花守 - 無料作品一覧
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-【電子版巻末には花守先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】 京都にある零細出版社・太秦出版社に事務員として勤め始めて三年目の大庭小依(おおば・こより)。ある日、食中毒で倒れた先輩編集者の代理で、作家・皆月豊(みなづき・ゆたか)との打合せ場所に資料を渡しにいったところ、はんなり京男子な皆月のマイペースぶりに巻き込まれ、いつの間にかこの企画の担当編集を引き継ぐことに。初担当となる本は、京都のお抹茶に関する面白い逸話を探しながら人気の名所やお店を巡り、お抹茶スイーツやお点前を楽しむという紀行エッセイ本『京都お抹茶迷宮(仮題)』だ。 編集者としての初仕事にはりきる小依だが、皆月と共に取材を続けるうちに「千利休の孫・宗旦」と「白狐の恋」にまつわる不思議な抹茶の逸話を耳にする。そして、その逸話に沿うかのように、「狐の子孫」と言われる一族が営む茶舗で事件が発生して……!?
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-自然の恵みに満ちたその村には、三人の幼馴染がいた。 狩人の子どものタイニー。村長の子どものトール。雑貨屋の子どものソーリエ。 みんなとっても仲良しで、いつだって笑っていた。 ……性別を得るまでは。 この世界では10歳で性別を得て、大人になっていく。 一足先に「男」になったトールと「女」になったソーリエを見て、二人の距離の近さにモヤモヤするタイニー。 「そっか、俺はずっと……トールのことが好きだったんだ」 そして、迎えた10歳の誕生日。 神がタイニーに与えた性別は――「男」だった。 「男」という性別を自覚したタイニーは、自分が抱いているトールへの気持ちに蓋をしたまま、二人と距離を取ってしまう。 18歳になり、トールへの気持ちも落ち着いた頃、タイニーはトールと再会する。 ずっと蓋をしていた「好き」という気持ち、「男」として生きねばという使命……。 性別が後から決まるからこそ生まれる葛藤と、二人の感情の行方は。 【毎月第一金曜配信予定】