サブカルチャー・雑学 - 五月書房新社作品一覧

  • 海に沈んだ島の伝承と伝説 断層帯との関係を含めて
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    高麗島、お亀磯、瓜生島、戸島、鴨島、冠島…… 21世紀の被災経験が呼び覚ます “日本沈没”の民俗的記憶と古記録 2022年6月19日、石川県能登地方で発生した最大震度6弱の地震で「見附島」の斜面の一部が崩落した。「島」が地震によって崩落し、津波によって海没することがあるという現実に直面したとき、われわれが暮らすこの国土が、部分的にではあれ過去に沈没を経験してきた「島」である事実をあらためて思い知らされる。柳田國男の「高麗島の伝説」をはじめ民俗学は、お亀磯、瓜生島、戸島など海没したと言われる島々をめぐって日本人がいにしえより紡いできた物語を明らかにしてきたが、現代の海底調査に基づく実証的研究によれば、海没伝説は必ずしも伝説だったとは限らないことがわかってきた。本書『海に沈んだ島の伝承と伝説』は、民俗学、歴史学、地質学などの最新の知見を総動員しながら“日本沈没“の民俗的記憶に迫る。
  • SNSを駆使してエジプトで漫画を出してみた グローバルサウスの日本漫画と文化戦略
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    「越境3.0チャンネル」石田和靖氏、大推薦! 「これぞまさに、何の後ろ盾も無い個人が、企業にも国家にも頼らず世界に活躍の場を拡げていく、新しいインディペンデントな生き方である」 本書は、人気YouTube番組「越境3.0チャンネル」のオンラインサロンに参加した著者が「エジプト漫画プロジェクト」を立ち上げ、主催者の石田和靖氏(カズさん)と共に爆走し、SNSで現地エジプト人たちの熱い応援を得て、ついにエジプトで漫画の刊行を果たすまでの3年間の記録である。また中東・アラブの最新の漫画の動向や、日本の漫画がグローバルサウスで良好な関係を築く鍵になるとしている。 第1章ではまず、中東・アラブのアニメや漫画の事情、そしてオタクたちの最新動向に触れる。次にアルジェリア特有の漫画文化「DZマンガ」を紹介し、同国の歴史から説き起こす。 第2章では、アルジェリア文化省主催のアルジェ国際漫画フェスティバル(FIBDA)にも招待された著者が、漫画の講演やワークショップ、カンファレンスを行った様子を詳述している。加えて、日本ではまだ知られていないアラブ諸国の漫画家たちを紹介していく。 第3章では、「越境3.0チャンネル」のオンラインサロン内で始まった「エジプト漫画プロジェクト」の3年にわたる試行錯誤と出版に至るまでの詳しい記録が書かれる。また、著者の生い立ちや漫画への思いなどを綴る。 そして『XINOBI(シノビ)』の刊行に至る様子が、エジプト特有の文化や政治社会の背景とともに詳しく描かれる。 第4章では、「越境3.0チャンネル」主催の石田和靖氏と著者が「中東・アラブにおける、日本のコンテンツのポテンシャルについて」対談を行う。 巻末には、実際にエジプトで刊行された漫画『XINOBI(シノビ)』の日本語版が100頁、掲載されている。

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