【感想・ネタバレ】お助け河岸のレビュー

あらすじ

江戸の下町、居酒屋「上州屋」にあつまる常連のなかで、奇妙な話が流れた。どこの河岸かはわからないが、その河岸に悩みをもつ者がたたずむと、きっと「旦那」があらわれて窮境を救ってくれる……そこを「お助け河岸」と呼ぶそうな。上州屋の常連客のなかに、いわくありげな隠居がいる。そして、若い浪人・仙之介の闊達な飲みっぷりに、看板娘のお菊はぞっこん惚れていた。その頃、江戸の町に、奇怪な殺人が続発する。第一の殺人は、質屋の番頭・和三郎、彼は「お助け河岸」を探すうちに殺されたらしい。事件の探索に仙之介が立った。意外や若きこの浪人剣土の腕の冴え!

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違和感のない人情

山手樹一郎の江戸の下町での人情風俗の描写は、現在の人情にも通じて違和感がなく、どの作品もほのぼのとした後味が残ります。肩も凝らず、さらっと気楽に読んでいけるところは、この作者ならではの筆の冴えかと思われます。この作者の別の作品も読んでみようかと、ついつい思ってしまいます。筆の力の魅力でしょうね。

#ほのぼの #癒やされる

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2025年07月01日

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