むらかみひとみ作品一覧

  • まっくらな よるの ムー
    3.3
    夜、ひとりで寝るのがこわいのは、子どもの本能です。しかって力づくで一人寝をさせるのではなく、できれば夜と友だちになる気持ちで、穏やかに眠りにつかせてあげたいもの。 本書『まっくらなよるのムー』は、ひとり寝のはじめての夜、くらやみにおびえるポロンが主人公です。こわがっているポロンのもとにやってきたのは、大きなバクのムー。「よるはまっくらでこわいよね。でもいいこともあるんだよ。」ムーの言葉にポロンは夜の空中散歩へ。ムーといっしょに夜の「いいこと」にたくさん気づいたポロンは、夜がこわくなくなって、眠りにつくのでした…。 海外出版から絵本作家としてのキャリアをはじめた版画家・むらかみひとみの描く、ファンタジックな夜の風景とムーのやさしさが、おさえた色使いと描線の素朴さから伝わります。 夜寝る前の一冊に選びたい本です
  • ナマケモノ だから
    4.0
    ジャングルの動物たちは、つい「競争」に夢中になります。だれかと比べて優っていることを確かめるのは、大事な場合もあるでしょう。でも、行きすぎるのはどうでしょうか。とかく「がんばれ!」「負けるな!」と口にしがちな私たち親に、むらかみひとみのナマケモノはいつもどおり、特別なことはなにもしないで、一番になってみせます。もしかしたら、競争が始まっていることにも気づいていないのかもしれません……。器の大きなナマケモノを、長い目でじっくり育てられる大人と社会でありたいと思います。
  • ビーバーくんと ポプラの き
    4.5
    家づくりに励むビーバーのおとうさんとおかあさんは、ダムを作るためにたくさんの木を倒しています。ある日、おとうさん、おかあさんが木をたくさん倒すので、森の木が少なくなってきているのに気づきました。その時友だちのリスがポプラの木を挿木して育ててみれば、と話ます。ビーバーくんは森の木を増やすために挿木を始めます。でもそれを知らない森の友だちに苗木を踏みつけられたり、抜かれてしまったり。さて、ビーバーくんの挑戦はどうなるのでしょう?

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