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何も起こらない
終始何も起こらない、大学生の日常。
一昔前に爆発的に流行った日常系アニメのような物語ですが、ともすればイマジナリーの題名通り想像の世界へふとトリップする異質さ、日常から隔絶された想像の世界へとシームレスに移行できるにいろ先生の画力の高さが伺えます。
登場人物のファンタジーな想像は頻繁に描写されますが、その代わりに心情はあまり深くは描写されません。
そこは我々読者の想像力の見せ所です。
登場人物がありもしない想像話でクダを巻くように、一読者としてありもしない日常に対してここはきっとこんなことを考えてるんだろうと緩やかに想像をしていきたくなる作品です。
後書きにも書いてある通