硫黄山 北海道作品一覧

  • 愚か者の石
    5/29入荷
    -
    1,782円 (税込)
    生きることは、まだ許されている。  明治18年初夏、瀬戸内巽は国事犯として徒刑13年の判決を受け、北海道の樺戸集治監に収監された。同房の山本大二郎は、女の話や食い物の話など囚人の欲望を膨らませる、夢のような法螺ばかり吹く男だった。明治19年春、巽は硫黄採掘に従事するため相棒の大二郎とともに道東・標茶の釧路集治監へ移送されることになった。その道中で一行は四月の吹雪に遭遇する。生き延びたのは看守の中田、大二郎、巽の三人だけだった。無数の同胞を葬りながら続いた硫黄山での苦役は二年におよんだ。目を悪くしたこともあり、樺戸に戻ってきてから精彩を欠いていた大二郎は、明治22年1月末、収監されていた屏禁室の火事とともに、姿を消す。明治30年に仮放免となった巽は、大二郎の行方を、再会した看守の中田と探すことになる。山本大二郎は、かつて幼子二人を殺めていた。 「なあ兄さん。 石炭の山で泣いたら 黒い涙が出るのなら、 ここの硫黄の山で涙流したら、 黄色い涙が出るのかねえ」

    試し読み

    フォロー
  • 分県登山ガイド0 北海道の山
    4.7
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ふるさとの山々を網羅した、大好評の分県登山ガイドシリーズ『北海道の山』。 20年ぶりにパワーアップして完全リニューアル! シリーズ累計200万部突破の大人気「山」ガイド。 地元や郷里、馴染みの深いエリアや現在お住まいの都道府県の山々を楽しむことができます。 地図が大きくなり、情報もより充実。 コースタイムは往路、復路の二通りを記載。 体力度は共通のグレーディング算出方法で全国を統一しましたので、 よりわかり易く、より参照しやすくなりました。 倍増した「チェックポイント」では、登下山口、分岐点などの重要ポイントを写真でご紹介。 主要山岳については一筆書きでの1コースだけでなく、複数の登山道も網羅しています。 魅力的な山頂展望写真も掲載しています。 【主な紹介山岳・コース】 大雪山(旭岳・黒岳、赤岳・黒岳)、緑岳・白雲岳、トムラウシ山、十勝岳・美瑛岳、上ホロカメットク山・富良野岳、ニセイカウシュッペ山、武華山、ニペソツ山、ウペペケサンケ山、音更山・石狩岳、白雲山、東ヌプカウシヌプリ、利尻山、礼文岳、天塩岳、雌阿寒岳、雄阿寒岳、カムイヌプリ、西別岳、武佐岳、斜里岳、硫黄山・羅臼山、芽室岳、幌尻岳・戸蔦別岳、カムイエクウチカウシ山、神威岳、楽古岳、アポイ岳、芦別岳、夕張岳、神居尻山、暑寒別岳、雨竜沼・南暑寒岳、黄金山、塩谷丸山、札幌岳、空沼岳、恵庭岳、風不死岳・樽前山、徳瞬別岳・ホロホロ山、室蘭岳(鷲別岳)、羊蹄山、ニセコアンヌプリ、イワオヌプリ、チセヌプリ・シャクナゲ岳、黒松内岳、狩場山、遊楽部岳、大千軒岳など、全50コース。
  • ヤマケイアルペンガイド 北海道の山
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 登山ガイドブックの大定番、「ヤマケイアルペンガイド」シリーズが大幅リニューアル! 北海道の一般登山コースを対象とした登山ガイドブックです。 抜群の見やすさと使いやすさに、大きくアップグレード。 各エリアのコースマップが掲載された別冊付録「アルペンガイド 登山地図帳」を取り外して山へも持ち出せます。 【ヤマケイアルペンガイドの魅力】 ①エリア内の全コースを網羅 ②ガイド本文による詳細なコース紹介 ③豊富な情報で見やすい地図 ④コースの特徴を伝える美しい写真 ⑤地図帳だけ山に持ち出せて便利 登山計画に必携の「ヤマケイアルペンガイド」シリーズ、全13エリア続々刊行! 【紹介コース】 ■大雪山 大雪山・旭岳~裾合平/愛山渓~永山岳~安足間岳~当麻乗越~沼ノ平~愛山渓(サブ:愛別岳アタック、松仙園~沼ノ平・雲井ヶ原)/層雲峡~黒岳~御鉢巡り(サブ:黒岳~小泉岳~銀泉台)/銀泉台~赤岳~白雲岳~緑岳~高原温泉/高原温泉沼巡り/トムラウシ温泉~トムラウシ~天人峡温泉(サブ:クチャンベツ~沼ノ原~ヒサゴ沼~トムラウシ) ■十勝連峰 吹上温泉~十勝岳~美瑛岳/十勝岳温泉~富良野岳~上富良野岳(サブ:十勝岳温泉~上富良野岳~十勝岳~吹上温泉)/白金温泉~オプタテシケ山/旭岳~トムラウシ~富良野岳縦走 ■石狩連峰 音更山~石狩岳(サブ:石狩岳~沼ノ原)/幌加温泉~ニぺソツ山 ■道北の山・利尻山・天塩岳 鴛泊~利尻山~沓形/天塩岳ヒュッテ~前天塩~天塩岳~西天塩~連絡路~天塩岳ヒュッテ ■知床連峰・阿寒の山 羅臼岳~硫黄山(サブ:羅臼熊ノ湯~羅臼岳)/清里~旧道~斜里岳~新道(サブ:三井~斜里岳)/雄阿寒岳/雌阿寒岳 ■日高連峰 額平川~幌尻山荘~幌尻岳(サブ:幌尻岳~戸蔦別岳、新冠幌尻山荘~幌尻岳、二岐沢~北戸蔦別~戸蔦別岳~幌尻岳)/ニシュオマナイ沢~神威岳/アポイ岳 ■夕張山地・増毛山地 山部~旧道~芦別岳~新道/夕張岳ヒュッテ~冷水~夕張岳~馬ノ背~ヒュッテ/雨竜沼~南暑寒岳(サブ:箸別~暑寒別岳) ■道央・道南の山 真狩~羊蹄山~比羅夫/五色温泉~ニセコアンヌプリ/五色温泉~イワオヌプリ/神仙沼~チセヌプリ/知内川~大千軒岳(サブ:旧道~大千軒~新道)
  • ヤマケイ文庫 ヒグマとの戦い
    3.0
    大正から昭和にかけて猟銃を携え北海道の原野を駆けめぐった、ある狩人の若き日の冒険譚! 狩猟の隠れた名著を未公開写真も収録して文庫で復刊。 100年前の祖父は山野を縦横無尽に駆け巡り、狩猟に釣り、温泉開発、 鉱山発掘などフロンティアマンとしてその時代を生きていた。 100年前の根室原野を駆け巡った祖父の冒険談の楽しさが伝わると幸いです。 (「祖父・西村武重について/西村穣」より) 私の叔父(北海道石狩郡当別村)が狩猟家であったので、私の家(札幌郡篠路村)へ訪れると、 大きなガンやカモ、ウサギなどをおみやげに時々持って来た。私は大人になったら狩人になろうと思った。 私は、明治四十四年より今日に至るまでほとんど一生を、未開の森林渓谷を探して、狩猟と釣りに費やしたようなもので、 最早人生の終着駅にあり気息奄々たる老爺となってしまった。この本にあるものは大正から昭和にかけての若き時代の思い出の昔話である。 (「まえがき」より) 【内容】 ◆祖父・西村武重について 西村穣 ◆まえがき ◆ヒグマとの戦い その1 風連原野のヒグマ/牧場のギャング/茶内林野のヒグマ/養老牛のヒグマ/ケネカ川の大ヒグマ ◆カクレ原野とガンピ原 キネズミを追って/キツネに化かされたか?/カクレ原野の一夜/アマッポーとヒグマ/ヒグマとの死闘/篠路村の浪さん/ウサギの止め足/ キツネ狩り/再びキツネ狩り/ピヨッペの砂金山 ◆アイヌの狩猟 酋長榛幸太郎/さんけ爺々/老アイヌの昔話 ◆ヒグマとの戦い その2 千島エトロフ島のヒグマ/エトロフ島へ/指臼の硫黄山/ヒグマの襲来/硫黄鉱調査/東海岸を探る/再びヒグマが……/ ヒグマを倒す/紗那神社/美しい未亡人/島との別れ ◆尾岱沼と野付岬 野付半島のガン/カワウソと狂女 ◆養老牛温泉を中心として 原野移住/養老の滝/ヤマベ釣り/カムイヌプリの猛吹雪 ◆あとがき ◆解説 服部文祥
  • 遊々さんぽ 「弟子屈 ~屈斜路湖編~」
    -
    1巻660円 (税込)
    【電子書籍撮り下ろし】 『遊々さんぽ』シリーズ 北海道道東の川上郡弟子屈町。活火山「硫黄山」では無数の噴気孔、白煙に圧倒され、しばし地球の鼓動を感じる。そして遂に日本最大のカルデラ湖、コバルトブルーの世界が広がる夏の「屈斜路湖」へ……。湖の西側、美幌峠へ移動すれば湖や山々を一望できる展望台もある。澄んだ空気に原始の自然に包まれながらのんびり散歩。上を見上げると大きな鳥のようにパラグライダーが舞っていた。

最近チェックした本