北陸の田舎から母を一人残し、一攫千金を夢見て上京したチンピラ・ヤクザの大崎克一と弟の浩二は、偽の力士のサインを作ろうとしたり、シンナーだと思って盗んだものが灯油だったりと、やる事なす事、すべて失敗。競馬で全財産をスッたある日、関東大神保組系集英会の若頭・萩原に借金の取り立てを命じられるが失敗し、借金70万を肩代わりさせられる。その萩原に関東大神保組総長の娘であるさつきのボディガードを命じられるが、克一はあろうことかさつきに手を出してしまい……。そこから克一の虫ケラからの逆転人生が始まる。

露木耕助は実家である 露木マーシャルアーツジムを継ぐべく、唯一の肉親の祖父と日々厳しい鍛錬を行いながら高校生活を送っていた。耕助はあるとき、街中でチンピラに絡まれる少女・ 吉山美奈津を助ける。のちにその美奈津が同じ学園に通っていることを知り、そこから耕助の学園生活と格闘家としての人生が始まる。耕助は様々な流派・格闘技スタイルの挑戦者と対決しつつ、事件や騒動にも巻き込まれていき、そのたびに己の力と信念で解決をはかってゆく。バトルものとしてだけではなく、友情、義理人情、コメディタッチのやりとりなども描かれるあだちつよしのデビュー作！

かつてその闘志で有名だった元日本フライ級チャンピオンの松丸辰吉は、今はしがないサラリーマンとして働いていた。ある日、松丸は偶然、プロボクサーが高校生に喧嘩を仕掛けられ顎を砕かれるシーンを目撃する。その高校生・望月鶏一に松丸は“何か光るもの” を感じ、やがてボクシングの指導をすることになる。彼女を盗った?ボクシング・インターハイチャンピオンの対馬真との対決を通じて、まったくボクシング初心者だった鶏一はボクシングへの興味を徐々に強めていく。 その後も鶏一は松丸と二人三脚でさまざまな強敵と対戦しながら、日本チャンピオンを目指す道のりを歩んでいく。