【感想・ネタバレ】悲惨な結婚を強いられたので、策士な侯爵様と逃げ切ろうと思います【初回限定SS付】【イラスト付】のレビュー

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王太子怖すぎた

初めて読む作家さんでしたが、期待以上におもしろかった!
婚約破棄とか正妃を支える愛妾になれとかいうお話は多いけれど、今作はすっごく根深い恨みのような愛情が色々拗らせててぬおおと変な声が出ました。

伏線回収も見事だったし、エリックの男前ぶりもジュリアナの高潔さもすごく素敵でした。

王太子がその後どう生きたのか、どこかで読めると嬉しいな。

大変よい買い物でした。

#胸キュン #ドキドキハラハラ #深い

0
2023年08月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「真実の愛」と称して浮気をしていながら、婚約者であるジュリアナとの婚約破棄は決してせず頑なに拒んでいる王太子の本音が見えなくて、途中まで非常に怖かった。
彼女を追い詰めるにしては詰めが甘いし(何しろ浮気相手を大切にしているようで大切にしていないし、浮気相手の実家への根回しが済んでいない)それにしては、エリックには敵意剥き出し。
ジュリアナを取り合うという意味で恋のライバル同士である二人ではあるから、本当に恋しているなら敵意剥き出しなのは分かる。
でもジュリアナを追い詰めようとしているし、その割に嫉妬して執着しているのは何でだと。
訳が分からない!
彼の浮気相手は、他人のものを欲しがり、実際に奪って優位に立ちたいだけのキャラなので頭はあまりよろしくないから、王太子を操るようなキャラではないから余計に。
その謎が解けたのは随分終盤である。
愛と憎悪は紙一重。
歪んでいたけれど、それもまた愛ではあった。
それを彼自身が正しく理解していなかっただけで。

一方でエリック。
王太子の婚約者であるジュリアナにずっとずっと恋い焦がれてきた彼の愛はとろっとろ系。
今まで次期王妃として様々なことを我慢して勉強し続けてきたジュリアナを優しく包んで甘やかすタイプ。
まあジュリアナは単純に甘やかされてはくれないのだが。
王太子とは真逆の愛である。
果たしてどちらが彼女の本当の愛を射止めるか、というのは火を見るより明らかではあった。

ただエリックの立場が色々ややこしいので、王太子の自爆に近い騒動でエリックはもちろんのこと、国家自体を揺るがす羽目に。
ここでただ泣き寝入りしないのがジュリアナである。
元々国を支える次期王妃として育てられてきた上に、凄腕の能吏を父に持つ令嬢。
単身敵国に乗り込む度胸も、国家をかけた交渉を自らするというのは完全に父譲りである。
好きな人のためなら、例え火の中水の中を実践できる系女子。
しかも、それをできちゃう実力持ち。
ただの美人ではないのである。
頼もしくはあるが、エリックにしてみれば、はらはらもしただろう。
そりゃ甘やかしたくもなるよ、危なっかしいから。

王太子の本音を思うと彼の破滅(というにはジュリアナが優しかったのでそこまでの破滅ではないが、ともかく破滅)エンドに「ざまあ」とは言い切れないが、きっとあのままジュリアナと結ばれても遅かれ早かれ破綻はした。
彼女が幸せに笑っていられる場所を提供できたのは、やはりエリックだっただろう。
それに彼女のこれまで培ってきた能力を活かせるのも、きっとエリックの傍だ。
国は変わるが、彼女は国の母として支えていくことになるのだから。
本当に愛した人が治める国で、本当に愛した人の隣で。

2
2021年08月16日

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前半はおもしろいが中弛みあり

ためし読みで面白そうだったので早速購入。前半やストーリーはおもしろいし、エリックの謎めいた立場も、おおっそうきたか!っておもしろかった。でも、中弛みで疲れる。ふたりのドキドキピュアもあんまりなくて、バーニーの分を削ってでもふたりのデートを丁寧に書いてほしかった。そして、最後のヒロインの一世一代の大舞台。内容が薄くて逆に読み飛ばしてしまった。賢女の役回りだけど、あまあまの安っぽい説得と外交にがっかりした。まあ、読み返しはないかな。値段が高かったわりに内容は普通でした。

3
2021年07月27日

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面白くないわけではないが

面白くないわけではないのですが、面白いか?と問われると「う〜ん」と唸ってしまう作品でした。
まず冒頭で物語に引き込む力が弱いです。ダラダラとこれまでのことを綴ってますが、先に殿下のバカっぽいセリフを持ってきて衝撃を受けさせたほうが良かったです。
またヒーローの立場も謎ですが蓋を開ければ立場による振る舞いには納得するものの、本人はそれほど策士でもない。立場と後ろ盾があるから成り立ってるだけなのが残念でした。溺愛は確かに感じるのですが大事にしてるってだけで二人の触れ合いは少ないです。
あとヒロインの大舞台もそれほど割かれていないので淡々と終わります。当馬殿下の断罪もヒロインが減刑を願いでるほど聖女様なのが興醒めしました。
そもそもヒーローが他国の皇帝(実父)に内密に保護されていた段階でヒーロー=策士ではないしね。

1
2021年08月12日

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