川柳作家全集シリーズ作品一覧

  • 川柳作家全集 赤井花城
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    1巻880円 (税込)
    日本を代表する結社のひとつ「ふあうすと川柳社」主幹、(一社)全日本川柳協会理事などの要職で活躍する著者の第一句集。 柳歴50年を越える氏の長い創作活動の中で、作者の師である北米川柳界の重鎮・山中桂甫が目を通した1990年頃から約20年にわたる作品が収録されている。 ふあうすとの指針とする「川柳は人間である」を底流に、抒情に富んだ唯一無二の句境に読む者すべてを誘う。 《明け暮れの疾さ心の雨季乾季》 《橋の名と川の名ばかり美しき》 《諦めの数は覚えていない指》 《幻と気付く旅路のさい果てに》 《アヴェマリア耳朶を流れて止まぬ雨》 《かすり傷ばかり知らない間に治る》 《いつからかもう天の川仰がない》 《わが胸の薄墨桜散り止まぬ》 《肩少し触れ今生をすれ違う》 《身一つを賭し守り抜く何を持ち》
  • 川柳作家全集 赤松ますみ
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    1巻880円 (税込)
    川柳文学コロキュウム代表として、女性作家を代表して、川柳界を牽引する著者の第4句集。「薔薇のアーチ」「水を足す」「波の音」の3章構成。 《ぽつんと雨 モノクロになる水面》 《ワンコインで凌ぐこの世の吹きだまり》 《まだ青い果樹園のある行き止まり》 《下り坂正気に戻る時間です》 《磨かれてますます罪を深くする》 《花の色盗んでくちびるを飾る》 《にっこりと笑って海にしてしまう》 《泣いている部分をなぞる世界地図》 《美しい曲がり具合になってゆく》
  • 川柳作家全集 あべ和香
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    1巻880円 (税込)
    空に向かって凜と咲く花のように、人生の試練を一つ一つ乗り越えながら、川柳という表現手段において、岩手の地で確かな足跡を残し、後進を育成してきた著者。花巻川柳会会長として活躍する第一句集「秋桜」から20年、待望の第二句集。 著者にとっての「やすらぎ」は、川柳を書くことで得られる心の救い。詠まずにはいられない「吐露することのできる想い」は多くの人を感動へと導く。「今が旬」「癒しのフルコース」「下り列車」の三章構成。 《今が旬あなたの皿に乗ってみる》 《ふところの数珠をまさぐる現在地》 《骨密度まだしばらくは歩けそう》 《笑顔から始まる癒しのフルコース》 《素うどんのように連なる時は人は》 《涅槃図の隅でひっそり臓器授受》 《下り列車なんてやさしい音だろう》 《ももさくら静止画像が動き出す》 《犬かきで進んだ夏をふりかえる》 《目の前にあれば信じてしまう癖》
  • 川柳作家全集 今田久帆
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    1巻880円 (税込)
    現役の高校教諭であり、静岡県川柳協会会長、浜松川柳社いしころ会会長などの要職にある著者。 比喩を効果的に用いて、自分の思いを十七音の物語に昇華させる。 《親と子が絵本に架ける虹の橋》 《ひたむきな母がこっそり伸ばす腰》 《褒められた記憶がボール弾ませる》 《逆境にかざすと見える愛の色》 《破壊して生を実感する若さ》 《伝えたい思い机上でひからびる》 《くたびれた皺を伸ばして描く夢》 《地球にも必要になる解毒剤》
  • 川柳作家全集 大野風柳
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    1巻880円 (税込)
    (一社)全日本川柳協会会長、柳都川柳社主幹として20歳から60余年にわたり川柳界をリードしてきた著者の代表句が揃った1冊。「うめぼしの種」「る・る・る」「地蔵菩薩」の3章構成。 《蟹の目に二つの冬の海がある》 《はくちょうのねむりのそこのそこのしろ》 《なんとなくすこし疲れた靴が好き》 《一列のスリッパどこから履いたらいいのかね》 《号泣のあとの自分をどうしよう》 《女房の財布をあけて閉めている》 《花鋏指紋はひとつ妻だった》
  • 川柳作家全集 高瀬霜石
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    1巻880円 (税込)
    映画と音楽を愛し、青森県川柳連盟理事長、(一社)全日本川柳協会常任幹事、弘前川柳社顧問、川柳塔社理事等、ラジオパーソナリティの要職で活躍中の著者による注目の1冊。 「イエスタディ(Yesterday)「フール・オン・ザ・ヒル(The Fool On The Hill)」「イン・マイ・ライフ(In My Life)」の3章構成。 《たてがみあるか時々確かめる》 《ノーカット版ではお見せできぬ過去》 《恥ずかしい右脳なまけものの左脳 《カギカッコ外せば恥があふれ出る》 《とりあえず休火山だと言っておく》
  • 川柳作家全集 田辺進水
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    1巻880円 (税込)
    川柳まつやま吟社会長、愛媛県川柳文化連盟事務局長などで活躍する愛媛を代表する作家である著者が、誰にでも分かる平易な表現で自分の思いを十七音の調べに乗せて、読者の心に届ける。 《定年後二人は蝶になりました》 《まだ妻は信じていない地動説》 《本物の男は暗闇で光る》 《年金が助けた亀を待っている》 《謝罪会見髪が薄くてすみません》 《真実になるまでシャドーボクシング》 《招き猫は頭掻いてただけだった》 《ポケットの大吉少しずつ使う》
  • 川柳作家全集 富田房成
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    1巻880円 (税込)
    山口県を代表する川柳作家の一人である著者の第一句集。「直球」「変化球」「危険球」の3章構成。 《マニュアルに土下座があってたまるかい》 《出来ますか下り坂での回れ右》 《がむしゃらに走りようやく並の並》 《年金で呑む酒旨い筈がない》 《頭ひとつ下げるたんびに腹が減る》 《少しずつ思い通りになる恐怖》 《遺伝子が護ってくれる体脂肪》 《用済みの鍵が束から外れない》 《踏ん切りがついてすらすら丁寧語》 《雨が降る声が聞きたいEメール》 《神様が鬼で隠れる場所がない》
  • 川柳作家全集 平田朝子
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    1巻880円 (税込)
    九州発の伝統結社、川柳噴煙吟社主幹・幹事同人兼機関誌「ふんえん」編集人、熊本県川柳協会副会長、熊本県文化協会副会長など要職に就く著者の第2句集。 女性ならではの感性がほとばしる。「私の中のわたし」「愛……飾らねば」「人生いろいろ」の3章構成。 《この指に止まった人だ信じよう》 《思わせぶりな花があなたへ半開き》 《女だけ住む玄関を擬装する》 《ピコピコと親指だけのお友だち》 《飾らねば時がひたひた押し寄せる》 《水を飲む時人間の音がする》
  • 川柳作家全集 弘兼秀子
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    1巻880円 (税込)
    喜怒哀楽を受け止めてくれる十七音に惹かれて高校生から川柳をはじめ、制服姿で句会に参加していたという著者。その情熱は未だ衰えることを知らず、活動の幅はますます拡がっている。 本書は昭和五十五年頃から三十年間の作品を年代別に編んだ作品群であり、真摯な姿勢で川柳に、人生に向き合う著者自身が一句一句に宿る。読み進めていくと母そして妻、社会の中の一人、書家としての顔、さまざまな著者が立体的に浮かび上がってくる。「母の小旗」「和音」「さくら道」の三章構成。 《塩も砂糖も心配りで煮えている》 《ふともれた本音を聞いた耳の穴》 《ヘナヘナとさせる塩なら持っている》 《あと一歩押せば火がつく導火線》 《あいまいな返事を口の中でする》 《ひらめきを発酵させているごろ寝》 《サイコロは振れぬ告白遅すぎる》 《ころころと転がって来たこれが運》 《ていねいに洗いなかったことにする》 《心電図ほらねやましさなどはない》
  • 川柳作家全集 古谷龍太郎
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    1巻880円 (税込)
    福岡県川柳協会会長、県内屈指の伝統結社・川柳くろがね吟社主幹である九州を代表する著者。 骨太ながらも飄々と人生を詠んだ「起」「承」「転」の3章構成。 《鉄鍛う男我流の花を生け》 《嫌いから好きに変わった一ページ》 《芽が出ないそれで気の合う屋台酒》 《退屈だなあ女房と昼寝する》 《転変の雲と一日なにもせぬ》 《貧しさは言うまい今日の飯を炊く》 《見通しはどうあれ今日の石を積む》 《しょうもない話だけれど茶は旨い》 《よくやった自分を褒める馬の脚》
  • 川柳作家全集 安永理石
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    1巻880円 (税込)
    昭和25年に大嶋濤明が創設した川柳噴煙吟社の創立会員で、熊本柳友川柳吟社主宰、熊本県川柳協会会長、川柳噴煙吟社主幹を歴任、現在噴煙吟社会長として活躍する熊本川柳界の泰斗である著者の第2句集。 「昭和の譜」「平成の譜」「近年の譜」の3章構成。 《明けまして一銭もないお正月》 《目じりからこぼれてしまう母の嘘》 《生きるとはゴミを出す日はゴミを出す》 《ライバルへ顔の半分笑っとく》 《回れ右すると軍靴の音がする》 《八十歳どこを切っても血は赤い》

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