アダルト - アットマーククリエイト作品一覧
-
-徹夜明けの仕事が終わった夕刻。祥子はあのバーを訪れてしまう。まだ早い時間なら、オペラピンクのランジェリーを奪われた夜のようなことは起こらないだろうと。たった30分のブレイクタイムは、セルシオを操る運転手とともにその主を祥子の元に呼び寄せてしまう。 「祥子さんは伝言を聞いていて、またあの店に来て下さった。これからご一緒することになるのもご承知の上で、ね」 錦秋の箱根にある高級温泉宿で祥子の為に用意された贅をつくしたもてなしと、羞恥と、緊縛と、淫靡な悦楽。 執事のようにかしずく運転手と思いのままに貪り快楽の波で翻弄してゆく主と呼ばれる男性。二人の間で身も心も揺れる一夜を描いたシリーズ初の長編。(第7話 唐紅) 書き下ろしフォトストーリー<しられたく・な・い・・・のに>を含むノンストップ・エクスタシーの第四巻。
-
-雨上がりの北鎌倉。有名な紫陽花寺を巡ってくださったのは、祥子を「ねえさん」と呼ぶ映像監督の森本さん。一緒にコーヒーを楽しむそれだけの関係の森本さんが誘ってくれたのは、しっとりとしたブルーと紫の花叢を探す日帰りロケハンでした。 でも、その日友人との気軽なドライブに、祥子の脳裏を埋め尽くしていたのは別の男性との一夜だったのです。年若いセックスフレンドのトモくん。6月のこの日花嫁を迎える彼は、大雪のあの夜、初雪の数日間の記憶が抜け切らない身体に、若い熱情を最後に上書きしていったのです。 数カ月を経ても祥子の身体を変化させるその記憶の余韻は、気のいい弟のような森本をただの友人にはしてくれませんでした。 北鎌倉から湘南へ。見事な紫陽花の景色を瞳に映しながら、二人が辿り着いたのは、どこ?