後書きで泣いた
ファンタジーでシュールな世界観の中で、リアルな情動が煌めく秀作。
道徳観や倫理観、現実的な整合性がふわふわしているからこそキャラクターの心情描写がずば抜けて胸に迫ります。このバランスを意図して描けるのはものすごいセンスだな、と惚れ惚れします。絵の綺麗さやキャラクターだけで中身スカスカの真逆をいく超絶技巧派。
テンポもよくかわいく、切なく、とてつもなく物事を考えている作者さんなんだろうな…と作者買いを久々に決めました。
何より後書きに泣けること…。文系拗らせてきた多読叙情派の読者に突き刺さると思います。