松幸かほ作品一覧
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5.019歳の夏休み、離島に住む祖母の元を訪れた和沙は、自分が島で海神の化身と崇められている青年・浄夏の花嫁だという事を知らされる。12年前、祭りの夜に約束をしたというのだ。驚く和沙だったが、婚礼儀式は島の大事な行事のひとつで形式だけだという言葉に、花嫁になることを承諾する。しかし初夜の晩、気づくと部屋中にはいつも浄夏が纏っている甘い香りが漂い、身体の奥に感じるのは熱い疼き。さらに浄夏から情熱的な愛撫を与えられた和沙は……。
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3.0日舞桃井流の師範代「花鶯」の名を持ちながら、サラリーマンとして生活する晴己は、ある日突然、新社長クラウスの秘書補佐に任命される。ドイツからやって来た新社長は、六年前、実家への援助の代わりに一晩だけ身体を重ねた相手だった……。愛人になるという条件を反故にし逃げた晴己に、再会したクラウスは見返りを要求する。繰り返されるのは、「好き」という愛の言葉。クラウスの真意が分からず、混乱する晴己だが!~
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-皇(ファン)一族総帥・飛鶲(フェイオン)も仕える小陵(シャオリン)には、幼い頃の記憶がない。そんな彼にとって、深い愛情で自分を育ててくれた飛鶲が世界の中心だった。だが、飛鶲の周りに花嫁候補が現れる度に胸が痛むようになった小陵は、その感情が恋だと気づく。「私は……とても悪い男だぞ。それでも好きか?」悲しげに問う飛鶲の真意を読み取れない小陵は、彼の巧みな愛撫にただ溺れてしまった。しかし数日後、失った記憶に飛鶲が関わっていたと知って――?