芦名定道作品一覧

  • 学問と政治 学術会議任命拒否問題とは何か
    3.7
    二〇二〇年一〇月一日,時の首相・菅義偉は,日本学術会議から新会員として推薦を受けた一〇五名のうち六名の任命を拒否した.この民主主義や法から学問のあり方にまで禍根を残した事件から一年半.しかし,いまだ問題は終わっていない.日本社会の矛盾に直面した当事者六名が,その背景と本質を問う.

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  • 近代日本とキリスト教思想の可能性
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    近代日本のキリスト教思想という研究テーマについて、これまで著者が公にしてきた諸論考を一つの論集に整理。 近代日本のキリスト教研究の研究方法の理論的深化を試みると共に(第一部)、その方法の具体的な適用例を提示することを意図している(第二部)。 この意味で、本書は近代日本のキリスト教思想研究に属しているが、従来の日本キリスト教研究に大きく依拠しつつも、むしろ、キリスト教思想史研究、あるいは思想史研究一般における方法論的議論の水準において研究方法を模索しようとするものであって、本書の論述は、通常の日本キリスト教思想研究の範囲を大幅に踏み越えるものとなった。 これから思索をさらに前へと進めるため、現時点で到達できた内容を明らかにしている。
  • ティリッヒと弁証神学の挑戦
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 パウル・ティリッヒ(1886 - 1965)は、ドイツのプロテスタント神学者であり、組織神学、宗教社会主義の思想家でもある。その影響は哲学や思想、美術史にまで及んでいる。 生涯キリスト教神学者のティリッヒを「弁証神学者」と捉えた上で、それに即してトータルに解明した書。 〈境界の人〉ティリッヒの生涯と思想を厳密に分析、立体的にその全貌を把握し、神学の新しい可能性を示唆する。 彼が取り組んだ根本的な思想とその方法論、思想史的背景、多様な思想内容の体系化他。 【目次】 目次  序論 ティリッヒ研究の課題 第一節 ティリッヒの自己理解とティリッヒ研究の方法 第二節 本書の課題・方法・構成 注 第一章 ティリッヒの思想発展と弁証神学 第一節 弁証神学としてのキリスト教神学 一 キリスト教神学と弁証神学的的動機づけ 二 近代の宗教的状況と世俗化 三 近代ドイツ神学と弁証神学的課題 第二節 ティリッヒ神学の宗教社会史的コンテクスト 第三節 弁証神学プログラム 注  第二章 体系構想とその根拠 第一節 体系構想の背景と問題点 第二節 体系論の目的と哲学的根拠 第三節 体系批判と体系の擁護 第四節 神学と体系 第五節 弁証神学における体系構想の問題 一 シュライエルマッハー 二 トレルチ 三 シュライエルマッハー、トレルチからティリッヒへ 第六節 体系構想―まとめ― 第七節 ティリッヒの体系論の独自性と意義 注 第三章 弁証神学と相関モデル 第一節 ティリッヒ諸体系の研究の視点 第二節 モデルI(形式・内美モデル)と意味の形而上学 第三節 モデルII(問い・答えモデル)と存在論的人間学 第四節 二つのモデルの批判的検討 第五節 一般化された相関モデル 注 第四章 相関の方法と神の問題 第一節 問題 第二節 現代の宗教的状況 第三節 人間存在と神の問い 第四節 存在自体としての神と人格神  第五節 「神」象徴の解釈と神論 一 ティリッヒ神学における神論の構成 二 ティリッヒ神学における三一論解釈 三 「神」象徴の解釈と神のモデル 注  結び 「相関の方法」と宗教研究の可能性 注 あとがき 人名・事項索引 文献表 芦名 定道 1956年生まれ。キリスト教学者。関西学院大学神学部教授。京都大学名誉教授。京都大学理学部卒業、京都大学文学部哲学科キリスト教学専攻卒業、同大学院博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。 著書に、『宗教学のエッセンス 宗教・呪術・科学』『ティリッヒと現代宗教論』『ティリッヒと弁証神学の挑戦』『自然神学再考 近代世界とキリスト教』『近代日本とキリスト教思想の可能性 二つの地平が交わるところにて』など、 訳書に、トーマス・F・トランス『科学としての神学の基礎』(共訳)パウル・ティリッヒ『平和の神学』(監訳)アリスター・マクグラス『「自然」を神学する』(共訳)などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 東アジア・キリスト教の現在
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    前著『近代日本とキリスト教思想の可能性──二つの地平の交わるところ』(三恵社、2016年)の続編で、近代以降の日本・東アジアのキリスト教研究というテーマを共有している。 前著の議論が、思想研究の方法論を中心としていたのに対して、本書は、東アジアのキリスト教のより実態的な側面に焦点を合わせている。 本書では、思想研究の前提となる歴史的キリスト教を、近代社会との関連において捉えることを意図している。その際に、キリスト教と社会について、親密圏から公共圏へいわば階層を上昇する仕方で議論は配置されている。つまり、家族(親密圏)から、家を基礎とする死者儀礼と公共性(親密圏から地域共同体・公共圏へ)を経て、民族あるいは国家へと、4つの章の内容は組み立てられている。また、各章においては、日本、中国、韓国(朝鮮半島)という東アジアの諸地域・諸国家の比較という方法論的視点が設定されており、さらに文献資料による研究とフィールド調査との関連付けが試みられている。

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