TL小説 - 大洋図書作品一覧
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-「ノワール公爵令嬢カサンドラ! 貴様と俺の婚約は今この場をもって破棄させてもらう!」 悪役令嬢カサンドラは、身分をはく奪され、着の身着のままの市井の女として国外追放される……。これはカサンドラが見た悪夢。と、同時に、かつての自分がプレイしていた18禁乙女ゲームの悪役令嬢が断罪されるシーンであった。そう、カサンドラは、過労の末に地下鉄のホームから転落して死んだ藤沢瑞希というブラック企業のOLの生まれ変わりだったのだ。断罪される(しかも18禁のエロい)将来は、どんなことがあっても避けたい!そう考えるカサンドラは、主人公キャロルを避けたり、最愛のリオネルと距離を取ったり、どうにかしてゲームの設定や筋から外れようとするが、全くうまくいかない。このままゲームの強制力によってカサンドラは断罪されてしまうのか!?
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-「いっそ、子種だけもらってひとりで産みたい」 フォンティーヌ侯爵令嬢であるエリーシアは、婚約者だった王太子に「色気がない」という理由で浮気され婚約破棄となった過去があった。そんなエリーシアは、弟が侯爵家を正式に継ぐまでの間、侯爵家の領土運営に携わってきたが、弟が隣国に婿入りすることになり、エリーシア自身が侯爵家を継ぐこととなってしまった。が、しかしロクでもない求婚者しかいないとエリーシアは頭を抱えていた。そんな時、非常に優秀な図書館司書で見た目も麗しい長年の友人でもあるロイから思いがけない提案を受ける。「どうしても子種がほしいっていうなら、僕のにしなよ」若くて健康で素性も明らか。地位も財産も領地も脅かさず、完全に子作りのためだけに婚約者として関係を持ち、子供ができなかったら婚約破棄で構わないという。都合の良すぎる話だと思いつつ受け入れたところ、想像以上にロイに優しくされて、子種契約なことを忘れてしまいそう。お願い、これ以上甘やかさないで!