森村誠一作品一覧

  • 棟居刑事の代行人
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    結婚式当日に失踪した新郎。その代役を務めたイベント代行業者の降矢は、翌日も現れない新郎の行方を探し始める。一方、警視庁捜査一課の棟居刑事は、連続老女強盗殺人事件を追っていた。それぞれに捜査を進める降矢と棟居だが、二つの事件は徐々に絡み合い大事件へと発展。政界・カルト教団をも巻き込んだ事件の全貌とは? 解説・池上冬樹

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  • 星の旗 上
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    1~2巻594~638円 (税込)
    元特攻隊員の木島を不幸が襲った。暴力団・大門組の犠牲となり、娘一家が心中。さらに若き日に愛した女性と生き写しの香子までもが毒牙に。木島はかつての戦友達を招集し、復讐を果たすことを誓うが……。
  • 棟居刑事の砂漠の暗礁
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    新宿で助けた藤村雅子と、金沢高一はホテルで一夜を過ごしてしまう。雅子との一夜は、あまりにも甘美で金沢の心を揺さぶるものであったが、翌朝、手紙も残さずに雅子は消えてしまう。ところがその夜、金沢の妻の愛人が新宿で殺されていた。金沢のアリバイを証明できるのは雅子だけ――。そして驚くべきことに、同じ頃、雅子の夫も殺されていた!事件を追う棟居刑事は、二人の間に隠された事実に、捜査の糸口を見つけるが……。森村誠一が男と女の間の奇妙な関係を描いた、長編・社会派ミステリ。
  • 銀の虚城
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    赤痢菌培養液がたっぷりと手に揉みこんだ男が従業員食堂のめし櫃のしゃもじを握った! 翌朝、三百名の欠勤者を出したホテル大東京は完全な麻痺状態に陥り、直ちに営業を停止した。出世欲に燃える男を巧みに利用する東都ホテル社長。ライバルのホテルの評判を落とすべく密命を受けた高村博は、餌につられて必死に画策する。しかし、犯罪まがいのことまでして成果を上げた彼を待っていたものは……。冷酷な大企業の腐蝕した内面を鋭くえぐる森村誠一の力作!
  • 虚構の空路
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    小田原付近を通過中のひかり号車内で、検札の車掌が若い女の死体を発見!死因は青酸中毒で、目撃者の証言から、東京駅発車寸前に降りた男の犯行との見方が強まった。そして三か月後、こんどは都内のホテルで男の刺殺体が。2つの事件の重大な共通点が捜査本部を緊張させた。被害者は二人とも同じ会社の社員だったのだ。ただちに綿密な聞き込みが行われ、その結果、ある海外旅行社の営業部長が重要容疑者として浮かび上がった。だが彼には、両事件ともに完璧なアリバイがあった。巧みなストーリィの展開と意表をつくトリック、著者会心の本格長編推理小説。
  • ラストファミリー
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    80歳に近い高齢で、死を待つだけになった老婆・横尾こう。こうには先に死んでしまった息子と娘の、嫁と夫に財産を残したくないという憎悪があった。こうの死の床に立ったのは、あろうことか死へのお迎えでなく、家に忍び込んだ泥棒だった。泥棒に再び怨念の火をつけられたこうは、復讐のために死の床から蘇える……。表題作をはじめ、不思議な出来事が奇妙な世界へと誘う「異次元の夜」、いつもついてない男を描いた「無責任な恐怖」を収録した傑作集。
  • 殺人の花客
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    新宿の超高層ホテルの一室で、男性の死体が発見された。被害者は女性と宿泊する予定だったらしいがその形跡はない。かわりに見つかったのは“カタセタム”という日本では珍しいランの花粉だった。奇妙な手がかりをもとに女性の行方を追う新宿署の牛尾。だが、事件当夜にホテルで起こった幾重もの人間模様がさらなる迷宮へと誘う……。もつれた因縁の糸を、敏腕刑事牛尾正直が丹念に解きほぐしてゆく白眉の社会派推理。
  • 夢の原色
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    少年期のある体験から、アブノーマルな性的嗜好を持つようになった警視庁防犯部の新開征記は、高級娼婦である恋人・棚川貴代子と、夜毎快楽の極みをむさぼる。そんなふたりの周囲で立て続けに起こる殺人事件。それらはすべて“あの事件”につながっていた。復讐か、訣別か。19年前の忌まわしい記憶に性と人生を狂わされた男たちが、いま、それぞれの決着をつける……。艶やかに描かれる最新性風俗が連続殺人の謎と妖しく絡み合う、森村文学初の過激官能推理小説。
  • ミッドウェイ
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    ミッドウェイの空に交錯する非情の運命の糸――。昭和17年、太平洋に暗い戦雲が迫りくるなか、日米二人の青年は、自ら国家の命運を担い、空の戦士となった。だが二人には共に愛を寄せる美しき女性がいた……。歴史の巨大な魔力に翻弄される無念の青春。引き裂かれた想い。「戦争」と「人間」を考える、森村文学記念碑的叙事大作。
  • 凶通項
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    中どころの商事会社に勤め、平凡な生活を送る万波は、組織暴力団加島組組長を襲った大東組の沖山が自分と瓜二つなのを知り、愕然とした。加島組からは誤った標的として、大東組からは生贄として命を狙われることになった不運な男の恐怖! 一方、新婚旅行先で沖山に妻を凌辱された久連山、担当刑事・井手下も個人的な怨念から沖山を追う。日本最大の広域暴力団と、彼らを背後であやつる巨大商社を敵に、無力な市民が自衛の闘いを開始する。壮大なスケールで放つ、異色長編推理。
  • 死者の配達人
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    かつて、謎めいた女性を誤殺して北アルプスに埋めた過去を持つ北尾俊也は、離婚と退職を機に贖罪(しょくざい)の旅に出た。青春の秘密を隠す現地では別件の女性が発掘され、近くの山道で死に場所を探していた中町由美子を俊也は救った。心に闇を抱える2人が追う事件。戦慄の果てに浮かび上がる恐るべき真相とは? ※本書は2002年1月に祥伝社文庫より刊行されました。住所表示などは執筆当時のままとします。(講談社文庫)
  • 作家の条件<文庫決定版>
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    作家になれる人、なれない人はどこが違うのか。通俗に堕さず読者からも乖離しない作品を生み続ける秘訣とは。半世紀近く創作の第一線を走り続け、松本清張、笹沢左保、山村正夫ら幾多の作家と交わった経験が、熱きメッセージとなり、志ある後進の背を力強く押す。小説を書きたい人必読の“作家虎の巻”決定版! (講談社文庫)
  • 虹の刺客(上) 小説・伊達騒動
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    若き藩主を巡る策謀。権勢の行方はいずこに。仙台藩六十二万石。伊達政宗を超える大器と期待された3代藩主綱宗は、幕閣大老酒井忠清と共謀した有力家臣伊達兵部に陥れられ、二十歳にして隠居の身となった。幼い亀千代を擁立し、大藩を壟断する兵部。伊達家の重臣原田甲斐は、密かに起死回生を図っていたが!?史上有名な伊達騒動の真実に迫る圧巻! ※本書は1999年11月に朝日文庫より刊行されたものです。(講談社文庫)
  • 刺客の花道
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    忠臣蔵の死に損ないが江戸の闇を斬る! 吉良家の用心棒であった朽木主膳(くちきしゅぜん)は正念場の赤穂浪士討ち入り当夜、女の家で一夜を過ごし、武士の面目を失った。賭場の主小吉に拾われた主膳には、闇の刺客の道しかなくなった。対するは、娘を庇う手負いの大道武芸者を餌食にする棒術の悪僧、生類憐みの世に人喰い犬を嗾(けしか)ける悪旗本。主膳に死に場所はあるか? (講談社文庫)
  • マーダー・リング
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    なにげない日常から殺意は生まれる。取り違えた鞄に3千万円が。本来の所有者は何者かに殺された。着服したい男は、犯人を突きとめようとするが? (「殺意を運ぶ鞄」)。倒産会社の残務処理に追われ、ホテルの1室で憤死した男が最後に会ったのは? (「武士の情」)。悪意が醸成される都会の日常にこそ人生の陥穽(かんせい)が口を開ける。森村ミステリーの粋。(講談社文庫)
  • 路

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    資産家が失踪した直後、不動産が不審な形で売買された。やがて、その疑惑に関わる人物が殺人事件に巻き込まれてゆく。捜査を開始した新宿署の牛尾刑事は風化したはずの悲しみの渦中へと踏み込むことに……。
  • 青春の守護者
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    元エリート自衛官・羽月数也は、己の信念のもとボディガードになった。その羽月に学生時代からの因縁ともいえる依頼が舞い込む。そのために彼は絶望的な闘いを強いられることに……著者渾身のエンタメ巨編!
  • 死刑台の舞踏
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    女性を助けようとして暴漢と争い、相手を刺してしまった持田明。ところが、刺された男は、数日後全く別の場所で絞殺死体として発見される。そして第二の殺人が――。事件を担当した志水刑事は、殺された男たちが、少年時代の自分の怨敵と知り、複雑な思いで捜査を進める。やがて浮上した第三の男……。正義とは何か? 逃れられぬ人間の情念とは? 多重構成で人間の闇と光を描く、渾身の本格推理。
  • 窓

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    一流会社に就職が内定した隅野弘之は、出世の妨げになることを恐れ、遊び半分のガールフレンドと別れる決心をする。別れ話がこじれないよう一計を案じるが――。欲と保身のための計画が、連続殺人事件の発端に! 新宿署・牛尾刑事の忍耐強い追跡がはじまる。大都会にうごめく人々の錯綜する人生を描く、ヒューマン・ミステリーの力作。
  • 新幹線殺人事件
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    ひかり66号が終着の東京に近づいたころ、乗客の一人が男の刺殺体を発見、たちまち車内は大混乱に陥った。目撃者も凶器もなく捜査は極めて難航。捜査本部がようやく、事件の背後に、万国博の巨大な利権をめぐる二大芸能プロダクションの暗闘をつきとめた時、有力な容疑者が捜査線上に浮かび上がった。しかしその男には、鉄壁のアリバイが…。独創的な密室トリックと芸能界の裏面を抉る鋭い社会性とで、戦後推理小説中屈指の名作とされる、著者の最高傑作!
  • 人生の究極
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    永井荷風や松本清張など偉大なる作家たちの足跡。言葉をとことん追い詰めて17文字に凝縮する俳句の世界。大震災の極限状況に出現した、原風景の価値。忠臣蔵から憲法改正まで、歴史と政治を検証する白熱の対談。それぞれの究極が現代の「生き方」に収斂する、吉川英治文学賞作家の熱いメッセージ。
  • 破婚の条件
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    昌枝は自分でも説明がつかなかった。相思相愛、理想の結婚を実現した7年後、突然、夫の慎治が嫌いになってしまった。嫌悪を抑えきれず、夫を殺すべく完全犯罪を企てるが、決行当日、夫はすでに殺害されていた。事件に注目した棟居刑事は、巧妙に仕組まれた犯罪を追及する。自由、多額の保険金、新しい恋人を一手にした昌枝が陥った人生の深い罠とは。愛憎と欲望に翻弄される人間たちの悲哀を描ききった、棟居シリーズの白眉。
  • 新・野性の証明
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    元国際工作人の作家・武富の主宰する小説教室が合宿中の無人島に、記憶喪失の美女しぐれが漂着する。彼女を追う闇組織、そして国際的暗殺集団に、武富率いる受講生は智恵を絞り懐の窮鳥を護る果敢な闘いを展開する。凄絶な攻防の中に受講生は、次第に秘めた野性に目覚めていく。一方、棟居刑事はしぐれの素性に国際的な秘密を嗅ぎ取り捜査の網を絞る。文明の利器の奴隷となり自らを失いつつある時代に人間性の回復はできるのか?
  • 霧笛の余韻
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    霧笛が呼ぶ襟裳岬ですれちがった謎の美女千鶴子は、新進作家白沢に死の影を落とし、朝里川温泉のホテル火災で消息を絶つ。社長秘書の彼女には五億円着服の噂がまつわり、同社の幹部が墜落死した。両事件の関連を牛尾刑事は疑い、白沢は瓜二つの妹志鶴子と共に姉の足跡を追う。終着地で見た天地が逆転するほどの人間の暗黒とは? (講談社文庫)
  • 感染都市 オリジナル・アンソロジー1 病原体ミステリー傑作選
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    〈裏窓遊び〉と名づけて高層アパートから双眼鏡で覗きを愉しんで いた孤独なハイミスの電話交換手が何者かに殺された! 彼女は 何を見て殺されたのか? 自ら最悪の人生の結末を招いてしまった 女の運命の皮肉と驚愕の真相を浮き彫りにする「残酷な視界」をはじめ、病原体にまつわる逸品7編を厳選した傑作アンソロジー第一弾!
  • 氷の人形 アイス・ドール
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    悪名高き産廃処理業者の用地買収計画を内偵中の環境大臣秘書・香山の前に、中学時代の憧れの教師・綾子が現れた。香山は彼女が業者の一員であることを知りつつも逢瀬を重ねるようになる。だが、計画反対派の町長襲撃事件を境に、綾子の言動は妖しさを増し、事態は、中学時代の友人らとともに香山が封印した、忌まわしい過去へと繋がっていく。
  • 青春の神話
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    江戸時代から現代へ、不思議な竜巻に運ばれてタイムスリップした十七歳の甲賀忍者・望月小平太。組織暴力団に牛耳られる町で、高校生となった彼は、野球部に入部。超常の忍法で悪を懲らしめ、廃部寸前の弱小チームを甲子園出場へ導く。時代を超えた正義の活躍を描く、伝奇的青春小説。

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  • 凶学の巣
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    校内暴力で荒廃し、不良生徒に牛耳られる都内S区の公立中学校。ついに、女生徒が公園で殺害される事件が発生。交際相手で不良グループのリーダー・牛山に嫌疑がかかる。しかし、牛山には犯行時刻、学年主任・樹木の妻をレイプしていたというアリバイがあった。「官僚は落日を見て」併録。

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  • 霧の神話
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    1巻770円 (税込)
    見合い相手・夕紀子に、かつての想い人の面影を見た魚住は、結婚を決意。ところが新婚旅行の先々に不審な男が現われる。妻には隠された暗い過去があるのか!?密かに探り始めた矢先、その不審人物が惨殺体で発見された…魚住を待ち受ける恐るべき悲劇とは?

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  • 伝説のない星座
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    1巻715円 (税込)
    都会の片隅で孤独に暮らす慎二に「一日だけの恋」を与えてくれたデートクラブ嬢が蒸発した。手掛かりは一枚のスナップ写真。やがてパトロンらしき謎の男とともに、13年前の忌まわしい過去が浮かび上がる!

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  • カリスマの宴
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    1巻770円 (税込)
    密かに憧れていた幼稚園教諭・真樹を仕事先の高級料亭で見かけた木崎は、彼女の職業に疑念を抱いた。彼女は外交官や高級官僚専門の“接待社員”なのか?疑念が確信となった時、木崎は我知らず、巨大な疑獄事件に巻き込まれていた!

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  • 悪しき星座
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    1巻770円 (税込)
    4億5千万の横領が発覚した関央銀行で、貸付係だった女行員が何者かに殺害された。黒幕と思しき男も突如消息を絶ち、真相解明は混迷を極める。巨額の不正は誰の懐に?だが、完全犯罪成立かと思われたその寸前、驚愕の証拠が焙り出された!

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  • 腐蝕花壇
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    1巻660円 (税込)
    あるマンションで、麻薬密売に絡んでいた男の謎の死に続き、参議院議員の愛人が殺害された。事件の関連を追う捜査陣の前に、先に腹上死した財界の黒幕、そして昔、闇に葬られたある殺人事件が浮かび上がった。だが直後、突然の捜査中止命令が! 警察上層部に圧力をかけたのは誰か? 警察官僚を背後で操る巨大な権力に、現場捜査陣が闘いを挑む! 社会派推理の傑作。

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  • 蟲の楼閣
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    1巻660円 (税込)
    広大な土地の買収に頑強に反対していた老人が突然、不審な死を遂げた。買収係でありながら卑劣な仕事に我慢ならない立川は、密かに死因を探りはじめた。これが国家犯罪というべき巨悪追及の序曲となった。ある日、忽然と消息を絶つ立川、次いで山中で発見されたアメリカの美人留学生の死体…。やがて浮上した害虫アズキゾウムシの謎とは!?

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  • 暗黒流砂
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    1巻825円 (税込)
    国土庁長官の愛人が、国有地に豪邸を建てて住んでいる――警視庁に届いた匿名の告発。極秘に内偵捜査を開始した中津刑事だったが、政財界の汚職に気づいた矢先、何物かの罠に嵌まり、強姦罪で懲戒免職となった。自分を陥れた巨大な権力への復讐を決意した中津は、孤独な闘いを挑む。だが…。権力の不正の構図を描ききる、本格推理小説の傑作!

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  • 異型の街角
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    1巻660円 (税込)
    ベッドでもつれ合う男女。それは愛の交歓などではなかった。男が馬乗りで女の首を締めていたのだ!…ビルのガラス拭きに従事する男が見た人間の裏面。清掃作業員、人捜し屋といった社会の裏方とも言うべき人々もまた、時に人生の醜悪を目にする。もし彼らが偶然、一挺の拳銃を手にしたら、その未来はどう変わるのか…?

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  • 異型の深夜
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    1巻660円 (税込)
    黒光りする一挺の拳銃が、老女から主婦へ渡り、主婦からさらにさまざまな人の手に…。日常生活に忍び込んだ冷たい凶器。それを手にしたとき、人は別な人格に変貌する。彼らは未来に向かって引き金を引くのか? それとも地獄に向かうのか? 一挺の拳銃が浮き彫りにするさまざまな人生の断面。

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  • 碧の十字架
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    深夜のコンビニ強盗殺人事件と、同じ夜に起きた轢き逃げ事件。銀行マンの南雲は轢き逃げに遭った若い女性を助けるが、彼女は事故以前の記憶を喪っていた。女を自宅に引き取って、記憶の回復を待つ南雲。奇妙な同棲生活が始まるなか、働きに出た彼女に伸びる過去からの魔手。取り戻された記憶は、犯罪の連鎖を呼び寄せるのか? 解説・池上冬樹

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  • 棟居刑事の証明
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    政財界に多大な影響力を誇っていた大物総会屋・税所重信の変死体が雑木林で発見された。事件の捜査の過程で棟居刑事は、彼が夏の終わりに海で偶然出会った六人の男女と、思いがけない再会を果たす……。人間の本質に鋭く迫る著者会心の長篇ミステリー。

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  • 歪んだ空白
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    新大阪駅ホームに残された若い女性の刺殺体。東京と大阪に仕掛けられた二重のアリバイを絶妙の推理で破る表題作。パリ郊外で発見された日本人女性の首をめぐって、一卵性双生児の姉妹の数奇な愛憎劇が展開される「人間解体」。女二代にわたってくり返され、二包みの骨片に秘められた修羅のからくりを明かす、森村短篇の傑作中の傑作「祖母為女の犯罪」。ほかに「殺人環状線」などミステリー全六作。

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  • 日本アルプス殺人事件
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    エリート官僚の娘・門脇美紀子。彼女に求愛する三人の前途有望な三人の男たち。その男のうちの一人が何者かにホテルで殺害され、恋のゲームは死のゲームへと変貌を遂げていくのだった。

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  • 虹の生涯(上)新選組義勇伝
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    元公儀御庭番・和多田主膳。武芸に長じながらも、二百数十年つづく泰平の世に、彼の出番はどこにもなかった。隠居し無為の日々を送る主膳だったが、桜田門外の変を目の当たりにし、武士の魂を再び燃え上がらせる。「腐っても幕府直参」。老御庭番はかつての仲間とともに、幕末動乱の渦中に斬り込む。

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  • 太陽黒点
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    ある日、浅見隆司の平凡な人生は唐突に終わりを告げた。妻の不倫が発覚し、しかも相手は、高校時代に彼を目の敵のように虐待し続けた、八幡朱印社員の江木啓介だったのだ。そして、この八幡朱印こそ、かつて詐欺同然に父の財産を略奪し、そして死に追いやった怨敵なのだ! 忘れ去っていた怨念を目覚めさせ、巨悪に復讐すべく、全てを捨てさった浅見だったが、その背後には……。

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  • 青春の雲海
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    激務の合間を縫い、休暇で北アルプスを訪れた棟居刑事。学生時代より親しんだ後立山を縦走中に、「夫を捜しに来た」という美しい女性と出逢う――。休暇を終え、東京に戻った棟居を待ち受けていたのは殺人事件だった。公園の片隅でホームレスの死体が発見されたのだ。身元不明の被害者を洗う棟居は、八年前の迷宮入り強盗殺人事件との関係に気づく。しかし、二つの事件を繋ぐ糸を手繰るうちに、思わぬ邂逅と新たな凶悪犯罪を引き寄せてしまう……。悪しき過去を消し去り、逃げる真犯人を、棟居刑事が追う!! 青春山岳ミステリ巨篇。

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  • 人間の剣 昭和動乱編 上
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    二・二六事件から太平洋戦争、そして終戦。激動の昭和の舞台裏で、銘もなく、古びた一本の刀――無銘剣が紡ぎ出す、凄絶なまでの人間の生きざま、そして死にざま!!

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  • 神より借りた砂漠
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    神奈川県警の刑事・朝枝の高校生の息子が単独でバイクツーリングに出た後、変わり果てた姿で発見された。愛する息子を無惨に殺害され、犯人逮捕に執念の炎を燃やす朝枝と同県警捜査一課の石井刑事。事件解決の糸口を探る二人の前に様々な謎が突きつけられる。著者渾身の長篇社会派ミステリー。

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  • 死定席
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    劣等生として学生時代を送り、二流私大を卒業したのち、キャバレーのボーイなど十種に近い職業を転々とした弦間康夫。彼の唯一の強みは女である。偶然ロス空港で目にした墨倉財閥総帥の娘は、上流階級に「指定席」を得んとする弦間の野望に火をつけた。飽くなき執念で運命に挑戦した一匹狼が、次々と罪を犯しながら成功への階段を昇りつめ、やがて破滅するまでを描いた迫真の犯罪小説。

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  • 死神の町 刺客請負人
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    助っ人稼業を始めた松葉刑部だが、ある日、深川越中島の名主から用心棒の依頼が舞い込んだ。金に困っていた刑部は即座に引き受けたが……。そこは無頼漢たちに占領された町だった!

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  • 刺客請負人
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    故郷を追われ江戸に流れ着いた浪人松葉刑部、人呼んで病葉刑部。元禄バブルの時代に、侍の魂を捨てきれない刑部が一振りの剣を頼りに始めたのが刺客請負人!森村流、人情味溢れる時代小説。

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  • 殺意の重奏
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    同僚の死をきっかけに職場で重用され、美しい妻を射止めた男。だが、新妻お気に入りの曲「ひき潮」が、殺人事件当夜の記憶を甦らせる……。表題作「殺意の重奏」ほか、著者得意の企業、家庭、そして山岳を舞台にした第一級の短篇ミステリー六篇。読者を翻弄する見事な展開、息を呑む完璧な結末、これぞ本格短篇推理の醍醐味!

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  • 黒の十字架
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    潜入捜査の密命を帯びて羽代市に単身乗り込んだ土谷刑事を待ち受けていたのは、市内を独裁国家のように統治する大場一族の厚く巨大な壁であった。警察さえ影響下に置かれる独裁都市で土谷の孤独な戦いが始まった……。強大な権力の暗部に鋭く迫る著者渾身の長篇ミステリー。

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  • 空洞星雲
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    消息を絶った高校の同級生・藤代瑛子を探す三尾健治は、銀座のバーのマダムを訪ねるが、マダムは何者かに殺されていた。しかも密室で。警察は容疑者を割り出すものの、彼には堅牢なアリバイの壁があった。巧緻な電話トリックは破れるか。事件の背後にやがて姿を現す巨大な闇。捜査陣と犯人との息づまる攻防の結果は? 大都会の狂気と現代社会にうごめく人間たちの哀しみを描く本格推理巨編。

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  • 休眠用心棒 武士の本分
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    吉良家の用心棒として雇われた隣人の身代わりに、上野介の寝所近くに起居することになった傘張り浪人。赤穂浪士の討ち入りに遭遇した彼が、そのときとった行動とは……。表題作ほか、武士道の精華を描く、時代短篇傑作選。文庫オリジナル。

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  • 火の十字架
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    元零戦の操縦士でその日暮らしを送っていた綾瀬勝治は、行きつけの飲み屋で知り合った男から、新会社の社長就任という意外な話を持ちかけられる。しかし綾瀬は数か月後に他殺死体となって発見され……。太平洋戦争で祖国のために戦った三人の男たちの戦後を壮大なスケールで描く、著者渾身の長篇ミステリー。

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  • 闇の処刑人 刺客請負人
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    江戸の街で助っ人稼業を続ける病葉刑部。ついに幕府の黒幕、赤穂浪士・吉良の残党、芸州浅野藩三つ巴の大事件が発生。どうする刑部!

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  • 牛尾刑事・事件簿 山の屍
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    1巻550円 (税込)
    カルチャースクールで小説の勉強を始めた川名純子は、受講生仲間の本村真美子から”取材をかねた売春”を勧められた。取材の後、純子は、客の高見友一から「自分は余命いくばくもない」という告白とともに「山の屍」と題された小説を託される。純子はそれを自分の作品として懸賞小説に応募し、新人賞を受賞してしまうが・・・・。お馴染み牛尾刑事シリーズの傑作長編ミステリー。

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  • 棟居刑事の東京蛮族
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    1巻550円 (税込)
    ホームレス老人・通称「会長」、自ら起こした会社が倒産の憂き目に遭った元社長・藤村久、窓際に追いやられた会社人間・南雲良一、親の束縛から逃れるために家出した少女・宮坂かおりの4人が捜査陣の向こうを張って殺人事件を追う。「棟居刑事シリーズ」の傑作長編ミステリー!

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  • 法王庁の帽子
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    亡き妻の面影を求めて、南仏プロヴァンスを旅した式村(しきむら)は、帰国後、旅先でよく出会った日本人カップルの男性が殺されたことを知る。さらに、その片割れの女性が別の男性と車に乗っているところを目撃。相手の男は、式村がアヴィニヨン法王庁でなくした帽子を被っていた! 過去の因縁が犯人を追いつめる表題作ほか、森村ワールドの捜査陣が活躍する計6編を収録。
  • 人間の十字架
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    我が子を殺すしかない。日増しに酷くなる一人息子・公一(こういち)の家庭内暴力に、妻が殺されると感じた町野(まちの)は悲壮な決意を固めた。その矢先、公一は何者かに轢殺(れきさつ)されてしまった。その日から、町野は重い十字架を背負った……。一方、幼い公一を自分の左腕と引き換えに救った青柳(あおやぎ)刑事も、彼の死を知って……。人間とは何かを一貫して描き出す、社会派推理小説の白眉!
  • 白の十字架
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    東京都内の空地で大学生が殺された。犯行時被害者と情交中だった女性は、警視庁の一柳(いちやなぎ)刑事の妻だった。彼女は突然襲ってきた犯人に暴行され、“遺留品”を胎内に宿した。捜査線上にはヒマラヤ・ネパルチュリ登山隊のアルピニスト・津雲(つぐも)の名が浮かぶ。津雲は頂上アタックに失敗し、朋友を死なせていた。心の中に十字架を背負った男女が交錯する、傑作推理小説。
  • 真説 忠臣蔵
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    「忠臣蔵」は日本人のロマンの原点であり、国民ロマンと呼んでもよい。過去夥しい忠臣蔵が描かれてきながら作家の創作意欲をいまだにそそりつづけて止まない。古色蒼然(こしょくそうぜん)たるはずのストーリーがいまもって新鮮なのは汲めども尽きぬロマンの原流がそこにあるからである。元禄の世に現代を照射しつ構築した忠臣蔵は、私にとってロマンの復権であり、昭和から元禄の代への“討入り”である(著者のことば)。
  • ガラスの密室
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    東京・中野のアパートで七条由香(しちじょうゆか)の絞殺死体が見つかった! この残忍な事件の解決は早そうに思われた。第一発見者・北前真司(きたまえしんじ)の靴に由香の体液が付着しており、逮捕されたからだ。だが、北前犯人説に疑問を抱く棟居(むねすえ)刑事は、由香の部屋の天井にある覗(のぞ)き穴を発見、意外な目撃者の存在に気づく……。最大のヤマは衆人環視の殺人事件! 森村推理の傑作長編。
  • 殺人株式会社
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    事件の発端は西麻布だった! 銀座のバー「やしろ」のママが、自宅マンションで絞殺されていたのだ。情痴怨恨(えんこん)の殺人と思われるが、決定的証拠がない。捜査が難航するなか、今度は多摩川でアベックが襲撃され、女性がレイプされる事件が起きた! 不思議なことに、被害者の手には「やしろ」のマッチが……。 恐るべき犯罪集団とは!? 都会の喧噪(けんそう)にひそむ冷徹な殺意。
  • 偽完全犯罪
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    自分の偽者が出現!?──小説家・北村直樹を騙(かた)る男が、女性をたぶらかし、詐欺行為を繰り返しているという。困惑の果てに、北村は偽者と思(おぼ)しき脇野弘を訪問。ところが、直後に脇野が殺され、北村に嫌疑がかかった! 三年前、イタリア・ツアー参加者を襲った悲劇とは? 殺人現場から消えた署名本の謎は? 牛尾、棟居(むねすえ)両刑事が活躍する特別長編!
  • 悪魔の圏内(テリトリー)
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    「出勤の必要はなし、街に出て若者の嗜好を探れ」──時間も金も自由になる不思議な社命を諸橋直之は愉しんだ。だが、やがて疎外感が彼を襲う……。一方、老婆殺害事件が発生! 犯人の一人らしき青年・克司が死体となって発見された。捜査陣からマークされたのは、克司とつるんでいた諸橋だった! 現代社会にひそむ陥穽。すべてを知っているのは猫だけか?
  • 死を描く影絵
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    新進作家・有坂信が手配した中元の依頼書に、他人のものが紛れていた。神奈川の秋吉隆から東京の石野英也に贈った中元依頼書だった。が、二カ月後、秋吉が死体で発見された! 好奇心から有坂は石野を訪ねるが、彼はなぜか秋吉を知らないと言う……?(「犯人のいない人生」) 犯罪の裏に人生が、社会がある。森村誠一が犯罪をさまざまな角度から抉る問題作!
  • 死都物語
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    丹沢山中、“首欠け地蔵”の近くで傘木小夜子が、さらに小夜子の部屋で従妹の浅科みゆきが、絞殺死体となって発見された!――丹沢に駐車中の怪しい車から、北村直樹著『死都物語』が盗まれたことと事件に関連が? やがて、小夜子の部屋を覗いていた謎の男が出現、事件解決かに思えたが……。二人の女性の都会の夢を砕いた真犯人を暴く、異色長編推理。
  • 人間の剣 幕末維新編(上)
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    刀身不気味に冴えわたる無銘剣。携えた者には強烈な気力がみなぎり、一閃、血煙が上がる。幕末、大老井伊直弼が斃れた桜田門外の変では、「臆病者」と侮られていた小河原秀之丞が、坂下門外の変では江戸城に斬り込んだ小姓組名取克之助が、この剣を血で染めた……。流転する剣は、さらに京の新選組へ! 剣は動乱の幕末に何を見たか。歴史小説に新境地を拓く力作!
  • 指名手配
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    あの男は殺さなければならない。胡桃沢は、恨みをこめて国本多計彦の首を絞めた。彼こそがかつての恋人・詩子を横取りし、“コンピュータ結婚”した妻子を死に追いやった、張本人なのだ。詩子と共謀し、逃亡した胡桃沢。しかし、多計彦殺害の報道は全くなかった!? 限界状況に追い込まれた男の異常心理を描く、推理サスペンス傑作。
  • 死線の風景
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    著者自らが数ある短編小説の中から精選、人間社会を鋭く見据えた十一編を収録。この一冊で、森村誠一の世界が見える。 兄・野上正男は、苛酷な新人社員特訓に殺された。速水正吾は、兄の仇を討つべく、二年後、同じ化粧品会社に入社した。標的は、合宿研修で正男の班長だった大津だ! 正吾は忠実な部下を装い、大津を追いつめていく。(「企業特訓殺人事件」)(『森村誠一自選傑作短編集』改題)
  • 流氷の夜会
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    智美は会社社長神保公司と結婚したが、半年後、会社は経済ヤクザ鍬形の餌食になった。つづいて神保夫妻の許に何枚もの謎の写真が届く。公司は何者かに怯え、突然失踪! 智美は夫の消息を追い、大学の先輩岩瀬とともに写真が示す信州・ヒョー越峠へ赴く! 常に新しい話題を読者に提供する著者の長編推理傑作!

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