あらすじ
校庭に響いたマイクの音に心奪われ、衝動的に放送同好会を設立した高校三年生の巌泰司。一人気ままに活動するはずが、NHK杯全国高校放送コンテスト出場を目指す一年生の赤羽涼音と白瀬達彦が入部してくる。さらに競馬実況女子の二年生・南条梓も加わり放送"部"として歩み始めることに。だが4人はそれぞれ言葉にできない悩みを抱えていた。友達、家族、将来――ままならない思いを声に託した高校生たちの青春群像4篇
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Posted by ブクログ
衝動的に設立された放送同好会に所属することになった4人は、それぞれ悩みを抱えていた。その悩みを活動を通して明らかにし、解決していく物語である。一番好きな話は、競馬実況女子の梓の話である。
彼らがこれから歩む道には困難もあるだろうが、無事に部として活動できるようになれば良いなと思う。そして、部員も増えれば尚良しなのだが。
Posted by ブクログ
去年読んだ「読書嫌いのための図書室案内」の作者のものだが、評判もまずまずだし感じ良さげだったので買ってみた。
校庭に響いたマイクの音に心を奪われ衝動的に放送同好会を設立した巌(3年生)。
入学早々に入部届を出してきた涼音と白瀬(1年生)に、彼らに通学中の競馬実況を聴かれて入部してきた梓(2年生)。
素人ばかりの放送部の活動とともに4人それぞれの悩みが語られる章立てだが、一番良かったのは梓の話。
競馬を背景に親子の情を絡められると、私の好きなものと弱いもののミックスでもうダメだな。最後のリレーの実況は熱い。
この作者、前作でもそうだったが語り口に何となく理に落ちたところがあって、本作でも話の流れをそうしたいのだろうけど、あれをそんな風に受け取るか?というところがいくつか気になった。
巌のウジウジも白瀬のオドオドも涼音のイジイジもそこまでの意識過剰や刷り込みや囚われにならなくても良いのではないかと思えて、だけども、まあ、そういうところが高校生ってところかも知れないけどね。
Posted by ブクログ
高校の放送部4人それぞれの放送部での物語でした
青春小説になるのかな
放送部としての活動について知ることができたし
仲間とのつながりについても感じられました
若いっていいなぁ
Posted by ブクログ
放送部の4人の高校生のそれぞれの悩みや想いを部活を通して描く連作小説。個性も状況も違う部員それぞれのエピソードに部員全員が関わっていく様はまさに青春そのもの。懐かしさ、爽やかさに溢れる素敵な物語でした。