いとう由貴 - 大洋図書作品一覧
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4.1
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3.0千坂翔はたったひとりの家族である弟・俊樹を病院に見舞った帰りに、あるニュースを耳にする。資産家として知られる幣原家のひとり息子が交通事故で亡くなったというものだ。幣原家の当主は俊樹の実の父親だ。自分と俊樹はよく似ている…… 弟を守るためにはこの方法しかない。そう思った翔は俊樹のふりをして幣原家を訪ねるのだが、そこで運命を狂わせる男と出会い!?
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4.5
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4.0人より身体の弱い瑞樹は母親の死がきっかけで、イギリスにいる実父にひきとられた。男好きで問題ばかり起こした亡き母の子どもとして、冷たい視線に晒される瑞樹だが、父の再婚相手の連れ子で義兄のアルフレッドだけは無愛想ながら瑞樹を気遣ってくれた。次第にアルフレッドに好意を寄せる瑞樹。アルフレッドもまた健気に毎日を過ごす瑞樹に惹かれ始めていた。そんなとき、アルフレッドは裸で男に奉仕する瑞樹の姿を目にしてしまい…!? 人気シリーズ第一作、大幅加筆修正をして文庫で登場! 書き下ろしショートストーリーも同時収録。 ※本作品は過去に配信していた「たとえこの恋が罪であっても」に加筆・修正を加えた新装版です。
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4.0
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3.7時は足利時代。絵を学ぶために明の国を訪れた少年・千歳は、いつしか皇帝の愛顧を受ける宮廷画家にまで成長した。そんなある日、千歳はひとりの男と運命的な出逢いを果たす。武将の面差しと帝位を狙う知略を見るものに感じさせる趙浚祥だ。彼は、千歳が描きたいと思っていた画の理想そのものであった。ともに時を過ごすうちに囚われていく恋情。人の手によって教えられる熱。身も心も浚祥に捕らえられた千歳を待っていたものは、残酷な裏切りだった…!? 裏切りと憎しみ、愛と悲しみのグランドロマン誕生!!
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3.8俺が与える屈辱は、痛みではなく快楽だ―戦争中、大尉であった道彦は軍上層部の命令により人命よりも機密保持を優先し、味方である男達を見殺しにするという苦い記憶があった。それから数年。病の妹を抱えた道彦は、かつて見殺しにした男のひとり、成島の手に落ち、身体を売ることになる。身体は好きにさせてやるが、心までは屈すると思うな。誇り高い道彦であったが、道彦が強がれば強がるほど成島には都合がよかった。負けまいとする矜持の高さは、そのまま折れたときの脆さに繋がるからだ。だが、次第にふたりは復讐という名の甘い檻にとらわれてゆき…!?