飯塚よし枝作品一覧

  • 涙ひとつぶ
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    1巻1,100円 (税込)
    ◆第一句集 白南風や聖書かもめのやうに開け 俳句の世界ではまだ若いよし枝さん。このように今までと同じように、のびのびと自由に俳句を作られることを望むばかり。  夏爐にとっては若手で、はやベテラン作家の一人である飯塚よし枝さんに期待すること大である。 (序より:古田紀一) ◆自選十句より くちびるに鉄が匂へり空つ風 ボサノバの低く流れて熱帯魚 面決める声うら返り寒稽古 口中にくづすボンボン八重桜 歩き疲れてみつ豆の豆嫌ふ 大寒や厚きガラスのインク壺 街灯は等間隔にちゝろ虫 眩しさに涙ひとつぶ都鳥 訣別といふ明るさよ春疾風 引き金にわづかなあそび近松忌
  • 骨に似る
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    1巻1,100円 (税込)
    ◆第二句集 鉄棒に三つの高さ空つ風 小学校の校庭、あるいは小公園のような所。子供の成長に合わせた三つの高さの鉄棒、その鉄棒を吹抜ける空っ風、蕭条とした風景を描いている。 序・古田紀一 ◆自選十句 清流に足をゆだねて夏柳 のぞき込めば虫籠の虫天井に 骨に似る紙の手ざはり秋立ちぬ 自撮りせるうしろの窓の日短 花吹雪ひとひらも手に乗らざりし 春ストーブ吾には向かず押印す 秋晴れの馬上に恋を忘れけり くたびれて頬の熱さよ風花よ その音に汗の冷えゆく双ひしぎ どこまでも西日のあたる眉間かな

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