エズラ・F・ヴォーゲル作品一覧

  • 新版 ジャパンアズナンバーワン
    4.6
    戦後の日本経済の高度経済成長の要因を分析。日本人の高い学習意欲、日本的経営、日本特有の経済・社会制度を再評価するきっかけとなった1冊。「ジャパン・アズ・ナンバーワン」という言葉は、いまだに1980年代の日本経済の絶頂期を表わすものとして用いられている。 目次:第1部 日本の挑戦(アメリカの「鏡」/日本の奇跡)/第2部 日本の成功(知識-集団としての知識追求/政府-実力に基づく指導と民間の自主性/政府-総合利益と公正な分配/大企業-社員の一体感と業績 ほか)/第3部 アメリカの対応(教訓-西洋は東洋から何を学ぶべきか)
  • 日中関係史 1500年の交流から読むアジアの未来
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    GDP世界二位の中国と、三位の日本の関係は、米中関係に次いで世界で二番目に重要な二国間関係だと言える。だが、日中関係は「緊迫」「危険」「難解」「複雑」という言葉が当てはまる。尖閣諸島周辺では、いまなお両国が日常的に対峙し、危険な衝突が起きる可能性が高い。もし二国間関係の取り扱いを間違えば、両国は軍拡競争に走り、二国間、地域、グローバルな問題での協力は行き詰まり、最終的には紛争になるだろう。 だが、日中関係を適切に取り扱うことができれば、両国は国際秩序と地域の協力枠組みを守るために協力し合える。貿易、経済建設、研究開発、平和維持、自然災害対応などの分野で、両国は力を合わせていけるはずなのである。 日中の指導者たちは、両国関係を発展させていくには、相手国が歴史に対して真摯に向き合うべきだと発言している。日中関係は1500年にわたる長い歴史を持ち、両国国民は過去の歴史に対する深く複雑な感情を有している。そのため、両国の研究者が集まって歴史観をすり合わせようとしても、新たな緊張関係を生みだし、重要な問題についてはほとんど合意が得られない。 しかし、両国の協力関係と友好関係のためには、歴史問題の超克は不可避の課題だ。本書は、日中両国の研究者であるエズラ・ヴォーゲルが、7世紀の遣隋使以来の1500年間におよぶ日中関係を網羅し、第三国人の視点から客観的な日中関係史を提供するものである。

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