社会学 - コスモス・ライブラリー作品一覧
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3.0
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-本書が扱う抑鬱者にとって、こと医療に関する限り、昔日とは比べものにならないほどの良質な環境が提供されていると言える。 しかし、一方で日本では所謂「気分障害」の患者数は平成十年代に二倍近く増加し、自殺者の数は毎年三万人を超えている。「鬱病」と病院で診断を受けた者はもちろんだが、それ以外でも、抑鬱状態に苦しむ日本人の数は確実に増えていると言える。また、抑鬱に関する報道、出版が盛んに行われていることは、その事実の反映と考えてよいだろう。 本書では、こうした抑鬱の風土において人々が被る抑鬱状態についての総合的な考察を行う。分野は一切問わない。なぜなら、抑鬱者が直面するのは、医学的処置だけではなく、社会システムの与える状況だけでもなく、哲学的思索だけでもなく、文学的慰藉だけでもなく、恐らくそれら全てと、日々の経験の総体だからである。そして、その考察の目的は、読者(特に抑鬱者)に抑鬱状態に関する新しい視野を提供し、そのより明解な全体像を掴んでもらうことである。明解な像を掴むことは、その桎梏からの解放に向けての大きな前進となると筆者は考える。 (「序 抑鬱者は生き残る」より)
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-子どものためには、離婚はできるだけ避けたい。でも、それができないときは、どうすればいいのでしょうか? 離婚を乗り越えて、親子がともに幸せになる道はあるのでしょうか? 離婚大国と揶揄されるアメリカの研究成果を基に、筆者自身が出会った衝撃的な事例を挙げながら、子どもを最優先して、親も子どももともに幸せになるための具体策を考えていきます。 取り憑かれたように片親疎外をする親は、標的にした親をさかんに中傷し、子どもがその親を憎むように仕向けます。その結果、大好きだった親が憎しみと恐怖の対象になります。 けれども、子どもが大きくなれば、関係を再構築することは不可能ではありません。ですから、どうか希望を捨てないで、親として、子どもの幸せを願っているというメッセージを送り続けてください。《本文より》