あらすじ
もう二度とあのころには戻りたくない。あんなに人を憎いとは思いたくない。
あんなに人を嫌いになりたくない。あんなふうに思う自分も大嫌いだった。
彼との25年があったおかげで、いまの私がある。
世界で一番嫌いだった人が、そうではなくなった。
彼の未来も、自分の未来も応援できる。(「まえがき」より)
発達障害の傾向のある夫との生活に25年間悩み、
カサンドラ症候群を克服した著者が、苦悩の日々を綴った赤裸々な記録。
前向きな一歩を踏み出す勇気をくれる一冊。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
久しぶりに読んでてしんどくなった本。
その理由は『著者の体験や主張に共感して』というものではなく、根底に流れる『わたしが正しい』という著者の自己愛が非常に重く、辟易したから。
あと、結構主張に矛盾がある気がして、ちゃんと編集さん入ってるはずなのに、どうなってるんだろうとも思った。
『普通』はないって言いつつも、いちばん『普通』に縛られていることが分かる記述(〜べき、本来は〜などの表現が多い)も、まだ執筆時点で著者の考えが定まっていないような印象を受けます。
カサンドラ症候群である前に、著者も自分自身の問題をしっかり抱えてて、それが結婚生活で露呈したのだと思うけど…
この本はほぼ元夫への愚痴で構成されているので、カサンドラ症候群を理解しようと思って手に取ると、思ってたのと違う。ってなるだろうし、かと言って当事者なら受け入れられるかというと、それも微妙な気がする。
あと、アスペルガー・タイプ(著者による表現)のことを悪く言い過ぎです。そりゃ支援員から咎められても仕方ない。(時系列違うかもしれませんが、発達障害に対する偏った考えが相談にいったときにも言葉や態度に現れていたのではと思います。)
いろいろ書きましたが、著者が今幸せで自分の人生を歩めているのなら、いいと思います(^^)
Posted by ブクログ
抜粋
ただ無邪気で天然で、子供みたいにやりたいことだけして、悪気がない。だけど一切頼りにならず、日々自分の要求だけを押し付けて、その上パートナーである人を無意識に傷つける。友達でいればよかった。
人の心を持たない異星人と一緒に過ごすのは修行のようなものです。自ら望んで修行をしていたわけではない。知らずに迷い込んだだけだ。辛いだけの人生なんてゴメンだ。私には幸せになる権利がある。
夫は自分が親に正しく愛されなかったことを知らずに生きてきた。それが当たり前だと思って育った。私に大声をだしたり、聞いてないなどとシラを切ることも、無視することも、残酷な一言を言うことも、何もかも丸投げすることも、それが彼の中で当たり前でまったくひどいことなのだという自覚がなかったのでしょう。 以上
人のカタチをしたものと人生を過ごす。それも人様から見ればハイスペックで何が御不満というようなカタチあるもの。理解されるわけもなく当事者しか分からない苦悩