何度読んでも泣けます
39歳の子持ち既婚女性が読んでも泣いてしまうほどに愛しい(かなしい)ストーリーです。
幸薄すぎるシェリルが愛しい(かなしい)のです。
私は日常的に漫画を読みません。ハマったのは、休載が続いてるNANA以来です。
ですので、(以下ストーリーのアラ探ししたような文章が出てきますが)★5つにしました。
4巻あたりまでのシェリルに対するグレイグのまなざしが怖すぎるのですが、巻が進むごとに瞳が優しくなり、しまいにはとろけた瞳になります。
(あと絵では気になるグレイグの揉み上げがだんだんとシャープになり、格好よくなってゆきます。)
見処は、全く外見から入ることなく、人を愛するようになってしまう過程に読者は魅せられてしまうのではないかと思いました。(グレイグ→シェリルへの溺愛です。)
違和感があった部分2つあります。
一つ目は、2歳から21歳 まで人に抱き締められていないであろうシェリルがあれほどまでの人格者になれるものなのか、という点です。
二つ目は、グレイグの求婚の手紙はリリアの外見のみに惹かれてるように書かれているのに、リリアの姉を想う気持ちに惹かれた、とのちに書かれていました。
姉を本当に想う人間であるなら、勝手に名前を騙ったり、嫁ぐ姉のことを男狂いで~などと吹聴しないだろうに、グレイグはそんなことも見抜けなかったのか?
そんな間抜けすぎる男に辺境伯の爵位がはたして務まるのだろうか…と思ってしまいました。
幼い頃に両親を亡くしたグレイグは、長年の使用人であるテリー様に教育を受けたのか。
それにしては対応が傲慢だよなーとか、貴族が使用人に教育されるわけないか、、とか。
両親や兄弟もなしに、グレイグほど間抜けな男一人で、隣国に搾取されずに存続できているのは、もしやマルクスのおかげ?とか色々考えてしまいました。
シェリルは持ち前の家事能力だけでなく、容姿までもが侍女(じじょ、女性の使用人)に見えます。
そのため、グレイグレベルの高貴な男性がもし美しい侍女に恋をしてしまった場合のストーリーなんかも妄想してしまいました。
また、おとしめる(貶める)、ほだされる(絆される)、こじれる(拗れる)、さいはい(采配)など、読み方や意味の難しい漢字が使われているので、大人の女性向けの漫画だなって思います。