高取和生作品一覧
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5.0互いに想いを寄せていた幼なじみの突然の心変わりによって、初恋が苦い経験となってしまった子爵令嬢フローナは、いずれ家を継ぐために農作業の勉強をして、ひっそりと過ごしていた。 それから5年後。 王都の学院に入学したフローナは、花壇に咲いていた花を眺めて故郷に思いを馳せていた時、気さくな副生徒会長アルバストに気に入られて生徒会の園芸活動の一員に任命されることに。 「君を『中等部お花いっぱいリーダー』に任命する!」 「……はい?」 少し強引で、だけど優しいアルバストとの日々が、フローナの、苦い経験で乾いた心に染み渡り、二度目の恋が芽吹きだす――。
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5.0ミーヤは、動物の飼育と編み物が好きな、おっとりした女子である。婚約者のブルーノは、ミーヤの義姉ロアナと恋に落ちたため、ミーヤに婚約破棄を言い渡す。実の父親から邸を追い出されたミーヤは、吹雪のため遭難したフィーザを助けることになる。眼鏡をかけた魔導士フィーザは氷結魔法の使い手で、魔導士団の副団長を務まる男だった。二人は徐々に心を通わすようになるが、ミーヤを追い出した実家では、不穏な出来事が起こるようになり、ミーヤの隠れた能力は、次第に花開いていく。
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4.5侯爵家の令嬢アマリーダは十歳の頃、公爵家の次男と婚約した。アマリーダよりも一つ年上の彼の名は、ジャスティという。初めて顔合わせをした時に、アマリーダは、白金色の髪と翡翠のような瞳を持つジャスティに、一目惚れをした。 しかしジャスティはもっと気品ある華やかなタイプが好みだったので、可愛いけれど地味なアマリーダについこんなことを言ってしまう。 「アマリーダ。君を愛することはない!」 ショックを受けたアマリーダは、彼女の母マグノリアに相談する。すると仲睦まじい父と母だが、婚約者時代にはいろいろなことがあったと語るのだ。 どうやって、母は美しくなったのか。そして父と愛情を育んだのであろうか。 この物語は、母から娘へ受け継がれる、本当の愛情を育てるための指南書である。