さよならは言葉ではいわないの検索結果
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失った恋の行方
ナッシュ・レイバーンは、女性が車から降りてくるのを見ていた。彼女がこれから二週間、家事をしてくれる“臨時の雇い妻”か。サングラスで顔はよくわからないが、おそろしくセクシーだ。大牧場を経営し、家のことまで手がまわらないので、派遣会社に依頼したのだが、まさかこんな女性をよこすとは……。ヘイリーは足を止めた。ナッシュ! 彼が私の雇い主なの?信じられない。もう二度と会いたくないと思っていたのに。学生のころ、彼とは恋人同士だった。結婚の話まで出ていた。それなのに、彼は私を裏切り、さよならの言葉もなしに、ほかの女性と結婚してしまった……。 -
俺を起こして、さよならと言った
高原のホテル。 「さよなら」の言葉に、寄り添う2人。 クラブのホステスとサラリーマンの客。 ありふれた組み合わせだが、 それが片岡義男の短編の登場人物であるなら、 その後は同行二人になるはずだ。 しかし、ここにロマンスはない。 大人の優しさに満ちてはいても、それはロマンスではない。 ハードボイルドな響きを持つタイトルだが、 「さよなら」の発話者は、意外な人物だ。 それだけに男は深い傷を負う。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。