あらすじ
1054年、キリスト教は西方カトリック教会と東方(ギリシャ)正教会に分裂。その後カトリックは宗教改革を経てプロテスタントと袂を分かつが、正教はキリスト教の原点として、正統な信仰を守り続けている。ギリシャ北部にある正教の聖地アトスは、多くの修道院を擁し、現在も女人禁制の地。修道士たちは断食や節食により己の欲を律し、祈りにすべてを捧げてその地で生涯を終える。本書では日本人で初めて聖山アトスで司祭としてケリ(修道小屋)で祈りを捧げることを許可された著者が、聖地での暮らしを紹介しながら、欲望が肥大しきった現代にこそ輝きを放つ正教の教えを解説する。
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Posted by ブクログ
この本では私たちがあまり知ることのない正教の教えをわかりやすく解説してくれます。カトリックやプロテスタントとの違いもこの本を読めば見えてきますし、聖地アトス山が一体どのような場所なのかということも知ることができます。
長きにわたって守られ続けてきた祈りの生活とははたしてどんなものなのか。修道士は何を思い、どんな生活をしているのか。
読んでいて驚くような世界がどんどん出てきます。
写真も豊富で、現地の様子が非常にイメージしやすいです。これもこの本のありがたいところです。
著者の語り口もとても読みやすく、楽しみながら知られざる正教の姿を学ぶことができます。
読みやすかったです
平易な文章で説明してあり、とても読み進めやすかったです。本の後ろのほうで、役立ちそうな関係の本やアトス滞在に手引きなどあって、初心者にとってとてもいい本だと思いました。