吉田和代 - ハーレクイン・ヒストリカル作品一覧

  • 愛の円舞曲 三人の求婚者 II
    3.0
    ハリーは魔の手から逃げるようにロンドンをあとにした。都会に留まっているかぎり、なんとしても彼を結婚させようという縁結びが好きなご婦人方から逃れられないからだ。彼は愛馬の手綱を取り、郊外の道を飛ばしていた。その途中、道の真ん中に大型の馬車が横倒しになっている現場にでくわした。中に人が閉じこめられている。急いで助け出そうと扉を開けた瞬間、ハリーはくらくらした。極上の真珠を思わせるような女性がこちらを見ていたからだ。★先月から始まったステファニー・ローレンスの三部作〈三人の求婚者〉の二作目をお送りします。前作のヒロイン、レノーアの兄が今回の主人公です。レスター家をめぐる恋の鞘当てをお楽しみください。★
  • 仮面の悪党
    5.0
    ジェンナはスコットランド境界地方の城で父と暮らしている。ある夜、イギリス軍の捕虜になっていたいとこが負傷して現れた。脱獄してきたのだという。ジャコバイトの指導者ファーガスンを捜してほしいと頼まれ、ジェンナは場末の悪党たちの巣窟へ向かったが、タイミング悪くイギリス兵に見つかりそうになった。と、そのときふいに唇を奪われた。銀の十字架を首に下げた、野性的で危険な香りがする男。彼こそがファーガスンだった。翌日、城を訪れた貴族の中に、とびきりハンサムな紳士がいた。ジェンナには彼がファーガスンの変装した姿に思えてならず……。★ジャコバイトの蜂起で伝説的英雄となったファーガスン。けれど愛した女性は、父を殺した憎むべき仇敵の娘で……。激動の時代を生きた、恋人たちの甘く苦しい愛の物語です。★
  • 高潔なる騎士
    -
    強欲でよこしまな男爵から娘を守るため、エローナの父は海のむこうのイングランドに助けを求めた。すると、かの地の親戚から返事があり、よい花婿がいるからこの際、一緒にさせてはどうかと言う。すぐに使いの騎士がやってきて、エローナは彼とともにイングランドに向かうことになった。故郷を離れ、会ったこともない男性と結婚するなんて――エローナは心細くてしかたなかった。旅の間に逃げ出せないかしら。そう思ったけれど、使いの騎士に見張られて実行できない。無骨なくせに瞳だけは知的な彼に、いつしか惹かれている自分にエローナは気づいた……。★先月から始まったアン・ヘリスによる三部作の第二話をお届けします。本作のヒーローは、前作の主人公ラルフ・ベインウールフが先妻との間にもうけた息子ステファンで、前作から20年ほどあとのお話です。★
  • 婚約のゆくえ
    3.0
    温泉保養地バースを訪れたアビーはあるパーティーで、祖父の名付け子のバートと再会した。数年前、アビーは彼にプロポーズされたが、断った過去がある。バートが祖父を喜ばせるためだけに求婚したとわかっていたからだ。お祖父さまはバートがここに滞在しているのを知って、私に温泉を勧めたにちがいない。まだ諦めてなかったんだわ!その手には乗らないとばかり、アビーはつとめて冷ややかにバートに接した。ところが、彼に同行していた妹がアビーになつき、どうしても一緒にピクニックに行きたいと言いだして……。★英国貴族たちの地方での過ごしかたはたいへん優雅なものでした。紳士は野外へ狩猟や魚釣りに出かけ、淑女はおおいに寝坊して遅い朝食をとり、庭園をぶらぶら散歩して過ごします。彼らにとって、馬車で遠出するピクニックは、ロマンチックな出会いを提供する貴重な場でもありました。★
  • とらわれた乙女
    -
    紀元四一〇年。ローマは西ゴート人に占領され無法地帯と化していた。燃え上がる街で付き添いの娘が殺され、ジュリアはパニックに陥った。両親の言いつけどおり、おとなしく屋敷にいればよかった。荒くれた商人たちに乱暴されかかったところへ狼を連れたたくましい男が現れ、助けてくれた。黄金の肌を持つその男の名はウルフリック。次期王の候補だという。だがジュリアがほっとしたのもつかの間、彼の口から思いがけない言葉が飛び出した。「きみはもうわたしのものだ」ウルフリックはそのままジュリアを連れ去り……。■フランセスカ・ショー名義で人気を博したアレンが本作で描くのは古代ローマを舞台に繰り広げられる壮大なロマンス。イギリス摂政時代の貴族とはひと味違った、王の品格をもつヒーローが光ります。
  • 狙われた花婿 危険な恋のゆくえ III
    3.0
    二年前に誘拐事件に巻きこまれ、一時は記憶すら失っていたサラはイタリアでの長い療養生活を終えてイギリスに帰国した。体調はすっかり回復したものの、一つだけ気がかりなことがある――何年も愛しつづけてきたジョンのことだ。彼も私を愛していると言ってくれたけれど、求婚はしてくれなかった。そして、私がイタリアへと旅立ったほんの半年後に、ほかの女性と結婚してしまったのだ。せつない気持ちを抱え、故国の地を踏んだサラは親友のアラベラから思いがけない事実を知らされて言葉を失う。ジョンの妻はすでに亡くなり、しかもその死に関して彼の関与が疑われているというのだが……。★心に大きな傷を負っていたサラは、はたして本当の愛を見つけられるのでしょうか?★
  • 花嫁の命運
    -
    メリッサは父に愛された記憶がない。美しい娘に成長すると父の暴力はやんだが、彼女を悪名高い侯爵に嫁がせるという目論みを知り、動揺していた。そんなある日、森の中でロブと出会って夢のようなときを過ごし、二人は将来を誓いあった。しかし求婚のため館を訪れたロブに、メリッサは残酷な言葉を投げつけた。別れを告げなければロブを殺すと父に脅されたからだ。いとしい恋人は、瀕死の重傷を負って追い払われた……。数カ月後、失意のうちに館を逃げ出したメリッサは山賊に襲われる。皮肉にも彼女を救ったのは、顔の赤い傷跡も生々しいロブだった。★愛する女性に恋心を踏みにじられ復讐に燃えるロブ。真の愛は戦乱の世の苛酷な運命をも変えることができるのでしょうか?アン・へリス渾身の力作です。どうぞお楽しみください。★
  • 翡翠の涙
    3.0
    サンフランシスコ一の娯楽の殿堂〈ゴールデン・ドラゴン〉の後継者であるジェイドは、父オニキス・ジュエルの訃報を受けてテキサスにやってきた。そこで三人の異母姉妹に会ったことから、ハンギング・ツリーの町に根を下ろして生きていこうと決意する。ところが、故郷と同じ遊興施設を建てるという彼女の計画に町中が猛反対し、若き牧師ウェイド・ウェストンが両者の折衝役を買って出た。聖職者でありながら情熱的で、謎めいた魅力にあふれるウェイド。どこか危険な雰囲気を漂わせ、彼女を落ち着かない気分にさせる。しかも彼を見ると、ジェイドはなぜかある人物を思い出した――三年前、十六歳の誕生日に彼女にキスをした黒ずくめのガンマンを。
  • 二人の美女
    -
    アシュビー伯爵ニコラスは、ここのところ退屈していた。数々の美女と噂を流してきたが、心底夢中になれる女性はいなかった。だがある夜、友人たちに誘われていった劇場で、リゼットという人気女優を見かけて彼は言葉を失った。  舞台を終えたリゼットは、そっと劇場を抜け出した。名家の令嬢でありながら、ある事情から扮装して女優を続けてきたが、そんな二重生活も今日をかぎりにやめるつもりだ。思いにふけっていたリゼットは、そのとき突然追いはぎに襲われ、救出してくれた男性を見て驚きの声をあげた。◆家族の経済的危機を救うため、やむにやまれず変装をして女優として舞台に立ってきたヒロイン。ニコラスと恋に落ちますが、真相を告白できず……。はたして二人の愛のゆくえは?◆
  • 魅惑の一夜 読書会の秘密 II
    3.0
    兄の結婚式を控え、デボラは悩んでいた。未亡人とはいえ、それなりに充実した日々を過ごしていた彼女に父がこのごろ再婚しろとうるさく言ってくるからだ。あまりの煩わしさに、彼女はつい嘘をついた。「お兄様の結婚式には婚約者とともに出席します」窮したデボラは、つかの間の婚約相手を探すため新聞の求人欄に“紳士募集”の広告を出した。意外にも応募者はただ一人きり。約束の日、待ち合わせ場所に赴いた彼女が目にしたのは、放蕩者として名高いリチャード・ケストレル卿の姿だった。★放蕩貴族と淑女の恋の駆け引きに謎と陰謀が絡んで、ますます目が離せません。★
  • 誘惑は艶やかに
    -
    夜の公園で、ダイアンゼは自分と瓜二つの血まみれの女性に遭遇した。「次に狙われるのは……あなたよ……“彼”を止めて」不可解なことばを残し、女性は息絶えた。女性は高級娼婦と判明、状況証拠からダイアンゼに殺人の嫌疑がかかる。濡れ衣よ!このままでは家族の将来もめちゃめちゃになってしまう。幸い、賭博場に入り浸る退廃的な紳士、ジェフリー・モーガン卿がダイアンゼの身を案じ、隠れ家を提供してくれた。だが、じっとしてなどいられない。“彼”とはいったい誰?なぜ私が狙われるの?自力で真犯人を捜すべく、ダイアンゼは知恵を絞った。そして完璧な娼婦になりすまし、虚飾に満ちた夜の世界へ忍び込んだ。★美しい娼婦を狙った事件の謎を解くため、純真なヒロインが妖艶な娼婦に変身します。★

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