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  • 博覧狂気の怪物誌
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    博覧狂気の怪物誌

    死ぬことも忘れるほどおもしろい。 ――荒俣宏(作家、博物学者) 草森紳一、ハリー・スミス、平岡正明、宇川直宏、ラメルジー、松岡正剛…… カモノハシのように分類不能の〈知の怪物〉たちがひしめく、紙上の驚異博物館〈ヴンダーカンマー〉! ポリス〈警察〉には取り締まれないポリマス〈博覧狂人〉たちの自由狼藉ぶりに目玉をひん剥く、狂気のバロックの魔宴ここに開催!! ◆本書に登場する〈知の怪物〉たち(掲載順)◆ 種村季弘/荒俣宏/草森紳一/ジェームズ・フレイザー/ハリー・スミス/フランセス・イエイツ/ジャン=リュック・ゴダール/ピーター・グリーナウェイ/フランチェンスコ・コロンナ/平岡正明/バーバラ・マリア・スタフォード/宇川直宏/アレハンドロ・ホドロフスキー/小原國芳/カモノハシ/ラメルジー/山口昌男/松岡正剛 ◆荒俣宏氏からのコメント全文◆ これは精神を醒ます“呪智”の集成か!? 言ってみれば「神智と汎智の両界曼荼羅」か。東西“怪物智”の勢揃いする大興行だ。異端が正統を笑い、風狂が常識を覆し、偶然が必然を凌駕し、本物より偽物に叡智を見いだした「思想のデーモン」たちが、いま結集する。 森羅万象すべてに好奇心を放射し、「夢と反夢=超現実」の解明に死ぬことも忘れるほど熱中した異脳たちを差し置いて、SNSやAIに頼っている場合ではない。全世界の魔的な精神が起電させた“呪智”の帝網〈ネットワーク〉こそ、掛値なしに昭和“最強”の刺激物だった。この効果が、毒にも薬にも変貌し得るというスリルを、どうか期待して読まれよ。 ◆目次◆ 序文 知の怪物〈ポリマス〉を蘇らせる呪文は「デ・モンストルム!」 1 溶解意思と造形意思――種村季弘と水で書かれた物語 2 荒俣宏と「畸人(きじん)」の系譜――一九六八年・我楽他宗・神智学 3 漢方・肉体・雑文――草森紳一の「倉庫的思考」について 4 タイム・マシーンにして殺人百科全書―― ジェームズ・フレイザー『金枝篇』を読む 5 魔術としてのコラージュ――ハリー・スミス『アンソロジー・オブ・アメリカン・フォーク・ミュージック』のオカルト的解読 6 ハリー・スミスの擁護――収集の「政治学」から蒐集の「暗黒ワクワク学」へ 7 二〇世紀アメリカに蘇る魔術的ルネサンス――ジョン・ディー、ロバート・フラッド、ハリー・スミスの三人の魔術師〈メイガス〉を繋いだ女神フランセス・イエイツのこと 8 JLG――万引き・便所・道化 9 蒸気波〈ヴェイパーウェイヴ〉ポリマス ――ピーター・グリーナウェイ『プロスペローの本』を読む 10 ポリフィロのポリフォーブを字酔(ジヨ)イス化する憑依訳――フランチェスコ・コロンナ『ポリフィルス狂戀夢』を読む 11 フォルムの思想家、平岡正明――シュールオナニスト宣言する韃靼人は他人の顔に本質〈きんたま〉を見る 12 恋愛力より連愛力――「ちがう」という時代に「同じ」を探るバーバラ・マリア・スタフォード 13 宇川曼荼羅を解く(1)――DOMMUNE以前の宇川直宏の活動を中心に 14 宇川曼荼羅を解く(2)――宇川直宏のカモノハシ・バロック 15 宇川曼荼羅を解く(3)――宇川直宏と空海をつなぐ「流体土木の発想」 16 宇川曼荼羅を解く(4)――博識と博愛、ゲゲゲの妖術、そして「アシッド・コミュニズム」の未来を描くDOMMUNE 17 アンチ・システムのちゃぶ台返し――アレハンドロ・ホドロフスキー『ホーリー・マウンテン』解読 18 完全性概念と全人教育――小原圀芳と『児童百科大辞典』の衝撃 19 カモノハシのような知識人〈バロキスト〉の肖像 20 RAMM:ΣLL:ZΣΣ(ラメルジー)論(1)――常しえに新しいオールド・“ウィアード”・スクール・ヒップホップ 21 RAMM:ΣLL:ZΣΣ論(2)――新作文字現象〈マニエリスム〉としての偶像破壊武装主義〈アイコノクラスト・パンツァーイズム〉 22 RAMM:ΣLL:ZΣΣ論(3)――おもちゃアーティストの驚異の部屋「バトル・ステーション」 23 博学者の黄金時代――一九三一年生まれの山口昌男が「三〇年以降すべてダメになった」と語るワケ 24 松岡正剛の「バロック的方法」――カモノハシを貝殻に棲まわせるための方法序説 注記一覧 跋文 人名索引 ◆著者プロフィール◆ 後藤 護(ごとう・まもる) 暗黒綺想家。 著書に『ゴシック・カルチャー入門』(Pヴァイン)、 『黒人音楽史 奇想の宇宙』(中央公論新社、第1回音楽本大賞個人賞受賞)、『悪魔のいる漫画史』(blueprint)。魔誌『機関精神史』編集主幹。 現在『綺想とエロスの漫画誌』(ケンエレブックス)、『日本戦後黒眼鏡サブカルチャー史』(国書刊行会)の2冊を準備中。
  • 黒人音楽史 奇想の宇宙

    黒人音楽史 奇想の宇宙

    ビジネス・実用
    4.3
    1巻2,750円 (税込)
    奴隷制時代から南北戦争、公民権運動をへて真の解放をめざす現代まで。アメリカ黒人の歴史とは、壮絶な差別との闘いであり、その反骨の精神はとりわけ音楽の形で表現されてきた。しかし黒人音楽といえば、そのリズムやグルーヴが注目された反面、忘れ去られたのは知性・暗号・超絶技巧という真髄である。今こそ「静かなやり方で」(M・デイヴィス)、新しい歴史を紡ごう。本書は黒人霊歌からブルース、ジャズ、ファンク、ホラーコア、ヒップホップまで、黒人音楽の精神史をひもとき、驚異と奇想の世界へと読者をいざなう。古今東西の文献を博捜した筆者がおくる、新たな黒人音楽史。

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