エッセイ - 志木電子書籍作品一覧

  • 人間開業
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    「アレキサンドル・ワホウィッチは、俺の親爺だ。親爺は露西亜人だが、俺は国際的な居候だ。あっちへ行ったりこっちへ来たりしている。泥棒や人殺しこそしないが、大抵のことはやってきたんだから、大抵のことは知っているつもりだ。……」 ロシア人の父と日本人の母を持つアナキスト作家、大泉黒石(1893-1957)は、明治、大正、昭和の時代、日本、ロシア、ヨーロッパを股にかけて破天荒な人生を生きた。そのトルストイまで登場する比類なき自叙伝を初の電子書籍化(今春には『人間廃業』も刊行予定)。俳優の故・大泉滉は黒石の息子。立読み版、著者略歴は「http://bit.ly/x54aYq」にて公開中。

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  • 遊撃的マスコミ論 オピニオン・ジャーナリズムの構造
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    マスメディアが伝えるニュースには、虚報(事実無根の報道)、歪報(事実を歪めた報道。事実を誇大に伝える「誇報」と矮小化して伝える「矮報」に分類できる)、誤報(記者の軽率によって生じる報道)、禍報(不作為の歪報)、無報(何らかの事情で報道されないこと。意識的な黙殺と自主規制によるものがある)、削報(矮報と無報に近いが、ある部分にかぎって外部からの圧力、自己検閲によって記事を故意に削除すること)、猥報(エログロ・スキャンダリズム)がある──本書は1974年に刊行された書籍だが、2012年の今日、総崩れ状態にあるマスメディアの状況が、実は当時も今もまったく変わっていないことを浮き彫りにする。著者は政治学者・丸山真男の実弟。今回の電子化にあたり、著者の論壇デビュー論文「ジャーナリストと戦争責任」(単行本未収録)を収録。今日に通じる鋭いメディア批判に加えて、国会議員当選直後の石原慎太郎の人物論と評価、そして天皇論も興味深い。立読み版は→http://urx.nu/1BTX

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