泳ぐ女作品一覧

  • 心斎橋幻想
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    堅実な生活設計を立て、誘惑に負けない決意を固めて、女ひとり、大都会での生活を始めたが……。という、聡明な娘の転落を、都会の非情さにからめて描いた、表題作。華やかなネオンの海で送る男と酒を相手の虚飾の日々。したたかに泳ぐ女、辛酸をなめる女、傷つく……。運命に翻弄される薄倖の女たちの哀歌をうたった8短編。
  • シリーズ十人十艶 空を泳ぐ女
    完結
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    ▼第1~9話 ●主な登場人物/中村今日子(太陽テレビの人気女子アナ、27歳。通称“ナカキョン”。朝の看板番組「モーニング・サン」の司会を務めるが…) ●あらすじ/東京のキー局、太陽テレビ入社5年目の人気女子アナ・中村今日子は、朝の看板番組「モーニング・サン」の情報キャスター。早朝のオンエアのため、3時半に起きる忙しい毎日を送っている彼女には、いつからか頻繁に見る同じ夢があった。それは、夜空を泳ぐ自分が疲労のために落下しそうになり、落ちないよう必死にもがくという内容で…(第1話)。 ●本巻の特徴/人気女子アナ・中村今日子。27歳の彼女は今、岐路に立つ。仕事か、結婚か、自分の夢か。人生という海をたゆたう今日子の泳ぎつく場所とは? ●その他の登場人物/水元祐也(フリーのテレビディレクター。偶然、自分の番組のナレーションを今日子が担当して、知り合う)
  • 七不思議のつくりかた
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    五歳で両親を亡くした『僕』は、幽霊に会えると噂の高校へ進学した。そこで同じ部の綾乃先輩に恋をするも、彼女にはイケメンな同級生の彼氏がいた。でも、彼は不慮の事故で亡くなり…? 話す骨格標本、プールで泳ぐ女生徒の足を引っ張る『田中さん』、人魚が棲む桜の池、時が止まる階段室、自習室に響く泣き声――とある高校の七不思議にまつわる、痛くて切ない青春物語。 【目次】はじまり/まぼろしのひと/正しい骨格標本/夏のかたわれ/人魚姫/僕の休憩/聲/七不思議のつくりかた
  • ハイビスカス・ジャム
    完結
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    全1巻275円 (税込)
    大きな音で、静かな仕事。 2つの赤がこの小説の主役だ。 片岡義男の小説のアクションの中には、いくつかの強靭な定型がある。 この小説もその1つを踏襲している。 全長7メートル近いオールズモービル・トロナード。 豪勢に見えすぎないことに金をかけた邸宅。 プールには全裸で泳ぐ女性。 ただ小さな予想外として、ハイビスカス・ジャムがあった。 予定された1つの赤に加えて、 もう1つの赤が、物語には加わった。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。82年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 女主人(マダム)
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    「長い銀座ぐらし、さぞいろいろあったでしょうとよくひとに訊(たず)ねられる。ええ、と頷(うなず)きながら、答えのほうはいつも曖昧になってしまう……」(あとがき)。虚飾とカネが交叉するクラブで、マダムは華麗に、そして逞(たくま)しく夜を泳ぐ。女の修羅場を生き抜いた著者が男と女の本性を冷徹な目で描ききった傑作連作小説。

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