音楽 - インプレス NextPublishing作品一覧
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-本書は主に三つのパートから構成されています。最初の“音響生成のためのプログラミング言語について”から“サウンドデザイン”までは音の基本的な原理と認知的な話について、“コンピューターミュージックと電子音楽の歴史的な背景”から“インターネットの歴史とメディアアート作品”まではコンピューターミュージック、電子音楽などの歴史、現在のコンピューターと人間のインタラクションについて。最後に“メディアアート作品のケーススタディー”は前章の作業工程の話やソニフィケーションの話などをとり込んだメディアアート作品の作製のケーススタディーについて解説しています。
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-「サンプリング定理」などはデジタルオーディオの仕組みを理解するための必須知識です。が、ハイレゾの効果説明などで用いられる際には解りやすさを優先するがゆえに疑似的説明が多く、「デジタルはカクカク」といった誤解を招いています。もちろん、数学や情報工学としての解説は数多存在しますが、数式が読めないオーディオファンには理解できません。 そのため、ハイレゾの効果などにつき都市伝説のような説が横行しているのが実情です。 本書では、PCのオーディオアプリケーションを駆使してDAC処理のシミュレーションを波形で示すなどの工夫を凝らすことにより、“数式を用いない”のに“解りやすい”にもかかわらず“疑似的ではない”説明を実現しています。そのため、微積分式は解らないオーディオファンでも感覚的・概念的に「サンプリング定理」などが正しく理解できます。
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-「そもそもドルビーとは何なのか? 実は、ドルビーとはアメリカに本社を置く会社の名前で、正式社名を「ドルビーラボラトリーズ」(Dolby Laboratories Inc)という。社名のドルビーは、創業者の名前、レイ・ドルビー(Ray Milton Dolby)から取っている。 ラボラトリーズとは日本語で実験室・研究所のこと。では何の実験・研究をしている会社なのか? 今では映像技術「DOLBY VISIONTM」(ドルビービジョン)も開発しているが、ドルビーラボラトリーズは音に関する研究を50年以上に渡って続けている、いわば音の専門家集団として起業したのである。 そのドルビーは、今やエンターテインメント全般に関わるテクノロジーカンパニーになっている。本書では、ドルビーが世に送り出してきたそれらの「音の技術」を、音の専門家やエンジニアでなくてもお分かり頂けるような形で説明していきたい。」 (「執筆にあたり」より)
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-ベルウッド・レコードは、キングレコードの社内レーベルのような形で、1972年に発足しました。現在では数多く存在するインディーズ・レーベルのさきがけとも言え、短い期間ではありましたが、ユニークなフォーク、ロック系のアーティストのアルバムをリリースし続けました(現存するベルウッド・レコードは、2000年代になって新たに活動を再開したものです)。 主なアーティストとしては、高田渡、小室等、あがた森魚、大瀧詠一、細野晴臣、鈴木慶一、遠藤賢司などが在籍。そして、ベルウッドで活躍したミュージシャンの中には、その後も日本の音楽シーンを牽引し続けている方々も多数おります。 本書では、独特の香りを放つ上記の主なミュージシャンの作品群や活動をドキュメントタッチで追い、このレーベルの歩みや業界にもたらした大きな功績を語ります。
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-本書は2015年インプレスR&Dより刊行した『ボカロビギナーズ!ボカロでDTM入門 』の改訂版です。 本書の目指すところは、「音楽制作、DTMという趣味を一生モノとして楽しむこと」です。 音楽の世界にも、ゴルフや将棋のように、プロにはならなくてもその趣味を楽しんでいる方々が大勢います。有名なクリエイターにならなくても、動画サイトに作品をアップすらしなくても、曲を作ることができれば、ちょっと毎日が楽しくなるというメッセージをお届けしたいと思っています。 前書から3年ほどが経過しましたが、その間にも、DTM・VOCALOIDをとりまく環境は日々変わり続けています。スマートフォンやタブレットを用いたモバイルDTMの急速な普及、VOCALOIDの最新バージョン「VOCALOID5」の登場、「バーチャルYouTuber」の隆盛などバーチャルキャラクター文化の一般化はその一例です。そこで、本書ではそれら最新情報のキャッチアップを行ったほか、既存の原稿も見直しを行い、読むと一直線にオリジナル曲1曲を完成できることを目標に再構築を行いました。