小説 - 夏樹静子 - 徳間書店作品一覧

  • 訃報は午後二時に届く
    4.0
    ゴルフ場経営者が殺された。出入りの造園会社社長・大北耕介が容疑者として浮上するが、失踪。やがて留守宅に、死後切断したと思われる大北の小指が届けられたのだ!?二転三転の展開と鮮やかなトリックで魅了し、日本推理史に輝く名作。
  • デュアル・ライフ 二重生活
    値引きあり
    -
    名古屋の建設会社社長・時津逸人は、すい臓ガンの疑いを告げられたとき、これまでの人生を振り返り、若き日の苦い恋の記憶が蘇った。出世のために捨ててしまったかつての恋人に会って償いたい……。女との意外な再会。彼女は時津の記憶をすべて失って、一人で生きていたのだ。二十年の時を経て始まった二人の二重生活。そして、男の人生が裁かれていく……。傑作長篇サスペンス。
  • 死の谷から来た女
    3.5
    高知県の鉱山で起こった爆発事故で家族を亡くした北村恵は、東京・赤坂にある高級サウナで働くことになった。そこで知り合った巨額の資産をもつ相庭宇吉郎に気に入られ、養女にという話が浮上したのだ!その本当の狙いは何か…?〈シンデレラの夢〉の背後にうごめく黒い影。得体の知れない恐怖をスリリングに描いた会心の長編サスペンス!
  • 死なれては困る
    -
    ゴルフ場で倒れ、そのまま植物状態となった会社社長の病室に何者かが忍び込み殺害を図るが、発見されて逃亡。警察の執拗な捜査にもかかわらず、“死なれては困る”者はいても、“死んでもらいたい”者は皆無なのだ!意表をつく結末の傑作集。
  • 黒白の旅路
    -
    君と、死にたいな―大学生の立夏子は、不倫相手の朝永にそう言われ、思わずうなずいた。伊豆の山奥で二人は睡眠薬を飲み、永遠の眠りにつくはずだった。だが立夏子が目を覚ました時、隣にはナイフを突き立てられた朝永の姿が! 長篇推理。

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  • そして誰かいなくなった
    3.9
    湘南・葉山マリーナから沖縄を目指す豪華クルーザーのインディアナ0号が出港した。船のオーナーから招待を受けたのは、会社役員秘書、エッセイスト、医者、弁護士、プロゴルファーの五人。オーナーは御前崎から乗船するという……。翌朝、一人の死体が発見され、彼の干支である猿の置物が消えていたのだ! 騙される快感に酔える傑作長篇。

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  • 贈る証言 弁護士・朝吹里矢子
    3.0
    1巻550円 (税込)
    一人暮らしの六十二歳の画家が殺され、第一発見者で家政婦をしていた生野美帆が容疑者に。美帆は画家から再三プロポーズされながら、断り続けていたという。そしてその時刻、自宅で子供の面倒をみていたと主張するが、アリバイを証明する人物はいなかったのだ……。深い感銘を呼ぶ表題作他、弁護士・朝吹里矢子の活躍を描く、代表的シリーズ!

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  • 最後に愛を見たのは
    3.0
    離婚した青山は息子・昇との生活で女手に不自由していた。両親が離婚し母親と暮らす、昇の同級生ミドリは二つの家庭を取り持とうとするが、青山の愛人・加代子はそんなミドリを邪険に扱う。ある日、加代子が青山家の別荘で不審死を遂げ……。

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  • アリバイの彼方に
    3.0
    ホステスが扼殺された。彼女は常連客の誰かを強請っていたらしい。容疑者として浮かんだのは大企業のエリート社員喜多川。捜査にあたった刑事・湯原の高校時代の同級生だった。だが喜多川には鉄壁のアリバイが!(表題作)。傑作ミステリー集。

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  • 星の証言 弁護士 朝吹里矢子
    値引きあり
    3.0
    藪原法律事務所の居候弁護士、朝吹里矢子。駆け出しの彼女にとっては毎日が新鮮な“事件”だ。建築会社の名門、山浦家に深夜しのびこんだ男が、泥棒と間違えた山浦に木刀で殴られ、バルコニーから転落し死亡した。しかし死んだ男は山浦の一人娘の婚約者で、彼の直属の部下だった。正当防衛か傷害致死か。階下で発見されたシャツのボタンが意外な真相を暴きだす。新米女性弁護士の活躍を描く会心の推理。
  • ビッグアップルは眠らない
    3.5
    成田発ニューヨーク行の旅客機が、飛行中に突然炎上した。二カ月後、次々と殺人事件が起こる。日光・中禅寺湖、ニューヨーク、そして第三の事件…。一見無関係に見える事件に共通点が浮かびあがる時!? 表題作ほか四篇を収録した傑作推理集。

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  • 重婚
    -
    清水市の三保の松原の砂地で船越広勝の死体が発見された。死因は一酸化炭素中毒。船越は旅行会社社長の四十二歳、二年前、バーに勤める玲美を入籍したが、実際は先妻の寿子の同意を得ないで離婚届を出しただけの重婚であった。玲美には恋人がおり、また寿子には船越の生命保険という動機があった。しかし、犯行時間のアリバイは二人ともに崩せない―(「重婚」)。ほかに六篇を収めた会心の推理小説集。

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  • 死刑台のロープウェイ
    3.0
    1巻440円 (税込)
    箱根ロープウェイの搬器内で、室伏ナオミの刺殺体が発見された。ナオミは、一年前何者かに殺害された東行金属の前社長・室伏陽造の未亡人だった。彼女と二人で箱根のホテルに泊まっていたことから、同社の資材部次長・不二木達生に嫌疑が向けられる。アリバイのない夫の無実を証明しようとする妻・律子の苦悩…。鮮やかなラストシーンに息を呑む表題作等名品五篇。

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  • 誤認逮捕
    -
    「田処銀吉」の名が容疑線上に挙がった時、佐伯警部補は一瞬鳩尾の奥に鈍痛に似た圧迫感を覚えた。田処はひと月前の「OL暴行未遂事件」の容疑者だったからだ。あらゆる要素が彼のクロを示していたが、結果は捜査本部の黒星。そして今度はOL殺人事件で再び彼の名が挙がったのだ。もう誤認逮捕はしたくない。しかし、客観情況はクロを示している――(表題作)。多彩なテーマを鮮やかに描く傑作短篇集。

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  • 家路の果て
    -
    紡績会社の係長・仁科秋雄は、三十代で念願の分譲住宅を購入した。陽当たりのよい高台の、3LDK。同じ会社のOL山藤節子は、病身の母を抱えての遠距離通勤に耐えかねて、会社に近いところに中古マンションを購入する。二人にとってこの新居は満足のいくものだった。だが、思いもよらぬトラブルが起こる。住民のエゴと業者の思惑――そして殺人事件が。マイホームが引き起こした悲劇を鋭く衝いた長篇推理。

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  • 花の証言 弁護士 朝吹里矢子
    値引きあり
    -
    藪原法律事務所の居候弁護士になって三年目、朝吹里矢子は同じ事務所内ながらも独立をはたした。一か月後、最初の依頼人が訪れた。兄が自宅で死亡し、嫂が過失致死容疑で逮捕されたという。過ってブロンズ彫刻が本棚から落ちたらしい。残された一人息子を案じて、嫂の処分軽減を求めてきたのだ。里矢子には、投げやりな被疑者の態度と言葉が信じきれない。が、共働きの家庭環境の裏に事件の真相は潜んでいた。本格推理集。
  • 国境の女
    -
    1巻385円 (税込)
    東京に住む奈緒子のもとに、連絡が入った。夫の商社員・明月達夫が、赴任先のサンディエゴで殺されたという。さらに国境を挾んだメキシコの町で若い女の死体が発見された。澄んだ空気、街路樹が美しい外国の町で、エリート社員だった夫はどんな生活をしていたのか? 夫の足取りを探し歩く奈緒子の脳裏に、過去の思い出がよみがえってくる。海外駐在員の焦燥と、哀切の恋心を描いた長篇推理。

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