小説 - 立川談四楼作品一覧

  • 恋文横丁八祥亭
    4.0
    渋谷裏町の居酒屋が舞台の人情事件簿!  人気落語家立川談四楼が描く人情事件簿! 渋谷の恋文横丁近くに佇む居酒屋『八祥亭』。大女将の気っぷの良さと孫の若女将の愛嬌と料理に客が集まる。そんな店に飛び込んでくる「難」事件の数々。解決に動き出すのは常連の落語家八祥。そして彼の本当の姿とは……。 第1話『消えた銀二郎』 松濤のお屋敷に住む資産家老人が失踪した。直前にかかってきた1本の電話。数十年前の悲恋が甦る……。 第2話『魚定の源ちゃん』 若女将典子が仕入れている鮮魚店で働くベトナム人青年には、来日してキャバクラ嬢になった姉がいた。荒稼ぎを続けて店を転転とする姉の目的とは何なのか。 第3話『危うし中華共楽』 町中華の名店「共楽」が閉店するという。大繁盛していたのになぜ?八祥は、事件のにおいを嗅ぎつける。 第4話『猫のお菓子屋さん』 小学校付近にトラックで店を出す猫のぬいぐるみを着たお菓子屋さんが話題を呼ぶように。ある日典子はその秘密を知ってしまう。 第5話『ママの味』 結婚間近な青年は、婚約者が式を挙げたくないと言い出し困っていた。愛しあっているのに頑なに華燭の典を拒む彼女には、幸せになってはいけない理由があった。
  • 師匠!
    -
    小言、失敗(シクジリ)、荷物持ち。憧れ、惚れた師匠(ひと)だもの。ついていきます、どこまでも――。大学の講師を頼まれた女好きの師匠についていったキャンパスで、師匠が狙っていた女子大生から好意を寄せられて……(「講師混同」)。病(やまい)を抱える師匠のお供で雪国へ。高座の翌朝、師匠がいない!? 意外な場所で佇(たたず)む師匠が見つめていたものとは? (「すず女(め)の涙」)。師匠に振り回される若手噺家の悲哀を織り交ぜつつ、落語家の修業時代と、師弟の情を描いた短篇五席。

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  • シャレのち曇り
    4.5
    立川談志、落語協会脱会! 立川流旗揚げ!? ――すべては談四楼から始まった。落語家になるため弟子入り志願した若者(のちの談四楼)に、憧れの立川談志が告げたのは「やめとけ」の一言だった。――なんとか入門を許されるも、「俺と仕事とどっちが大事だ!」と無理難題に振り回される談四楼。恋に悩み、売れないことに焦燥し、好敵手と切磋琢磨する中で、ついに真打昇進試験が……。しかしそれは、落語界を震撼させる一大事件の始まりに過ぎなかった。破天荒で理不尽。不世出の落語家・立川談志に多くの人が魅せられた理由とは。談志に「小説はお前に任せる」と言わしめた著者が、師弟の情を、笑いと涙で描く傑作小説。

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  • 談志が死んだ
    3.6
    その死は弟子たちにも伏せられていた。立川談志、享年七十五。この不世出の落語家に入門したのは十八歳の春だった。それから四十年近く惚れ抜いた師匠から突然の破門宣告。「てめえなんざクビだ」。全身が震えた。怒りの理由が分らない。振り回され、腹を立て、やがて気づいた。大変だ。壊れてるんだ、師匠は――。偉大な師匠(おやじ)の光と影を古弟子(せがれ)が虚実皮膜の間に描き尽す傑作長篇小説。
  • ファイティング寿限無
    4.2
    前代未聞!! 落語家として有名になるために、プロボクサーに!? 「まず売れることを考えろ。売れるためには、落語以外の何かでマスコミに斬り込むンだ!」人気落語家の師匠橘家龍太楼の教えに従い“飛び道具”としてボクシングを始めた橘家小龍。過酷なトレーニングも何のその、次第にジムの面々や橘家一門も巻き込んで、本気でボクシングに打ち込んでゆく。目指すはチャンピオン! だが、その前に不敗のバンタム級王者が立ちふさがる……。落語家にして作家、師匠・談志が愛した立川流の逸材が小説界に放った強烈パンチ! 爽快にして痛快、青春小説の傑作が待望の電子化!

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