shitakataさんのレビュー一覧
レビュアー
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購入済み
一番の敵は人間関係
ゾンビがパンデミック! 生き残りがショッピングモールに立てこもる!
からの、好いた惚れたの愛憎劇、青春と成長と退廃の人間ドラマに焦点を絞った意外な作品。
最初からキャラが8人いるし、なんだかんだ(主に人間関係のせいで)増減するため、最終的に生き残る6人が誰なのか、全く分からない。
割とドロドロした話題もあるが、基本は小康状態のまったりした日常が描かれるし、ポップな絵柄でスルリと頭に入るので、テーマの割に読後感は爽やか。
ちょくちょく挟まるアクションも、ショッピングモールの舞台をうまく活かしているし、カッコ可愛い!
飽和状態かと思っていたけれど、切り口次第で新鮮なゾンビはまだまだ描けるんだ -
無料版購入済み
リアリティってなんだ(哲学)
中世ファンタジー系で、お約束を逆手に取ったタイプのコメディ…はたまに見かけるが、なかでもかなり尖った作品。
本作は二つの特徴が主張し合うことで、他にはない味わいを生み出している。
まず、当たり前にスマホが浸透、魔王がレジャー施設を運営など、世界観がブレブレとなっているのが一つ目の特徴だが、まあこうしたギャグ作品で世界観にリアリティがないのは別に珍しいことでは無い。
そうした「リアリティの狂った部分に、苦労人体質の主人公が常識人の立場から突っ込みを入れる」という各話構成は、ギャグ漫画としてはむしろスタンダードとすらいえる。
本作ならではの大きな特徴は、なんといってもリアル劇画風の -