あらすじ
個人投資家のための高クオリティー銘柄発掘の全プロセス公開!
銘柄発掘法を伝授!
プロのやり方を個人投資家に伝授!
お気づきであろうが、世の中には膨大な数の投資本が存在する。それらの多くは世界で最も偉大な投資家たちが著したものである。では、なぜわれわれの著書を読むべきなのだろうか。証券口座、ETF(上場投資信託)、投資信託、または年金積立制度などを通して、直接・間接を問わず、株式投資は今まで以上に多くの人々に普及している。それにもかかわらず、ほとんどの個人投資家は銘柄を選択する方法についてまったく訓練を受けていない。そして、今日に至るまで、個人投資家の助けになるような、容易に入手できて理解しやすい情報源が存在してこなかったのだ。本書はこの真空地帯を埋めるために書かれたものである。
われわれの銘柄選択の枠組みが持つ簡潔さと使いやすさは本当に独特なものだと思っている。実際の例やウォール街でプロたちが利用しているモデルを用いて、極めて論理的な進め方で一歩ずつ銘柄選択の方法を伝授していく。われわれの目標ははっきりしている。つまり、最良のリスク管理手法をもってポートフォリオを守りながら、クオリティーの高い銘柄を見つけるために必要なスキルを伝えることである。
われわれの実践的なアプローチは、ともすれば威圧的ともなりかねない投資プロセスを分かりやすく説明する一助となることを目指している。このトレーニングによって、ほとんど目を閉じて飛んでいるような多くの投資家たちから抜きん出ることができるようになるであろう。
航空機のパイロットはライセンスを得る前にいろんな訓練をしなければならない。医師は医学部を卒業後に何年も研修に励む。投資アドバイスを提供するプロたちでさえ認証を取る必要があるのだ。だが、まったくトレーニングを受けていなくてもだれでも株式を買うことはできるのである。直感で株を買い、そして祈りの言葉を捧げても、生命の危険こそないかもしれないが、確実に自らの資金をリスクにさらすことになるのだ。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ジョシュア・パールとジョシュア・ロゼンバウムはそれぞれ別のファンドのマネジングディレクターを務めていて、専門は前者がファンダメンタルズ、後者がM&Aやコートレートファイナンスが専門のようです。
そんな2人の知識に基づいてプロの投資家がどのように意思決定をしているのかが克明にわかるよう、丁寧にステップバイステップで説明したのが本書です。
紹介されている「投資メモのテンプレート」が素晴らしく、指標面からの評価に加えて、経営陣、成長性、企業概要、リスクなどの各項目を記入していくことで、かなりクリアに会社を評価できるようになると思います。
ルールに基づいた徹底した分析に基づいた銘柄選択でここまでやれるからこそ、ハワード・マークスもまえがきで称賛しているんでしょうね。