BL - 秘蜜の本棚作品一覧
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-メンテナンス営業部のエースとして期待されている竹内芳郎と組むことになった出向社員の現場修理担当・久保彰成は、五年前、芳郎が捨てられるように別れた年上の男だった。 彼を忘れられず、男と付き合っては揉めている芳郎は、初対面のふりをする彰成に心を乱される。 けれど、見つめ合うお互いの中に相手に対する想いが残っていることを悟った芳郎は、歓迎会後の酔いに任せて関係を持つ。 彰成の目は昔と変わらない熱さで芳郎を見ていたが、大人の余裕で友人関係を築こうともしていた。 焦れた芳郎は、忘れ難い憎しみをぶつけることで、自分の心を癒して彰成を傷つけようとする。でも、それは強い恋心の裏返しでしかなかった。 過去の傷のせいで、素直に好きとは言えない二人の、五年越しの恋の行方は。 年の差リーマン・ラブ。
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-「この万札の分だけでいい。俺の好きにさせてくれ!」そうすれば俺は、過去への悔恨から解き放たれる気がする……。 風俗店経営者・亮介は、17歳の自分を思い出す。名門校の優等生、サッカー部のエースでキャプテン。 だが、あるときそんな人生が一変する。部活顧問に犯され続けた挙句、最後は殺して刑務所に入った。 後悔している。なぜ犯される前にあいつを殺さなかったのか。ホモなど全員死ねばいい――。 そんな過去を持つ亮介だったが、親の借金でウリ専ボーイになった、プライドの高そうな少年・直哉の眼を見て心がざわめいた。 「なんてことだ。俺はあいつが、愛おしいとでもいうのか。この世でもっとも俺を嫌い、軽蔑している奴に、俺は生まれて初めて、惚れているというのか――」 残酷の裏社会、捻じれた情愛、肉食セックス、極道たちとの壮絶なバトル。2人の運命は――?
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3.5
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-「出すのは、上半身だけの約束だっ!」 和久の不埒な手は篤味のヘソをさすり降り、肉付きのうすい腿に触れてきた。 その抑え付ける力は尋常じゃない。キスはあんなに優しくデリケートだったというのに……。 和菓子店の若旦那:篤味の元へ、人気商品『甘肌餅』を買い求める和久が度々来店した。 画家をしているという和久。同世代ということもあり次第に親密に。 「とうとう、来てくださったんですね。この部屋に……」 和久の仕事場を見せてもらうことになった篤味は、壁に掲げられていた一枚のスケッチ画を見て絶句する。 それは……篤味自身のセミヌードだった。 過去に一度だけ、50人の学生の前でセミヌードモデルをしたことがあった。その時、美術部員だった和久がその輪の中にいたとは……。 「一回だけでいいんです。また、モデルになってください!」 和久の真剣さに気押され、モデルになるため下着一枚になる篤味。 「白くてきれいだ。ずっと見ていたい……」 体毛が薄く、女みたいに肌がきめ細かい。そんな自分の体にコンプレックスを持っていた篤味だが、次第に不快を感じなくなっていた。 「全部見たいな……」 頬を桜色に染める和久の目には、淫欲の明りが灯っていた。
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-「ねえ、今女装して見せてよ」 兄の美しい瞳が憎しみに染まるのを、弟はこれ以上ないほど幸福な想いで眺めた。 容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能で女性にもモテる優秀な兄:志央。 早々に有名企業へ内定も決まり順風満帆な彼に、突如悪夢のような出来事が襲いかかる。 「兄さんにこんな趣味があったなんて知らなかったよ」 薄ら笑みを浮かべた弟:結人が美少女の写った写真を手にそう話しかけてきた。 可愛く微笑んでいるのは女の子ではなく、実は女装をした志央だった。 「これ、バラまかれたら兄さんの人生はお仕舞いだね」 幼い頃から兄と比べられ、苦しみ、全てに失敗をしてニートになった弟:結人。 今まで自分をゴミでも見るような目で見下ろし蔑んできた兄への復讐(ご褒美)が今始まった。
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5.0色白で栗色の細い髪。少し垂れ目がちな瞳に、頼りない唇。そして華奢な身体つきをしている18歳の優大は、家庭教師を務めるタスクの生徒だ。 タスクが優大の家庭教師を始めてから半年、優大は自分のことが好きなのだろうと、タスクは感じていた。 しかしタスクは女の子が好きだ。 優大のことは、正直素直で可愛いと思っている。でも……。 「今度の学校のテストで……百点を取ったら……」 思いつめた表情を浮かべながら、タスクへ問いかける優大。 「百点取ったら、キスしてあげよーか」 タスクは自分の口から出た言葉に戸惑い、ぞわっと全身に鳥肌が立ち、毛穴という毛穴から汗が滲み出した。
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2.0鈴原祐樹が働く渋谷にあるメンズファッションビルの人気ショップに、新任のサブ店長の高橋忍が異動してくる。 年齢もキャリアも同じ高橋に軽い嫉妬を覚えるが、高橋は知ってか知らずか普段から馴れ馴れしく接して鈴原をイライラさせてしまう。 ある日、高橋が閉店後に一人倉庫で何かをしていることに気付き、気になってあとをつける。 実は、次週来店予定の顧客の為のスタイリングを用意していたのだった。 その日に限って、ビルが節電週間と称していきなり消灯してしまう。 暗い倉庫の中に閉じ込められた鈴原は暗所が苦手で、つい高橋にしがみついてしまった。
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5.0気づいたときには、いつも隼人の姿を目で追っていた…… 引っ込み思案で、大学でも友達が少なかった千景。 逆に、不思議と人を惹きつける魅力を持った隼人の存在が気になり、日々観察をしていた。 千景は別に男が好きなわけではない……はずだった。 「お前、男が好きなのか?」 レンタルビデオ屋でDVDをレンタルしようとしたところで、隼人と初めて会話した。 千景が手にしているDVDは、男同士が絡んでいるパッケージ。 千景にはそんな性癖があったのだが、誰にも知られたく無かった。 「試してみっか」 戸惑う千景をよそに、隼人は表情一つ変えずにそう言った。 千景はただ困惑し、立ち尽くしているばかりだったが……。