池田光輝作品一覧

  • 柔道立技・寝技テクニック 上達のためのアドバイス
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 柔道を学ぶ人にとって大切なのは、基本をしっかり身につけること。そのためには自分にあった正しい指導を受けることが肝心で、その上で他人の稽古の様子や試合をしっかり観察し、柔道の手引書をよく読んで知識を得ることです。しかし、それにもまして重要なのは、教えを受け、観察し、読んだものを稽古できっちりと自分のものにすることでしょう。柔道が上達するというか、強くなる手段は、はっきり言って稽古しかありません。 いくら正しく教えられ、いくら手引書を熟読しても、自分が稽古をしなければ、それもかなりハードにやらなければ力はつきません。稽古では問題点を見つけて、稽古後に身体に覚え込ます反復練習を徹底して行うことです。さらに他人の稽古や試合の様子を見るときでも、どこに注意すれば相手の技を防ぐことができるか、また、どこにポイントをおけば相手を素早く倒すことができるか、といったことにも心を傾けて観察すれば随分と身につくものになります。 この本はそうしたことにもねらいを置いて、皆さんがより早く強くなるための手助けになるよう書いたつもりですが、初心者、中級者だけを対象にしたものではありません。上級者や一流選手、指導者であっても必ず役立つ本だと自負しています。 私は当時柔道の名門校であった広島県の盈進商業高等学校を卒業、実業団で5年間と、大阪府警察で9年間。32歳まで選手生活を送り、近畿から念願の全日本選手権大会に出場することができました。この間、全日本選手権大会に出場した選手39名、同一選手と21試合、計60試合対戦しました。全日本選手権者とは3名、内1名とは2回。2位者とは3回対戦。3位者は4名、内同一選手と4回、1人は2回。ベスト8入賞者は5名対戦しています。 柔道全盛期の当時、日本の超一流のトップ選手と試合ができたのは、右の相手でも左の相手でも組み負けをあまりしなかったからだと思います。是非、手の使い方の参考にしてみてください。 現役を退いた後は、大阪府警柔道師範、講道館大阪国際センター、海外のナショナルチームのコーチ、強豪校を含むの大学、高校、中学の学生の指導など、多岐に渡り携わってきました。 62年間の長きにわたって柔道一筋、柔道三昧の日々を送り、柔道着を着て道場に立った時間数は誰にも負けないのではと思っています。 運動能力に優れた人や、体力が弱く運動能力の劣った大人から子供まで、今日まで幅広く指導してきたので、より柔道が理解でき、力学に沿って何処が悪いか的確に指摘、対策案を提示できる指導技術が身についたものだと思います。 初版出版から早いもので19年が経過しました。今、初版を読み返してみて、もっと書き加えなければと思うことも多々あり、電子書籍で再版することにしました。必ず貴方のお役に立つものと信じています。 読者の皆様の柔道稽古の友として、手助けなり、糧になればこれに勝る喜びはありません。

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