国宝 刀作品一覧

  • 日本刀
    4.0
    日本刀の研究にかけては当代随一であった著者が、その蘊蓄を傾け、基礎的知識を平易明快に説いた書。日本刀の歴史、特色、鍛錬、研磨、鑑定、取扱い、保存まで多岐にわたり解説、国宝・名物、名刀正宗や怪刀村正をはじめとした著名な刀剣にも論及。口絵には、近衛文麿氏所蔵の国宝「吉光」、細川護立氏所蔵の国宝「伝正宗」ほか、貴重な国宝の写真を掲載。

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  • 男の隠れ家 特別編集 大人が観たい美術展2019
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    印象派から世紀末美術が揃う西洋美術や日本美術など80展徹底ガイド 目次 大人が観たい美術展2019 美術展スケジュール2019 【美術への誘い】 2019年注目の美術展 第一特集 この春見逃せない!西洋美術8  1「印象派、記憶への旅」より ポーラ美術館 カンヴァスに残された画家・ゴッホの記憶  この春、クリムトがやって来る!  2「クリムト展 ウィーンと日本 1900」より 金と眩い色彩が織り成す 美と官能の世界  3「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」より 絢爛なウィーン世紀末文化の 全貌を知る  4「ラファエル前派の軌跡展」より 19世紀の英国美術を革新した ラファエル前派同盟とは?  5「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」より 英国の海運王が築いた 夢のコレクション  6「みんなのミュシャ」より 日本の漫画家もかかった ミュシャの魔術  7「国立西洋美術館開館60周年記念 松方コレクション展」より 日本に西洋美術館を 若き実業家の志  8「ル・コルビュジエ」より 絵画から建築へ ル・コルビュジエの近代精神とは!? 西洋美術Q&A COLUMN 1 「トルコ至宝展」より トルコ・イスタンブル チューリップ宮殿の至宝 第二特集 この春見逃せない! 日本美術8  1「生誕125年記念 速水御舟」より 山種美術館 幻の画家 速水御舟との邂逅  2「新・北斎展 HOKUSAI UPDATED」より デビュー作から絶筆まで 北斎70年の画業をたどる  3「特別展 国宝 東寺ー空海と仏像曼荼羅」真言密教の真髄を伝える 曼荼羅の世界  4「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」より 日本の中世が凝縮した 国宝・全12巻を一堂に展示  5「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」より 江戸絵画史の傍流だった 奇想画家の系譜をたどる  6「河鍋暁斎 その手に描けぬものなし」より 幕末・明治に活躍した 画鬼と呼ばれた狩野派絵師  7「没後90年記念 岸田劉生展」より 岸田劉生が描いた 超現実とは  8「国宝の殿堂 藤田美術館展」より コレクター藤田傳三郎の卓越した 審美眼に迫る 日本美術Q&A COLUMN 2 「特別展 三国志」より 近年中国で発掘された 文物が語るリアル三国志 第三特集 2019年上半期 美術展ガイド  世紀末ウィーンのグラフィック─デザインそして生活の刷新にむけて─/顔真卿 王羲之を超えた名筆/生誕135年孤高の画家 橋本関雪/M氏コレクションによる J.J.グランヴィル/ブラティスラヴァ世界絵本原画展 BIBで出会う絵本のいま/中国陶磁百花/モダン美人誕生―岡田三郎助と近代のよそおい/シャルル=フランソワ・ドービニー展  染付―世界に花咲く青のうつわ/藤田嗣治 本のしごと その美しき本と愛しい挿絵たち/久留米市美術館のコレクションing きょうも活動中/京都・醍醐寺―真言密教の宇宙―/小原古邨/開館5周年記念展 美のスターたち/生誕130年記念 奥村土牛/ほとけをめぐる花の美術  北斎アニマルズ/三井家のおひなさま 特別展示 人間国宝・平田郷陽の市松人形/挑む浮世絵 国芳から芳年へ/驚異の超絶技巧! 明治工芸から現代アートへ/クマのプーさん展/両陛下と文化交流―日本美を伝える―/中国文房具と煎茶―清風にふかれて/特別展 明恵の夢と高山寺  明治150年記念 華ひらく皇室文化―明治宮廷を彩る技と美―/特別展 フェルメール展/へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで/尾形光琳の燕子花図―寿ぎの江戸絵画─/福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ/不思議の国のアリス展(神戸展)/小倉遊亀と院展の画家たち展/メアリー・エインズワース 浮世絵コレクション  日本画家のつながり 横山大観をめぐる人物相関図/花・Flower・華―四季を彩る―/日本刀の華 備前刀/みんなのレオ・レオーニ展/美を紡ぐ 日本美術の名品―雪舟、永徳から光琳、北斎まで―/没後50年 坂本繁二郎展/大哺乳類展2―みんなの生き残り作戦/ムーミン展 THE ART AND THE STORY  スヌーピーミュージアム展/ルート・ブリュック展 蝶の軌跡/江戸の街道をゆく─将軍と姫君の旅路─/ギュスターヴ・モロー展―サロメと宿命の女たち―/鎌倉禅林の美 円覚寺の至室/サムライ・ダンディズム 刀と印籠―武士のこだわり/メスキータ/クリスチャン・ボルタンスキー  日本の素朴絵/原三渓の美術 伝説の大コレクション/もののけの夏―江戸文化の中の幽霊・妖怪―/マイセン動物園展/これぞ黄金の国・日本 金屏風展―狩野派・長谷川派・琳派など―/マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展/恐竜博2019 THE DINOSAUR EXPO/バスキア展 メイド・イン・ジャパン 注目の美術展 カラヴァッジョ展/流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美/コートールド美術館展 魅惑の印象派/ルノワールとパリに恋した12人の画家たち/ゴッホ展/ハプスブルク展─600年にわたる帝国コレクションの歴史 美術展無料鑑賞券 読者プレゼント 奥付

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  • 刀に生きる 刀工・宮入小左衛門行平と現代の刀職たち (角川ebook nf)
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    高倉健が認めた刀匠・宮入小左衛門行平。左利きというハンデを克服し、人間国宝の父を次いで刀匠として生きる彼と、第一線の刀職者たちへの10年以上に及ぶ取材から、現代の刀作りにおける美、哲学、技を描く。 ※本書は、2016年10月22日に配信を開始した単行本「刀に生きる 刀工・宮入小左衛門行平と現代の刀職たち」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
  • 小説花丸 面狐、拾いました 1
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    1~5巻220円 (税込)
    若き刀鍛冶師の宗司は、たゆまぬ努力と並はずれた才能から、二十三歳にして、人間国宝である祖父をも超える天才ともてはやされている。しかしその一方で、刀にのめり込むあまり、周囲から「薄気味悪い」と陰口を叩かれ、敬遠され孤独を抱えていた。そんな宗司の心を唯一癒してくれるのは、瀕死の状態で助け大事に育ててきた、顔にお面のついた真っ白い狐の存在だ。ところがある日、その狐が突然人間の姿をとり、俺は「神の眷属だ!」といいはじめ――!? 俺様キツネ×ツンデレ鍛冶師の不思議和風ファンタジー!(「面狐、拾いました1」はウェブ・マガジン小説花丸 Vol.1に収録されています。重複購入にご注意ください)
  • 旅と鉄道2022年増刊8月号 刀剣ファンVol.1
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 第1特集は「大江戸刀剣地図散歩」と題して江戸の刀剣の魅力に迫る。 徳川家康の江戸幕府とともにその歴史が始まったといえる江戸の刀剣。 刀の歴史としては浅いが刀剣の魅力は深く、古刀に対して新刀と呼ばれ人気を博した。 家康をはじめ歴代将軍に献上された各地の名刀が集まるなど新しい時代を迎えた江戸の刀剣事情や刀剣文化を紹介。 史跡や名所など刀剣・刀工ゆかりの地などを歴史地図でめぐる。その他企画に原寸大名刀賞翫・合作刀などを予定。 目次 「大江戸刀剣地図散歩」~花のお江戸は“刀剣の里" 江戸はどうして日本刀の“聖地"となったのか? 大江戸刀剣江戸の刀工たち 名工たちの息吹と鎚音を探して 源清麿「一期一腰」/「刀 銘 和泉守藤原兼重」金象嵌截断銘あり 「萬世御江戸絵図」の刀工たち 武州八王子・下坂鍛冶の故郷を巡る 東京の刀剣史跡を歩こう! 静かに時を刻み続ける名工たちの足跡 東京は刀剣の一大集散地 大名家・財閥・刀剣コレクターの刀たち ・江戸の刀工 在世年表│名工たちの時代を通観 ・原寸大・名品賞翫 古刀の格調・新刀の輝き 延吉・吉房・信房・国貞・勝光宗光 ・光忠の鍛えは同人説を裏づける│国宝 太刀 銘 光忠│写真家・松本啓之亮 ・匠の技を結集した│名工たちの合作刀 ・刀装具の宝箱│後藤乗真作 十二支図目貫・土屋安親作 飾り替え図縁頭│ ・刀剣小説三昧│柴田錬三郎の刀剣小説を読む│「虎徹」
  • 刀剣ファンブックス011 日本全国名刀ファイル 国宝から郷土の名刀まで
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本各地の名刀を北から南まで地域別、時代順で紹介した一冊です。 北海道・東北から九州まで7つの地域に分類し、それぞれの時代の各地の刀剣史や代表的な名刀を紹介。国宝や重要文化財だけでなく地域指定の文化財や郷土で大切に守られてきた名刀など約80点を掲載。地域ごとの刀剣の歴史変遷などがわかる内容で、刀剣だけでなく地域の金工や刀装具などの見どころもコラムで解説しています。また、刀剣の刃文や特徴がわかるイラスト図解や刀剣用語豆知識なども織り交ぜ、わかりやすくまとめています。それぞれの地域でどんな刀工が生まれ、どんな名刀を残したのか、名刀鑑賞をより楽しむのに役立つことでしょう。 【目次】 はじめに 1章 北海道・東北の日本刀 2章 関東・甲信の日本刀 3章 北陸の日本刀 4章 東海の日本刀 5章 近畿の日本刀 6章 中国・四国の日本刀 7章 九州・沖縄の日本刀 ・各章 地域の刀剣史 Column 刀装具/地域の刀を見るには?
  • 刀剣ファンブックス013 刀剣名匠列伝 名刀を作った刀工たち
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 国宝、重要文化財指定など数多く、日本の宝といえる日本刀。それぞれに魅力を放つ名刀を作った刀工たちを紹介する本です。 1000年以上の歴史を持ち、その美と技の伝統を守り伝えてきた日本刀。貴重な日本の宝であるそれらの名刀を作った刀工たちとは、どのような人たちだったのか。平安時代の古刀から新々刀の江戸・明治時代までに活躍した名工と名刀を年代ごとに主要約40人を紹介。それぞれの刀工の作風や特徴、流派や生きた時代背景などを紐解きながら、一振り一振りに魂を込めて鍛錬した名工たちの知られざる生きざまに迫ります。刀剣鑑賞をする上で刀工たちの作風や特徴などの理解をより深められるはずです。
  • 刀剣ファンブックス012 日本刀ドリル 刀剣知識にチャレンジ
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本刀に関する本は入門書から専門書までいろいろありますが、本書はそれらで学んだ読者の刀剣知識=「刀剣力」がどの程度なのかを知るためのチャレンジ問題集。初級から中級クラス程度の刀剣に関する問題をひとつひとつ解きながら、刀剣力を深められるドリルです。 「日本刀の材料となる金属は?」「小丸、火焔、地蔵と言えば刀の何の種類?」「刃文と鎬筋の間にぼんやり白く影のように見える働きは?」「刀剣王国を築いた備前長船の始祖は?」「豊臣秀吉が所持した左文字の国宝刀剣は?」……など、用語編・知識編・名工編・名刀編・人物編の5つのジャンルに分けて問題と解答・解説を掲載。全部で111問の4択問題が出題され、その正解数で刀剣力のレベルをチェックできるようになっています。たとえ間違っても解説を読むことで刀剣知識を深められます。 【目次】 ・本書の使い方 ・問題編  用語編/知識編/名工編/名刀編/人物編 ・解答編  用語編/知識編/名工編/名刀編/人物編 ・判定編
  • 刀剣ファンブックス007国宝刀剣
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 東博の国宝刀剣を中心に国立博物館所蔵の国宝刀剣を紹介。京都国立博物館・九州国立博物館に収蔵される国宝を加えた全23振りを収載。 同時に古刀の頂点と評価されるこれら刀剣を「鑑賞」「逸話」「来歴」「消長(流派の歴史)」の4つのポイントから平易に解説しています。また、刀剣産地の歴史や名流の流れについても、丁寧にトレースし、通読すると古刀入門書としても活用できる新しい切り口の刀剣入門書です。 国宝刀剣23振り解説 ●山城国、短刀 銘吉光(名物厚藤四郎)、太刀 銘則国、太刀 銘来国光、太刀 銘来国光嘉暦二年二月日、太刀 銘三条(名物三日月宗近)、太刀 銘定利 ●相模国、短刀 銘行光、刀 金象嵌銘城和泉守所持□正宗磨上本阿(花押)、刀 無銘正宗(名物観世正宗)、刀 無銘貞宗(名物亀甲貞宗) ●備前国、太刀 銘備前国友成造、太刀 銘備前国包平作(名物大包平)、太刀 銘吉房、太刀 銘吉房、太刀 銘助真、刀 無銘則房、太刀 銘長光(大般若長光)、太刀 銘長光、太刀 銘備前国長船住景光 元亨二年五月日(小竜景光) ●伯耆国、太刀 銘安綱(名物童子切安綱)、太刀 銘安家 ●刀装具、兵庫鎖太刀(刀身銘一)、梨地螺鈿金荘餝劔
  • 刀剣ファンブックス006戦後日本刀事件史
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 戦後の刀剣界の歴史に残る事件、いわゆる偽造刀事件、赤羽刀疑惑、行方不明・略奪された国宝刀など、刀剣界を揺るがせた事象を紐解く。ベールに隠された刀剣史の闇に迫る。 【目次】 Ⅰ章 戦後日本刀事件史 1 羽生事件 刀剣界の戦後はここに始まる 2 偽造刀事件と日刀保「認定書」問題 3 疑惑の指定「五口の重文大刀」 4 赤羽刀のその後 疑惑は払拭されたのか 5 行方不明の国宝・重要文化財 6 略奪された国宝 〈前編〉 7 略奪された国宝 〈後編〉 8 作刀再開への道 9 全日本刀匠会結成と日刀保たたら 10刀剣界に「戦犯」はいたか 11刀剣界の再生と再編 12大義なきクーデター 日刀保「平成十八年問題」 〈番外編〉 サーベル登録拒否事件 Ⅱ章 日本刀の近現代  1 近現代の日本刀 帯刀禁止・民間武器回収と作刀の興廃を巡って 2 秘された戦後刀剣史 〈前編〉「赤羽刀」の全貌 〈後編〉「赤羽刀」と刀狩りの実相 3 日本刀復興の盛典 『栗原彦三郎全記録』余録 4 異端刀匠伝 栗原彦三郎昭秀・笠間一貫斎繁継・塚本一貫斎起正 5 希代の刀匠 柴田果 その時代と周辺 6 俵國一『日本刀の科学的研究』を巡って 日本刀の世界は何を学んだか
  • 日本刀と日本人
    5.0
    日本刀は単なる武器ではない。日本人の心を表象する日本文化の真髄である。日本刀に魅せられ、刀剣商となった著者が語る、「日本人が知らない」日本刀の魅力と、日本刀を通して知る“本当の日本”とは――。 古くから日本刀は御守り刀として、親から子へ、主君から臣下へ、そして花嫁の父親から娘への結婚のお祝いとして贈られてきた。天皇の皇位の印である三種の神器が、鏡と玉と剣であることもよく知られている。 現在、日本に存在する国宝1100点あまりのうち、 約1割にあたる110点ほどが日本刀だ。近年では『刀剣乱舞』の大ヒットで、若い人にも日本刀ブームが起きている。 そのように日本刀は、日本人と深いつながりがあるにもかかわらず、現代においては実際に触れたり、目にしたりする機会が限られている。 日本人が忘れかけている日本の心と日本文化の魅力を、日本刀を通じて再認識できる一冊。

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  • 日本刀は素敵
    -
    「元祖刀剣女子」の佐野美術館の渡邉館長が日本刀の魅力について語りつくした「日本刀は素敵」がついに文庫化! 刀剣の歴史はもちろん、鑑賞の仕方から刀剣のお手入れの方法や保存方法についてなど、初心者にもわかりやすく読みやすい内容になっています。 刃文、地文、匂、沸、働きの味わい方や、銘の改竄についてなどなど、中級から上級者の方にも満足できます。 渡邉妙子氏の妖刀に籠められた怨念の恐怖体験といった実話も集録されている、刀剣ファンならずとも押さえておくべき一冊です! 著者と刀剣に関わった著名人の言葉も、見どころの一つ。 佐野隆一翁(佐野美術館創設者) 「一つがきちんとできない人間は、すべてがいい加減になる」 「僕が死んだあと、佐野はどんな人、と聞かれたら、このコレクションを見てくれ、これが佐野だと言ってくれ」 佐藤寛二氏(国宝の薙刀「長光」寄贈者) 「今の日本人は実に嘆かわしいですね。真心をどこかに忘れてきてしまっている。人間は信念をもって生きねばだめですよ」 本間順二氏(本間美術館初代館長、日本美術刀剣保存協会会長) 「初心者ほど、まず名刀に接すべき」 黒庵(本阿弥光徳か?)の『解粉記』慶長十二年の奥書より 「刀を見るは、目に心を任すべし、心に目を任すにより見ちがえ多し。その故は、目は正直なれども、意より丈なし。次第なるによって、心のひいきする方へ、目をつれてゆくものなり」 流政之氏(世界的な彫刻家。学生時代にのちの人間国宝・隅谷正峯氏と日本刀の鍛錬をしていた) 「反りを出そうとして生まれた曲線は面白くない、(日本刀の反りは)直線らしい直線を作ろうとして生まれた曲線なのだ。だから緊張感があるんだ」 ウォルター・コンプトン氏(医学博士、日本刀の世界的コレクター。アメリカの骨董屋で売られていた、国宝照国神社の宝刀・国正の太刀を日本に寄贈された時の言葉) 「名刀にはおかれるべき場がある。これは個人が所有すべき太刀ではない。」 以下、深く取り扱われた名刀を目次の抜粋です。 ◎気高さに胸打たれた三条宗近 ◎「童子切」で知られた伯耆安綱 ◎その姿は王者の風格、一文字良房 ◎躍動的な魅力、長船長光 ◎直刃でさわやかさを秘めた来国俊 ◎僧兵たちの腰にふさわしい手掻包永 「日本刀は美術史学の範疇ではない」と言われてきたと、渡邉館長が本書の中で述べています。そして「日本刀を日本の工芸・美術の中に位置づけしよう」と奮闘されてきました。 しかしこの本を読み終えた時、あなたはきっと思うでしょう。「日本刀は美術や芸術の中におさまるものではない。日本民族の誇りであり、魂である」と。
  • 名刀に挑む 日本刀を知れば日本の美がわかる
    -
    誰もできなかった鎌倉時代の名刀再現に成功した刀匠が語る日本の凄さ――。至高の美、強さ、精神性。日本刀の世界では、鎌倉期の刀が最高のものとされてきたが、製法が失われ、再現が不可能となっていた。特に江戸期以降、無数の刀鍛冶が再現に挑むも、叶わなかったのである。しかし著者は、遂にその再現に成功した。「名刀」の域に達するのは、並大抵のことではない。名刀であるためには、「品格」が求められる。刀の原料となる和鉄の性質にも通じなくてはならないし、刀の歴史や文化の深い部分も知らなくてはならない。しかし、それがわかったとき、日本文化の美、強さ、精神性の凄さが見えてくる。そもそも、日本の国宝の中でも日本刀は数からして別格であり、平成29年現在、国宝1100点のうち日本刀は110本もある。これほど国宝に指定されているのは、日本刀がたんなる「武器」ではなく、「美術品」であり「高い精神性」を帯びたものだったからだ。ここに、日本文化の秘密の一端がある――。希代の実力派刀匠が語る日本刀の真実と、日本文化の真髄。 【目次より】●第1章:日本文化と日本刀――刀は「生きる力」をもらうもの ●第2章:鎌倉時代の古刀を再現する――私の刀工修行 ●第3章:日本刀の歴史とつくり方――珠玉の刀の秘密に迫る ●第4章:「至高の美」と「強さ」をいかにつくりだすか ●第5章:精神性――神道と産霊(むすび) ●附章:日本刀の見方、愉しみ方

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