イジメはダメと言うが・・・
親目線の話しで、どんなイジメが合ったのかとかほんとにそれはイジメだったのかとか、原因とかは語られません。読み手にとっては事実なのかも分かりません。
確かにイジメは悪い。これは確定。
花瓶の件はアウトだし加害者の子は悪い。
しかし、動画を撮った子(冒頭の詩織ちゃんって子かな?)が断罪されなかったり、愛ちゃんが母親に問い詰められてる時にふいに言った、それは小春ちゃんがしつこいからって言った言葉やその後に泣き出したことがどうにも引っかかりました。作者のみが知ることかなとは思いますが。
ここからは私の考察です。
通常この歳の子供が泣くのは、ほんとに怖かった時か、思い通りにならなかった時にそのストレスを発散する手段がないために泣くという行動に結びつきます。この時の愛ちゃんの母親は確かに怖かったようには思いますが、どちらかというと子供目線では正当だと思われる理由を聞いてもらえず、一方的に悪者にされた悔しさからの泣きに感じました。
小春ちゃんがしつこいと言っていた言葉が事実なのだとすると、小春ちゃんに無視されていた相手にしつこく食い下がるような事案なんかあるだろうか?というのもおかしな話です。
ということは、日頃小春ちゃんと愛ちゃんは仲良い、仲良くないにせよ、交流はあったんじゃないかと思いました。
小春ちゃん目線からしたら昔仲が良かった子がいきなり無視や花瓶の件があったら真意を聞き出そうとしたのかもしれません。
更に愛ちゃん側の所作を見てみると、素直に謝ったり、手紙を書いてみたり、ほんとに『相手を傷つけようとしたイジメ』の主犯の行動としてはあまりにも無垢だと思いました。イジメた自覚があって正当性がないような子は不貞腐れたり、むしろ更に悪化したりと救いようがない行動をとっても良さそうなものです。そして、花瓶の件のような行動はもっと陰湿な思考でなければ思い付かないのではないか?
とも思います。
そうすると、愛ちゃんはあくまでもイジメに参加した側であって主犯ではないのかもしれません。
主犯は、炎上を恐れて、自身の持つ動画を拡散し愛ちゃんをスケープゴートにした冒頭の詩織でしょうか。
そう考えていくと、愛ちゃんは加害者の1人ではあるけど全ての業を押し付けられて気の毒だとは思いました。
考えすぎか?単に描写不足なだけか、その辺りがモヤモヤしました。長々と失礼しました。