シングルママは天使のママシリーズ作品一覧
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-楓の母親となった良歌の宮は、楓が小学四年生になった時、経済的自立をして、恋慕の君から離れていこうと考えた。そして楓を産んでから始めて働くことの道を選んだ。 良歌の宮が働き出して、始めての長い夏休みとなった。良歌の宮は、楓が夏休みの間、一人で暮らすことを案じて、夏休みを退屈させないようにと考えた。たくさんの予定を組み、楓に楽しい夏休みをさせるようにした。 それが、良歌の宮と楓の毎日の交換日記へとなった。夏休みの間の交換日記には、それらのワクワク感が克明に書かれている。そしてその交換日記が夏休みの宿題として提出された。
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-胎盤癒着の難産の末、良歌の宮は男子「千年の楓」を出産した。父親になる恋慕の君はその瞬間でさえ怯えていた。 生後14日目に、出生届を出しに行った良歌の宮は、嬉々として用紙に必要なことを書き込んだ。婚姻届の出ていない男女の間にできた子どもは、その届け用紙の上で、思いがけない差別を受けることを知った。父親の欄が空白は覚悟の上だったが、まさかの嫡出子と非嫡出子を記載させられた。そして当時は非嫡出子は「子」としてしか受理されなかった。 これは婚姻届のない子どもへの差別だ。犬や猫の子じゃない! と窓口で泣き叫ぶ良歌の宮。法律は理不尽に子どもへ親の法律違反を課した。育児をする中で母親になっていく女それは良歌の宮だった。 ★事実を元に書かれた極限の「自伝的告白小説」!
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-楓に夢中になっていく父親の恋慕の君に息子の楓はなついていった。その姿に母親の良歌の宮は、何もしらない楓の心を思いやりながら、一生懸命に楓を育てていった。 そんなある日、息子の楓を抱いて入った部屋で、息子の父親と父親の友人の妻とが、布団の中でセックスをしている現場を見てしまう。 女を逃がす為に刃物を持って、母親の良歌の宮と息子の楓に迫ってきた。 二歳の楓が小学一年生になった時「お父さんは僕を殺そうとしたよね」と言ってきた。良歌の宮は愕然とした。二歳の記憶が残るぐらいそのことは楓の心に、深く残った。 ★事実を元に書かれた極限の「自伝的告白小説」!
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