小説・文芸 - 文芸社作品一覧

  • 義経じゃないほうの源平合戦
    5.0
    鎌倉なんか、来るんじゃなかった。蒲御厨で静かに暮らしていた範頼は、命の危機を感じて頼朝のもとへ来るも、会って早々、兄の怒りに触れ言葉も出ない。ちくしょう、怖すぎるだろ、この兄さま。打倒平家に燃え勇猛果敢に切り込んでいく弟の義経を横目に、兄への報告を怠らず、兵糧を気にする自分の、なんと情けないことか。頼朝と義経、二人の天才に挟まれた平凡な男、源範頼の生きる道。
  • 討ち入りたくない内蔵助
    5.0
    松の廊下での刃傷事件の情報がもたらされると、籠城だ仇討ちだといきり立つ藩士たち。内蔵助は彼らをのらりくらりとかわしながら、「藩士どもを殺してたまるか!」とお家再興に向け画策する。しかし、精一杯やっているのに四面楚歌。やってられるか、こんなこと! 筆頭家老の責任なんて投げ出せたら楽になれるのに……。既存のイメージを覆す、人間・内蔵助を等身大で描く新たな忠臣蔵。
  • まっすぐな遠まわり
    5.0
    なんでおれが──。考える時間は売るほどあった。でも、納得のいく答えは見つからなかった。十万の雨粒に溶けた一滴の絶望が、墨汁をぼたりと垂らすように、だれかのからだを黒く潰す。十万の陽射しに紛れた一本の針が、死んだクワガタを標本にするみたいに、だれかを集中治療室のベッドに突き刺す。そのだれかがおれでなければならない理由は、どこにもなかった。(本文より)
  • ソウルハザード
    5.0
    1巻1,056円 (税込)
    元自衛官の村主雅哉は、残虐な殺人事件により恋人の雪乃とその家族を失った。犯人は二十歳の男で、危険運転を咎められたゆえの身勝手な犯行だった。村主の怒りは、犯人、その妻、そして彼らの一歳の息子へと向けられる。接触を果たした村主、そして──。機能不全家族に生まれた人間が悪果となることは、定められた運命なのか。第5回草思社・文芸社W出版賞金賞受賞作、堂々刊行。
  • あの日、松の廊下で
    5.0
    旗本・梶川与惣兵衛は、「あの日」もいつもどおり仕事をしていた。赤穂浪士が討ち入りを果たした、世にいう「忠臣蔵」の発端となった松の廊下刃傷事件が起きた日である。目撃者、そして浅野内匠頭と吉良上野介の間に割って入った人物として、彼はどんな想いを抱えていたのか。江戸城という大組織に勤める一人の侍の悲哀を、軽妙な筆致で描いた物語。第3回歴史文芸賞最優秀賞受賞作品。
  • 終末世界はふたりきり
    5.0
    人類が“ほぼ滅亡”してからX日。唯一生き残った人間・ネクロマンサーは、ゾンビのユメコと楽しく暮らしていた。食料はいくらでもあるし、電気ガス水道も魔法でなんとかなるし、図書館もレンタルDVD店も借り放題で、なかなか快適な毎日。でもちょっと困るのは…、世界はアンデッドであふれかえっているのです! 死霊術師とゾンビ少女の、ほのぼのポストアポカリプスファンタジー。
  • おばあちゃんの恋ものがたり
    5.0
    1巻550円 (税込)
    年相応にシワを刻んでいるが、若いころはさぞかし美人だったのだろうと思わせる上品な横顔のおばあちゃんには秘密があった。それは、記憶のピースをなくしてしまったこと。すべてのピースがそろわなければ、人生というパズルの絵は完成しない。教員になるかお嫁さんになるか、人生の岐路に立った私は、おばあちゃんとなくしたピース探しの旅に出る──。
  • 若者たち ~心の旅はひとりきり~
    完結
    5.0
    全1巻550円 (税込)
    学生運動が盛んだった1973年、大学では講堂建設に反対する過激的集団「愛と平和」による活動が活発化していたが、僕はそれを尻目にアメリカン・シネマやフォークソングにのめりこんでいた。ある日、「愛と平和」のカリスマ的リーダーの呼びかけにより、講堂に立てこもった学生たちは、周囲を取り囲む警察と対峙する。僕はその様子を、ひそかに恋心を抱く同級生のサチコと見物する。学生運動の意味とは何だったのか。『いちご白書』の時代を、新たな感性が描き出す。
  • 余命10年
    完結
    4.9
    全1巻550円 (税込)
    第6回静岡書店大賞 映像化したい文庫部門 大賞受賞作 20歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知る。笑顔でいなければ周りが追いつめられる。何かをはじめても志半ばで諦めなくてはならない。未来に対する諦めから死への恐怖は薄れ、淡々とした日々を過ごしていく。そして、何となくはじめた趣味に情熱を注ぎ、恋はしないと心に決める茉莉だったが……。涙よりせつないラブストーリー。 カバーイラスト・loundraw
  • 生きてさえいれば
    完結
    4.8
    全1巻550円 (税込)
    「生きていなくちゃ、悲しみや絶望は克服できないのよ」――大好きな叔母・春桜(はるか)が宛名も書かず大切に手元に置いている手紙を見つけた甥の千景(ちかげ)。病室を出られない春桜に代わり、千景がひとり届けることで春桜の青春の日々を知る。春桜の想い人(秋葉)との淡く苦い想い出とは? 多くの障害があった春桜と彼の恋愛の行方と、その結末は?
  • あかね色の空に夢をみる
    完結
    4.5
    全1巻550円 (税込)
    同級生・宮里の突然の死を未だ受け入れられない茜は、彼女との思い出を繰り返し夢に見ていた。家族との問題に苦しみながらも、自分が変わってしまえば宮里を本当に失くしてしまいそうで、一歩を踏み出すことができずにいた。茜の葛藤を描いた青春小説。第1回NEO大賞受賞作品『あかね色の空に君を想う』とその後の物語『思い出のハンバーグ』を併録。
  • 関ケ原よりも熱く 天下分け目の小牧・長久手
    4.0
    本能寺の変で急死した信長が残したものは、「天下統一」という概念だった。それに気がついた時、秀吉と家康はどんな行動に出るのか。ともに40代、武将として脂の乗り切った二人が、腹心の部下──家康には石川数正、秀吉には黒田官兵衛──に支えられ、知略を尽くし、命を賭けて睨み合う。真の天下人となるために。秀吉、家康それぞれの視点で描かれる、天下分け目の熱き戦い。
  • 雪の朝の約束
    4.0
    「頼んだぞ、約束だ」目を見て頷いた。優しい目で父は、よしよしというように二度頷いた。一年経った祥月命日の頃には、私の生活は父が生きていた頃とほとんど変わらない毎日に戻っていた。しかし、時々はふっと思い出す。あの時、父は私に何を頼んだのだろうか、父と何を約束したのだろうか。葬儀の日に大人たちが私に言ったこととは違う、何か特別の大事な約束だったのではないかと。第3回人生十人十色大賞長編部門最優秀賞作品。
  • 狂化
    3.0
    社会のレールの上で鬱積する男は、「正常」ではなく「狂気」に救いを求め、喜びなき道に足を踏み入れた。4つの伝染(暗示・記憶・共感・衝動)に自らをさらし狂おうとする。世界を呪うこの男に救いはあるのか!? 『!』シリーズなどのヒット作を連発し、ホラー小説界で今最も注目を集める著者が、温め続けた恐怖を炸裂させた新世代サイコホラーの傑作!
  • 籬の菊
    完結
    3.0
    兵部の君こと源基子は、東宮・尊仁親王の第一王女に仕える女房。ある日乳姉妹の中納言の君から「京極殿(右大臣藤原師実)の子を授かった」との手紙が届く。乱れた世相の中、東宮御所には怪物・鵺が現れ、妊娠した中納言の君はやつれ果て、兵部も御所に「穢れ」を持ち込む。事態は人智を超えて錯綜し、愛憎の糸は複雑に絡み合う。時代を超えて紡ぎ出される平安デウス・エクス・マキナ劇。
  • 統合失調症だけど、がんばって生きています
    1.0
    たくさんの“ごめんなさい”と“ありがとう”。憧れていたOLとなったみえっちだが、彼女の身に突然、想像もしなかった事態が!! 「悪口を言われていないのに気になる」「盗聴器を仕掛けられているかも」──そんな不安感に襲われたみえっち。病気と分かり、そこから、苦難の道が待ち受けていたが……。統合失調症との闘病の日々を綴ったコミックエッセイ。
  • (百花繚乱)暇人クラブ ふぁいなる ~地底の太陽とビリケンさん之巻~
    NEW
    -
    1巻1,386円 (税込)
    「馨子から初代ビリケン、TARO君から『地底の太陽』と、立て続けに捜索依頼を受け、一週間余り経った。僕たちは連日、ここ大阪新世界のド真ん中、通天閣下の雑居ビルにある、『イマジンクラブ』のオフィスで額を突き合わせている」(本文より)。行方不明のふたつのお宝を探し出すミッションを任された「暇人クラブ」の面々は、二手に分かれて捜索を開始する。
  • 「気付き」がその後の人生を変える
    NEW
    -
    1巻1,386円 (税込)
    「自然環境の保護事業」「自然エネルギーの活用ビジネスモデル」「認知症予防教室運動」「ベンチャー企業の応援」ほか八つのライフワークを持つ著者。幼い頃から独立心、好奇心が強く、七人の兄たちとは違う人生を歩むと決心。大学三年生の時に、人や土地の縁も得て、北海道で貸自転車業を始める。今もアイデアが尽きない八十代の自分史&意見、「気付き」集。
  • 「不条理」 神崎琉吾のサバキ師 ─魂の行き先─
    NEW
    -
    1巻990円 (税込)
    引退した実業家・神崎琉吾のもとに、10年前に知り合った西口こずえが自殺をしたという知らせが入る。しかし、こずえが生前、神崎にあてて投函した手紙には、死を感じさせるものはなかった。不自然なものを感じた神崎は、調査を開始する。──敏腕経営コンサルタントとしての活躍する裏で、欲望に溺れ、人としての道を踏み外した者を裁く“捌き師”としての神崎の活躍を描く。
  • 【文庫】秀長さん
    NEW
    -
    尾張中村郷で農夫として静かに暮らしていた小竹は、兄・日吉の嘆願を受け、織田家への奉公を決意する。そこから、秀吉・秀長兄弟の伝説がはじまった。誰よりも家臣と領民、そして平和を愛した男が生涯をかけた夢とは? 秀吉の天下統一を影で支えながら110余万石の大大名に上りつめ、「天下の調整役」として名をはせた、豊臣秀長の波乱に満ちた生涯を描く!
  • LogosとRhema 書かれたみことばロゴスと語られたみことばレーマ
    NEW
    -
    1巻1,188円 (税込)
    悩み苦しみ、希望を失いかけている方に、一つの大きな転機となり助けになるように──クリスチャンの著者が強い願いを込めた詩集。過去と共に生きること、希望の大切さ、愛への気づき、「死」までの生き方、新しい人生の始まりなどをテーマに50編を収録。「あなたを助けたい人がいる/あなたと共に歩きたい人がいる/あなたが心の窓を開けるのを/ずっと待っている人がいる」(「はじめに」より)
  • Love letter ~kyohmo ii kumoto~
    NEW
    -
    1巻1,782円 (税込)
    詩集を彩るのは32枚もの美しい風景写真。それは、言葉のないラブレター。見たことのない景色、心が震えるような感動。知らなかった世界を見せてくれた愛する人に伝えたい想いが本書にちりばめられている。「風景を切り取った美しい写真/あなたから届く文字のないラブレター/シャッターを切るその瞬間/言の葉に表せぬ愛を伝えている/素晴らしい世界を教えてくれた/あなたへ」(「ラブレター」より)
  • あたり屋 ~Crash for cash!~
    NEW
    -
    1巻693円 (税込)
    会社をリストラされた主人公が、ひょんなことからあたり屋となり、生計を立てていく。ある日、主人公の車にぶつかる様子が映画関係者の目に留まり、スタントマンへとスカウトされる。その誘いを受け入れ、恋人もでき、新たな人生を歩み始めた矢先、主人公に忍び寄るのは警察の捜査の網だった…。主人公の運命やいかに? ほか「一発逆転男」も収録。
  • あのセミはきっと夏が知りたい
    NEW
    -
    1巻693円 (税込)
    「扉を開け、中をのぞき込むと、僕と同い年ぐらいの女の子が一人ベッドに座り本を読んでいた。(中略)しばらく彼女から目を離せずにいると、本から顔を上げた彼女がこちらを見た。突然目が合ったものだから、慌てふためいた僕は何も言わずに扉を閉めようとした」(本文より)。外に出て夏を知ってみたかった少女とともに、つかの間、煌めく大切な時間を過ごした少年の暑い日々を描く。
  • おえりゃあせん
    NEW
    -
    1巻1,089円 (税込)
    「登紀は、弱い心、コンプレックスを、お金で今まで支えてきた。それをほとんど失った今、彼女は中途失明の人にも似て、どう生きたらいいのか、自信も失い自分の生きる意味すら否定したくなったに違いない」(本文より)。叔母を支えられるのは自分しかいないと覚悟を決めた美里が、気難しくも憎めない登紀と二人三脚で歩んだ濃厚な日々を語っていく。
  • オートマティック
    NEW
    -
    1巻990円 (税込)
    「山のようなプラスチックが押し寄せてきて、宴会は中止になり、三十郎は、慌てて乙姫様を連れて、陸へ帰ろうとした。しかし、乙姫様は海に残ると言い、赤と青の玉手箱を渡してきた」(『浦島三十郎』より)ときに近未来的世界観を示し、ときに現実の空気感をシニカルに漂わせる。幅広いテーマと切り口による多彩な作品をおさめた短編集。「幸せ」ってどんなカタチなんだろう・・・。
  • おにぎり村のおむすびどんとフランスパンコちゃん
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    -
    おむすびへの愛、情熱で心の扉を開く。高級志向のフランスパンコちゃんと、手作りおむすびを愛するおむすびどん。『私、いつも高級なものしか食べないの。たまにはド田舎のおむすびも食べてみたいわ』というフランスパンコちゃんのことばに、おむすびどんが立ち上がる。異なる味覚が交わったとき、おいしさの新たな境地が開かれた。高級な味も、おむすびの魅力には敵わない!
  • お母さん、死んでくれてありがとう 自分を取り戻す旅
    NEW
    -
    ついに、その日が来た。子供の頃から待ちわびてきた日が。母が逝った。享年八十七歳。その日が来たら、赤飯炊いて祝ってやろうとか、喜びの感情が出てくるのかと思っていたが、そうでもなく、何かこれからのことを考えると不安な重苦しい気持ちがあった。しかし、「もうこれで終わり。解放される。やっと終わった」という気持ちが大きかった。(本文より)
  • コウノトリのいるデンマークは幸せの国? ─本と映画で北欧の旅─
    NEW
    -
    本と映画でもう一つのデンマークを… ☆第二次世界大戦時、デンマークの海岸線には150万もの地雷が埋められていた──映画『ヒトラーの忘れもの』 ☆ストアベルト海峡に浮かぶスプロー島。強制的に移住させられた女性たちの暮らす収容所──『特捜部Q-カルテ番号64』 ☆アンデルセンは奥目で、分厚いまぶたと大きな鼻…容貌は醜いと評価され、奇妙で…不快感さえ…──アンデルセン博物館のパンフレット。
  • サーモンの握り
    NEW
    -
    やり手のビジネスウーマンの美里は、最近寿司屋にハマっている。今日も、部下を連れて馴染みの寿司屋へやってきた。頼むのはいつも「サーモンの握り」。それを口に入れると、信じられないことが起きるのだ。心の準備をして、そっと口に運ぶ。すると、唇に触れた途端、ちょっとエッチなあの××が…!? 粋なお寿司は大人の味。ちょっとアダルティな大人の絵本。
  • さっちゃんの物語
    NEW
    -
    1巻1,386円 (税込)
    子どもの頃からお転婆で勝気な咲千子は、努力を重ね、教師になる夢を叶える。子どもたちに愛情を注ぎ、時に悩み、てこずりながらも、天職に就いた幸せをかみしめる。一方で、家族の幸せやマイホームへの夢、自身の病との格闘など、人生には楽しみや困難、さまざまな局面が訪れる──。「今できることをすれば、必ず先に進む」「やまない嵐はない」と前向きに生きる女性の、自伝的小説。
  • サンデーバックナイン
    NEW
    -
    1巻1,782円 (税込)
    少年時代から、きらめくゴルフの才能を持ちながらも、さまざまな苦難の洗礼を浴び、再起不能と言われるまでの、どん底を経験した主人公。果たして、それらの荒波をくぐり抜け成長した彼が、喝采の中、再びパターを天に突き上げる日はやってくるのだろうか。ゴルフを愛する人はもちろん、何かを成し遂げるために懸命の努力を続けている人に、ぜひ読んでいただきたい長編小説です。
  • シンプルライフ
    NEW
    -
    ずっと覚えている子供のときの出来事がいくつもある。それは今は両親との思い出となっている。大正一年生まれの父は破天荒な性格で、面白エピソードに事欠かない。母は堅実な性格で頑張り屋。仕事も家庭のこともきっちりしている。父と母はどのように生きてきたのか。そして性格が正反対ながら恋愛結婚をした二人は、娘と息子を持つ。その家族の日々を娘が描く。
  • そしてこの心地よい風に吹かれ続けて
    NEW
    -
    1巻594円 (税込)
    僕はこの12年、娘の誕生日と命日に欠かさず墓参りをしている。妻であった彩香もまた此処を訪れていることには気づいていた──。社内で出会い、順当な付き合いを経て結婚した僕ら。やがて娘が生まれ、幸せな日々が続いていくものと思われたのもつかの間、二人は愛娘を事故で喪ってしまう。すると彩香と義父は僕を遠ざけようと画策し……。家族の崩壊とその再生を描いた静かな愛の物語。
  • タヌキのタヌ「ありがとう」
    NEW
    -
    3兄弟の子ダヌキとお母さんタヌキは、なかよく暮らしていた。ある朝、ピンチがおとずれて、「おかあさんを たすけなければ!」と、切羽詰まった末っ子「タヌ」がイノシシにとびかかった! 勇敢に立ち向かった結果、けがをしてしまった末っ子「タヌ」。家族みんなが心配する中、タヌは……。タヌキ家族を通して、相手を思いやる気持ちの大切さを描いた絵本。
  • とおりゃんせ
    NEW
    -
    1巻594円 (税込)
    田舎の乗り合いバスに、偶然乗り合わせた人たち。思い思いに過ごしていたが、バスがスリップしてしまい…!?『乗り合いバス』。田舎町の外れに棲んでいた洋介は、祖父の作った茶筒を不注意で傷つけてしまい問屋に返品されたことを言い出せずにいた…『てるてる坊主』。サハリンに渡ったクニさんの話『とおりゃんせ』他、人の優しさや冷たさ、生きることの切なさを綴った5作の短編集。
  • ハナちゃんとまじょの学校
    NEW
    -
    魔女の学校に通う一年生の女の子ハナちゃんの、何でもない一日の様子を描いた絵本。ハナちゃんは幼馴染のさっちゃんと一緒に通学している。魔女の学校では、魔法のくすりを作ったり、みんなでお昼ごはんを食べたり、ホウキで空を飛ぶ練習もある。魔女になれるよう様々なことを学ぶ毎日を、「明日はもっと楽しい日にしたい」と前向きに捉えるハナちゃんは、読者の心も明るくし、希望をもたらしてくれる。
  • ひとりしりとり ─昆虫バージョン─
    NEW
    -
    一人二役の主人公が「しりとり」を繰り広げます。実話をもとに作られた親子合作の絵本。『家族でドライブ中、後部座席の二男から助手席の私に、「しりとりしようよ」とメールが届きました。「きょうりゅうだけで」「こんちゅうだけで」などバリエーションも楽しめるので飽きません。よく頭の中で一人二役でしりとりをして遊んでいたそうです。これが、本作誕生のきっかけとなりました』(本書より)
  • めんるいヒーロー
    NEW
    -
    ラーメンとそうめんはよしくんと仲よし。いつもお昼ごはんに登場して、よしくんの食欲増進に一役買っていました。ある日、よしくんの家が火事になりました。そしてよしくんが二階に取り残されてしまったのです。ラーメンとそうめんはよしくんを助けようと、体を伸ばしてよしくんにまきつきますが……。めんるいは、ぼくらの心強い味方だよ!! 立体感あふれる絵本。
  • もぐらのまこくん
    NEW
    -
    もぐらのまこくんは外の世界が怖くて、なかなか土の中から出られませんでした。しかしある日、まこくんは地中でキラキラ輝くものを見つけました。その美しい輝きに心を惹かれ、まこくんは外の世界に興味を持つようになりました。勇気を振り絞って、外に出てみることにしたまこくんですが……。優しさあふれるタッチのイラストとストーリーで、元気と勇気を与えてくれる絵本。
  • ユメの夢
    NEW
    -
    10歳のユメちゃんは、名前の通り、夢を見るのが大好き。しかも不思議な夢を見ることができます。そのひとつが、動物になれる夢。ユメちゃんが「犬!」と言うと夢の中で犬になり、犬が暮らしの中でどんな気持ちでいるのか、どんな風に考えているのかがよくわかります。いろいろな動物になってみたユメちゃんが、たどり着いた思いとは……。子どものがんばる心を育む、やさしい絵本です。
  • よく遊んだ
    NEW
    -
    私は鹿児島で第三子として生まれた。姉兄を赤痢で亡くしたことから、両親は私を大切に育ててくれた。父は勉強しろとは言わず、母は家と家族をしっかりと守った。父の仕事の関係で引っ越しの多い家庭ではあったが、その中で私は伸び伸びと育った。今の子供達と比べても、遊びの多い子供時代だった。そしてそんな子供時代を持てたことを喜ばしく思う。日本がまだ大らかだった頃のお話。
  • 愛と感謝
    NEW
    -
    1巻1,089円 (税込)
    見えないものを視て感じて聞く能力「ギフト」を授かった著者は、幼少期からその能力を発揮。左手のエネルギーで母を治癒し、能力者であった祖父が宣言通りに寿命を終える様子を見るなど、不思議な体験をしてきた。また、3回の結婚、3世帯同居など、周囲の人の魂を視る能力があるが故の孤独、苦しみもあったが、現在の夫と幸せな日々を送る今、どんな時も「愛と感謝が大切」と綴る。
  • 葵
    NEW

    -
    1巻990円 (税込)
    人の一生は出会いの連続である。苦しみを溶かす出会いもあれば、悲しみを喜びに変える出会いもある。今、社会で多発する特殊詐欺は余りにも辛い出会いである。言葉巧みに懐に入り込み、思い込みや勘違いを起こさせ、時には情けに訴え間違った解釈を信じ込ませてお金をだまし取る。辛い出会いを疑似体験する事で詐欺の撲滅を図る『高齢者を狙う詐欺』を含む全6編の短編を収録した作品集。
  • 悪女の系譜
    NEW
    -
    1巻1,386円 (税込)
    突然、末妹の多恵が招集した「家族会議」。その席で多恵が兄や姉に突きつけた要求は、自身が作った借金の肩代わりと月々の援助だった。ここから遺産相続をめぐり、泥沼のきょうだいの争いは裁判へと暴走していく。それは母&姉妹vs.長兄&次男の体も成し、「俺」にとっては悪女との戦いでもあった。家族間で繰り広げられる歪んだ相続争いと、「俺」の内面の葛藤と再生を描いた問題作。
  • 一生は価値があるのだ 一度の人生をがんばろう
    NEW
    -
    吉田兼好のように、よしなしことを徒然に書いていければいいのだが、昨今の日本を取り巻く諸々の現状を鑑みるに、齢九十の著者にとっても、義憤に駆られることばかりで筆舌に尽くしがたい。アウトローな国々の非人道的な所業をこのまま見逃していいのか。日本人である限り、是が非でも知るべきであり知らねばならないと思う。そういった現実を踏まえつつ著者の人生観を語ったエッセイ集。
  • 歌集2001年
    NEW
    -
    1巻495円 (税込)
    「雪の舞う二〇〇一年元旦に今年こそはと思うことあり」。その時代の息吹を詠み、常に心に響く一首を求め、激動の一年を静かな言葉で綴る歌人の深い眼差しが人々に親しみやすさを届ける。日常の瞬間から歴史の転換点まで、読む者の心に寄り添い、共鳴する歌の数々から、静かな力で私たちの生きる時代を照らす、ふりかえる時間たちとして、2001年を纏めた歌集。
  • 殻を捨てよ
    NEW
    -
    1巻495円 (税込)
    万年平社員の倉元信二は、間もなく定年を迎える。退職後は好奇心のままに人生設計を立てたいと思う。休暇を取って試してみることに…。朝いつもの時間に家を出、駅の改札口は素通りして公園のベンチへ。次第に激しくなる通勤ラッシュの靴音に背を向けると、ゴミ籠の中を漁る男が目にとまった。目が合うと笑顔で「隣、いい?」と言う。様々な人と出会って不可思議な日常世界を描く物語。
  • 輝く、スカイブルーのドーム/実子虐待の真相
    NEW
    -
    1巻1,386円 (税込)
    大人達に極めて理不尽に餌食にされ、去って行く子ども達。親、兄弟のために犠牲となった少女達の群れも、スカイブルーのドームに辿り着いた。実母からの凄惨な虐待の実態を描いた長編『実子虐待の真相』、著者の切なる願いを込めたプロローグ『輝く、スカイブルーのドーム』と併せて収載。いつの日か人類が叡智へと辿り着き、すべて子どもらが救われんことを。
  • 空中晩餐会 現代短歌集
    NEW
    -
    1巻990円 (税込)
    「春雪の僕は舞いつつ淋しくて一角獣の睫毛に乗った」「心臓をフリーズドライしたような紅葉ひしめく花水木です」──自然災害や社会問題など、現代社会の諸問題を織り込んだ歌、自身の生活の断片を表現した歌、虚実のあわいを彷徨する実験的な歌……。バラエティに富んでいるが、いずれも著者独特の感性が光る現代短歌350首。伝統と革新とを融合した、待望の第2歌集。
  • 言葉の出ない王子様
    NEW
    -
    とあるカエルの国で王様とお妃様の間に子供が生まれ、「タケル」と名付けられました。タケルは大事に育てられましたが、話すことはできませんでした。王様はそんなタケルを温かく見守っていました。彼が青年カエルになったころ、水田に恐ろしい病気が流行りだしました。皆がバタバタ倒れていく中、タケルは──。障害を持っていても関係なく活躍できる社会を目指そう、と訴える絵本。
  • 行くぞ、チロ!
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    -
    山奥の牧場で、お父さんとお母さんと幸せに暮らしていたチロ。チロは白いモコモコした毛で、両耳と背中の模様が茶色い。毎日牛たちと一緒におもいっきり走りまわり、雪の日は道もつくってしまう。自由気ままなチロの平穏な牧場での暮らしが、ある日……。「キミはかけがえのない家族─」という思いを込めた飼い主とチロとのふれあいを描いた絵本。
  • 今語りつがねば、書き残さねば
    NEW
    -
    戦中、家族で満州に渡った著者は、そこで敗戦を迎える。母と兄を亡くし、苦労して日本に引き揚げてきたが、一家そろって暮らすことはすぐには叶わなかった。やがて新しい母を迎え…。戦中と戦後、両親のこと。そして、夫との出会いと、夫と訪ねたヒマラヤ旅行記。子や孫たちに知ってほしいと、書き残す。同世代の人には懐かしく、若い人には貴重なエッセイ。
  • 思い出は横浜駅西口から
    NEW
    -
    青春も、初恋も、思い出は全部「ヨコハマ」からでした……戦後のにおいがまだ残る昭和20年代。焼け跡の中から人々はたくましく立ち上がり、横浜も、横須賀も、目をみはるスピードで復興を遂げていきました。そんな時代とともに生き、多くの出会いと別れを経験した著者による「思い出アルバム」。あなたの横浜の思い出とともに、ご堪能ください。
  • 詩集 若柳
    NEW
    -
    1巻1,089円 (税込)
    「喜び」「悲しみ」「哀れみ」を感じる心が詩の発露。詩心の尊さは生きるうえで大切にすべきこと。そんな思いを抱き昭和11年に発刊された詩集を、ここに復活させ後世に伝える。美しい響きを持つ詩語は不変だから──。「榮枯盛衰世の習ひ、/我も一度はあなる身か。/葉陰に集く千々の虫の/奏でる歌の侘しさよ。/訪ふ風にはらはらと、/落つるは櫻の涙雨。」(『涙雨』抜粋)
  • 時を紡いで
    NEW
    -
    1巻1,188円 (税込)
    西洋の古楽器演奏を趣味とする穏やかな夫と、社交的で働き者の妻。娘と息子はそれぞれ巣立ち、東京に暮らす孫の成長を楽しみとする二人の平穏な生活は、大地震によって一変する。友人たちとの別れ、見えない放射能への恐怖、住み慣れた我が家を捨てる苦しみ…。未曾有の被害をもたらした東日本大震災に被災した福島県の夫婦をとりまく環境の変化と周囲の支えを、リアルに描いた1冊。
  • 情誰何(じょうすいか)
    NEW
    -
    1巻1,584円 (税込)
    ボクサーをしながら警備員として生計を立てているダイゴ。天涯孤独の彼は、親友のケンジと幼なじみのエミとの間の子ナオを可愛がっていた。しかし、ダイゴが薦めた家族旅行の帰り道、一家は事故に遭い、両親と祖母を亡くしてしまう。一人生き残ったナオはダイゴに引き取られるが、叔父という男が現れて──。孤独な青年と少年を襲う過酷な運命、衝撃的な軌跡を描く、愛の追求の物語。
  • 植物随想 花月記(はなげっき)
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    1巻1,089円 (税込)
    精神科医であり植物愛好家でもあった著者が、大塚製薬の月刊PR誌『大塚薬報』に1962年から1年間連載していたエッセイ「花月記」をまとめた。著者は、牧野富太郎博士に深く傾倒し、収録された植物に関する楽しい蘊蓄やエピソードの随所に、牧野博士へのオマージュが感じられる。本業は医師でありながら植物学者顔負けの博識ぶりが披露され、四季の花や木を新たな視点で楽しめる。
  • 心太郎
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    村の秋祭りの注目の的である剣術大会。優勝を狙う凄腕の剣士たちが集うなか、涼やかに現れたのは……。他者への優しい思いやりの心と前をしっかり見据えて物事に取り組む心、二つの心を合わせ持つ爽やかな青年、心太郎の物語。人が生きていく上で何を大切にしなくてはならないのか、どうすればそれが叶うのかを、わかりやすく教えてくれる一冊。
  • 随想 心のほとばしり
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    1巻1,089円 (税込)
    子供の寝息が聞こえる頃に分厚いノートに書き綴った様々な思い─折に触れて紡ぎ続けてきた言葉。「母」という女性の立場にこだわり、「母」を根底にまとめた34篇の随想集。私が何故、「母」という女性の立場にこだわり、「母」を根底にこの随想をまとめたのかは、今から六十一年も前に出会った、一人の女性との約束にあります。(「あとがき」より)
  • 大切な人を守るために ─私たちの力で地球の歴史を変えていこう─
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    1巻1,485円 (税込)
    現代の世界に目を向けると、気候変動という環境面、次に不安定な経済情勢という生活面など、このままいくと、人類や地球にとって危うい未来が見えてきてはいないだろうか。こういう岐路に立つ時代に生きている私たちだからこそ、現在そして未来の生命に対して、それを守る大きな使命を持つべきであろう。「今」の状況を知り、「今」何をすべきかわかりやすく説いた解説書。
  • 天風×通雲(あまつかぜにかようくも)
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    1巻792円 (税込)
    高校生男子の熱い友情と成長を描く学園ドラマ+心霊ファンタジーシリーズ第3弾。夏期講座や部活動、文化祭の準備に追われる笙太、諒平、昴のトリオ。さらに、病院で目覚めないままの美里の今後についても心配なうえ、病院の七不思議といわれる幽霊達も成仏してもらう必要がある。人生で一番忙しく、心を揺さぶられる夏休みを三人は駆け抜ける。笙太の保護者的霊、キワさんの謎も解明!
  • 百日紅
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    男性と同等以上に働いているのに、加えて家事一切も女性が担当せねばならぬことに理不尽さを感じた著者は、農協を通じて女性の権利獲得のために一石を投じたいと考えた。その後、全国JA女性組織協議会会長を務め、女性の地位向上のために尽力。卒寿を過ぎてから回想した個性的な姑との思い出や日常のエピソードからは、百日紅の花のように鮮やかな著者の人生が感じられる。
  • 武田最後の雄 仁科盛信
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    後方で指揮していた信忠にも焦りの色が出てきた。「何をしている。早く城内に突入しろ。怯むなー! 繰り出せ、繰り出せー!」信忠の声が大きく響いた。さすがは武田軍強しと信忠は感じていた。(本文より)天正十年、高遠城──。信玄の子として武田武士の矜持をもって、最期まで織田と戦い抜いた、〈信濃の誉〉と呼ばれた男の短くも見事な生き様を描いた歴史小説。
  • 夢の夢、そして、夢のまた夢 ─グロムの子・時空彷徨い人の物語─
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    不思議な夢を見た。その夢を人に語ったとしても信じてくれる人はいないだろう。それほど突拍子もない内容なのだ。父・正一と子・護。二人の身体と魂が時を駆け、戦時下で苦しんでいる動物を救う。そして物語はとうとう3世代に亘るクライマックスへ。「入れ替わり」と「タイムスリップ」が織りなす、読み応え抜群のファンタジー小説。「タイムスリップを望むなら、夢を見なさい」。
  • 明日、海まで走ろう
    NEW
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    1巻1,188円 (税込)
    「施設に入ってもらえば、今までと変わらない生活が続けられる。それにずっと自分は我慢をしてきたのだ。それなのに、さらに永遠に介護をしなければならないのか──。考えるだけでゾッとしてくる。妹の言うとおりだと思った。これからは夫が我慢する番だ」(本文より)。夫婦関係や人とのつながりを丁寧に描出した情趣あふれる表題作、ほか二編を収載。
  • 龍(ドラゴン)のささやき
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    大翼龍の攻撃により崩壊寸前であった人間の世界は、ドラゴンスレイヤー族の出現により危機を脱した。翼龍巨大化の謎を追う浜野高師の前に「眼輪」のシンボルが現れる。その秘密を解くことは高師が自分自身に起きた過去の災いを凝視することでもあった。それがどんなに辛くとも、真実を見極める覚悟はあるか!? 万葉諸島を舞台に不屈の探求者たちを描く本格派ファンタジーミステリー。
  • 恋慕情愛恋 ループする淡い恋の物語
    NEW
    -
    1巻990円 (税込)
    「女性の顔を見て別れの挨拶をしたときだった。突然、高校三年の秋の廊下のシーンが甦った。(このまま立ち去るか、言うべきか……。人違いであったら詫びればよい)決断した」(本文より)。恋慕、慕情、情愛、愛恋・・・“愛”のカタチは変わってゆく、再び“あの人”と出会うために──。出会いと別れを重ねながら歩む人生。もう一度あなたが会いたい人は誰ですか?
  • 咄嗟の契約/とり
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    1巻693円 (税込)
    一途な性格の青年が直面した出来事を発端に、その隣り合わせの関係性をさり気なく綴り「生」と「死」とは何か、を改めて考えさせられる短編小説集。アパートに住む男が、偶然目にした事件を取り上げた『咄嗟の契約』、食肉処理場に勤める男の日常から、突然現れたカメラマンとの出会いに心打たれ新たな旅立ちを決意するまで描いた『とり』の掌編2作と詩3編を収録。
  • 饒舌な枝たち
    NEW
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    御年97歳を迎える筆者が、細やかな筆遣いと上質な語り口で綴った半生記。遠い記憶を鮮やかに呼び覚まし、人生というものがまさしく有為転変そのものであることを普遍的に指し示している。筆者の半生がそのまま終戦にいたる日本の近代の歩みと歩調を合わせているという意味でも、本作は21世紀に生きる私達をも薫染する、かけがえのない贈り物である。
  • 12ヶ月の色世界
    NEW
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    人はだれもがまゆ玉のような心で生まれる──おかいこさんの妖精が、生命の尊さを伝えながら、新潟の美しい風景と、先人が残してくれた美しい言葉で綴った絵本。1月は真綿色、2月は若菜色、3月はすみれ色、4月は藤色、5月は若竹色、6月は瑠璃色、7月藍色、8月は朱鷺色、9月は黄金色、10月は紅色、11月は金色、12月は白銀。12ヶ月の色の世界をお楽しみください。
  • Kiss Incomplete
    NEW
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    1巻1,001円 (税込)
    バスジャック事件で、はからずも高校生を死なせた傷の癒えない警官、季生。休職中に逃げ込んだのは廃車置き場のプレハブ。そこへ妖艶な少年が突如現れる。記憶喪失なのか、精神に混乱を生じているのか、少年の素性は知れない。その日、焼けただれた車と、海に沈んだ車から、無惨な男の遺体が発見される。彼らと少年のつながりは……? 美少年を巡る男たちの愛憎物語。
  • K考古学研究所のひみつ 2 ~良い考古学者と悪い考古学者~
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    ロマンあふれる考古学研究所は、実はとてもスキャンダラス!? 研究所のアルバイトをしている著者の上司は、考古学者。人格者のイメージの学者だけど、優しい人もいれば、そうでもない人もいる。とくに、研究に一途な彼らは、異性に慣れていない人も多く、ストーカー行為やセクハラ、パワハラが頻発していて……。象牙の塔の内側を赤裸々に描く、実録エッセイ!
  • あつし tomorrow
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    1巻990円 (税込)
    お母さん、おばあちゃん、異父弟の4人で暮らす小学6年生のあつし。食事を与えられず、お風呂にも入れず、持っている服は数着のみ。下着はなく、上履きもありません。クラスメイトに嫌がられているとわかっていながらも、唯一の食事である給食を食べるために、通学しています。そんな彼を支えた人々とのあたたかな交流、あつしの心の成長を飾らない筆致で描いた、実話に基づいた小説。
  • あの頃
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    1巻1,386円 (税込)
    あの頃僕はまだ世間知らずで、右も左もわからず、容易に人を信じていた。目にするいろんなものが実際以上に輝いて見えて、怖気づいて見えないように自分を隠すのに必死だった。それらの遍歴を経て、自分が何を獲得したのかはわからない。でも、誰にとっても青春とはそのようなものではないだろうか──。あの頃の僕に伝えたい、いまの僕からのメッセージ。
  • ありがとう…わたしはあの世へ、光の国へ
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    今こそ伝えたい「平穏死」の素晴らしさ──。生活様式が変わり、生活の場から追いやられた「老い」と「死」。でも死は、普通で、自然なこと。看護師として経験した「死」から学んだことをもとに死を明るく捉え、お年寄りをあたたかく見送る物語。「明るい死生観を持ちましょう」というメッセージが込められているこの絵本は全国の介護職員さんを応援しています。
  • いろいろな みつ
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    あなたの 愛色(あいいろ)はどんな色? もしも おうちが 密だったら? もしも せんたくものが 密だったら? もしも やまが 密だったら? もしも だるまさんが 密だったら? もしも とんぼが 密だったら? ……もしも ○○が 密だったら? さて、どうなるでしょう。密の絵の 中に 何かが? 読んで 見つけて 楽しみましょう!
  • ウサギさんの恋
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    1巻1,056円 (税込)
    ウサギさんはある時、つらいお母さんとの思い出のある場所を出て、だれも知るひとのいない森に引っ越してきました。引っ込み思案のウサギさんでしたが、ブタさんやみんなの気づかいから、少しずつ心を開いていきます。そんな中、突然、森が火事になってしまいます。急いで逃げる森の「ひと」たち。はたしてウサギさんは、みんなは、どうなるのでしょうか。
  • うふふ! クックとぽぽちゃんなかよしこよし
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    ぽぽちゃんはいつも元気な女の子。ところが、病気で入院することになり、愛犬クックはしょんぼり……。がんばり屋さんのぽぽちゃんと周囲の人々のやさしさを描いた、心温まる絵本です。/「お花 きれいだねー。あっ、あたし ぽぽちゃん。ほいくえんの花組! これから なかよしクックと かけっこだよー」ある日、元気いっぱいだった ぽぽは 病気になりました。(本文より)
  • エリート極道の独占欲
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    1巻1,188円 (税込)
    「俺の女になれ」命知らずの極道は女の身体に愛を刻みつけ、狂おしいほどに抱きしめる。惹かれてはいけない危ない人、言葉とは裏腹に淫らに酔いしれて、求めずにはいられない。極道鷹見龍一(孤児院で育ち、親の愛を知らない高沢組の若頭)と世間知らずのアラフォー牧瀬めぐみ(恋愛経験がない世間知らずのお嬢様だが、外見とかけ離れた気の強い一面も併せもつ)の危険なラブストーリー。
  • おじいちゃん いまどこにいるの?
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    おじいちゃんと孫娘のさやちゃんは大のなかよし。認知症のおじいちゃんは、迷子になったり、物忘れも多くなったりしていきますが、いろんな記憶を失っても、大好きなさやちゃんのことは忘れません。あるとき、おじいちゃんは病気で入院することになりました。お見舞いに来たさやちゃんと花見に行く約束をしましたが……。二人のあたたかな関係をやさしく描いた絵本。
  • おじいちゃんの軽トラ
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    東京時代に知り合い、40年以上連れ添っている妻と2人で、茨城県のある場所で穏やかで緩やかな「シルバーライフ」を楽しんでいる著者が、愛しくもさりげない日常や青春時代の思い出などを、気負うことなく、等身大のまま、徒然なるままに書き記した〈ふだん着エッセイ〉。孫もいつか、これを読んで知ることでしょう。おじいちゃんの幸せだった人生を──。
  • カリブ海のドン・キホーテ フィデル・カストロ伝
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    カストロ、ゲバラらが目指したものは──。たった82名での蜂起、相次ぐ敗走。やがて革命は成るが、襲い来る国際政治の荒波。彼らを通して見えてくる世界の動き……。評伝小説を越えて、大きく視野を広げた国際政治小説となっている。多彩な登場人物──ヘミングウェイ、JFK、フルシチョフ、池田勇人、ニクソン、ブレジネフ、ブッシュ親子、ヨハネ・パウロII世……。抜群の面白さ!!
  • カワセミとはるのなかまたち
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    ふゆだとおもっていたら……はるがきた。カワセミさんとイチョウのはっぱもでてきて、チョウチョがとんできて、メジロさんもはなのみつをすっている。ツバキとカワセミもカワイイ──町に住むカワセミと仲間たちをとらえた写真絵本『まちにすむかわせみ』に続く写真絵本第2弾。春のカワセミとチョウチョ、メジロ、カササギ。自然の中で生きる姿をとらえた写真絵本。
  • くもとガゼル
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    大自然に暮らす動物たち。1ぴきのガゼルの子が、さまよっています。大空を流れている雲に心を与えて、命を与えて、世界中を旅させたらおもしろいだろうな、と思い、この本ができました。ガゼルの子は、自分が雲に見守られ導かれているなんて、気が付いているのかいないのか、わからないのです。雲といっしょにガゼルを応援してくださいね。
  • ゲート ~想いで繋がる場所~
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    強い想いを持った動物達の前に現れるゲート。それは彼らが心から「行きたい」と願い場所に繋げてくれる不思議な場所。ただし人間は通ることができない。なぜなら人間嫌いの門番がいるから。どうして彼は憎くむかのように人間を嫌うのか。今日もゲートには、必死の想いを持った動物たちがやってきた……。異空間で繰り広げられる人間によって傷つけられた動物と異形の門番との物語。
  • こころのままに 想いを言葉にのせて
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    1巻1,144円 (税込)
    兄を戦争で亡くし、幼くして両親を亡くした著者が、まもなく迎える卒寿を前に、これまでの人生を振り返り、悲しみや喜びを吐露しつつ、生きることの大切さと感謝の気持ちを詩とエッセイで綴る。戦後七十余年が経過し、「戦争」の事実が現代人から消えつつある今だからこそ、語り継ぐべき内容が詰まった作品。戦時中の生活を再現した著者制作の人形の写真も収録されている。
  • これからも開業医の奥様
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    コロナ禍のなかで、医療現場も色々大変な思いをしています。開業医である院長も奥様も例外ではありません。でも既に自分達も後期高齢者、無理せず、午前中だけの診療に縮小しています。ゴルフやラジオ体操を続け、まずは自分の健康管理を徹底し、ご近所の方々と変わらない温かい交流と彼らの健康管理を続けていけたらと願っています──。大好評エッセイ、満を持して第四弾発売!!
  • コロンちゃんとポスト
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    過疎化が進む山奥のさびれた村を舞台に、心やさしい少女・コロンちゃんと村人たちとのあたたかな交流を描いた絵本。/コロンちゃんは、木工工芸家であるお父さんが作ったパンダ型のポストがお気に入り。毎日、お手紙が届くのを楽しみにしています。そんなある日、村のおじいさんやおばあさんたちを喜ばせるために、コロンちゃんが思いついたこととは……?
  • こんにちは さようなら ありがとう
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    長年保育ボランティアに従事し子どもと関わる機会の多い著者の実体験をもとに描いた絵本。「あいさつ」の持つ魔法のような力を感じさせてれるとともに、若いお父さん、お母さんへ「子育ては初めてのことばかりですよね。お祖父ちゃん、お祖母ちゃんをはじめ地域のみんなでお邪魔にならない程度にお手伝いできたらいいと思います」というメッセージが込められている。
  • さくなげの花の上に高く舞ふ 佐佐木信綱の短歌をたどる
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    歌人・国文学者として大きな足跡を残し、「夏は来ぬ」など多数の唱歌、そして全国120校以上の校歌の作詞も手掛けた、三重県鈴鹿市出身の佐佐木信綱。信綱の歌の世界からその生涯をたどり、古典の世界に分け入り、また明治、大正、昭和の多くの著名人との交流を通して、時代の雰囲気を生き生きと描き出した一冊です。歌はやがて人の「心の花」になるはずです。
  • シーバとボロボ
    NEW
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    飼い主のカラくんと宇宙エレベーター空港にやってきた柴犬シーバ。宇宙エレベーターはたくさんの貨物を宇宙ステーションまで運んでいます。気がつくとふたりは離ればなれに。なんと宇宙エレベーターに迷いこんでしまっていた柴犬シーバ! 現れたのは、エレベーター管理のAIロボットのボロボ。ボロボはシーバと友だちになれるのか? シーバとボロボのドキドキ宇宙大冒険!
  • じゅんくん、りゅうにのる
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    妹が生まれてお兄ちゃんになったじゅんくん。家族みんなは妹に夢中で、ちょっとさびしい。そんなとき、誕生日プレゼントにもらった龍のぬいぐるみのキキが話しかけてきた! キキの声が聞こえるのはじゅんくんだけ。ある晩、キキが変身した姿でじゅんくんのことを、さそってきて……。少年の成長を見守る龍のぬいぐるみとの冒険物語えほん。
  • しんちゃんとニャン友
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    お母さんが入院して、おばさんの家にあずけられたしんちゃん。遊園地に連れて行ってもらっても、ごちそうが目の前に並べられても、お母さんが心配なしんちゃんはうれしくありません。ある晩のこと、おばさんちの5匹の猫たちが、元気のないしんちゃんを夜の町に連れ出します。そこでしんちゃんはさまざまな家庭を見せられて……。身近なしあわせについて考えさせられる、やさしい絵本。
  • スイカのいちにち
    NEW
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    スイカわりをして、人間が楽しく食べ終えた夜に始まったのは虫たちの「スイカ相撲大会!」。「みあって みあってぇ、はっきよぉい のこった!」優勝したのは……だれだ? ダイナミックな絵で、スイカわりの楽しさと、虫たちの取り組みを生き生きと描いた夏にぴったりの絵本。読んだらスイカが食べたくなる。さあ! 暑い日は、スイカをわって、みんなで楽しもう!
  • ダチョウのたまごのぼうけん
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    「広い世界を飛び回って、いろんなものを見てみたい!」みやこちゃん家のダチョウのたまご・ダダ。殻の中から出てきたばかり。そんなダダが見てみたいもの。それは、富士山。富士山を求めて東へ西へと、冒険の旅が始まった。いろんな場所で、いろんなものを見て、いろんな出会いをしたけれど最後に、ダダのたどり着いた場所は……。ダダの冒険の旅を描いた絵本。
  • タンザニア滞在記 JICA海外協力隊としてアフリカに赴く
    NEW
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    1970年代。JICA海外協力隊では最年少の23歳のときに自動車整備士としてタンザニアに向かった著者。荒野にテントを張って、その生活は始まった。隊員は、現地の人々と共に生活し、途上国の課題解決に取り組む。著者に任せられた仕事は自動車整備を教えるというものだった。しかしのちに自動車整備士の技術者養成学校の建設をし、運営を任されるというところまで広がっていく──。
  • ちはやぶる 神代の高千穂
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    1巻1,056円 (税込)
    高千穂山中で、白骨が二体見つかった。それは、二千年前のものだった。二人は何者で、二千年前に何があったのか。その謎を解くのは、一緒に発見された一冊の小さなノートである。(「ちはやぶる 神代の高千穂」)表題作はじめ、「朝ごはんの法則」「美しい水戸黄門と私」「旧人類はなぜ滅亡したか?」を収録。どのジャンルにも収まらない短編を集めた一冊。
  • テレビが日本人(庶民)をダメにした
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    テレビは庶民が気軽に見られる巨大メディアだが、今はテレビ離れと言われている。それはなぜだろうか。取り上げる話題や演出に「これはおかしいやろ?」と疑問を感じた著者が、テレビ放送の問題点を庶民感覚で取り上げる。著者曰く「今の政治を良くするためには、テレビ業界全体の協力が不可欠です。それが日本国、いや、日本人を救う一番の方法だと思います」。
  • てんで
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    1巻770円 (税込)
    幸せはなぜあるのでしょう? それは簡単 不幸があるからです。不幸は幸せになるための薬 くよくよしてたら治らない。/月がきれい そう思った きっと明日は 運がいい それは ツキが あるからです。/今日も波は荒れ狂っているけれど、自分が何なのかを知りたくて、みんな思い思いに舟を出す。「てんで」の海で舵をとるような、自分をみつめた珠玉の詩集。

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