【感想・ネタバレ】グーグルは「本音」を語るのレビュー

あらすじ

「夫 死んで欲しい」「夫 嫌い」。検索サイトのグーグルで「夫」の後にスペースキーを打ち込むと、衝撃的な単語がズラリと並びます。これは「サジェスト検索」と呼ばれ「そのワード(単語)とセットで頻繁に検索されるワード」を案内してくれる機能です。つまり、サジェスト検索は「他人がどのようなことを考えているかを知る」という楽しみ方もできるわけです。様々な検索ワードを探してみると「えっ、そんなこと考えてたの!?」という驚きのオンパレード。「しりとり 必勝法」「おばさん 定義」「行きたくない 飲み会」「芸能人 身長」「後輩 タメ口」「ドタキャン 彼女」「仕事中 暇つぶし」「既婚者 好きになった」「老人 性生活」「呪い 方法」……。みんな、人には相談できない悩み・おかしなことを検索しています。くすくすと笑えて「ニッポンのリアルな実態」が手に取るように分かる検索ワードの世界へようこそ!

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Posted by ブクログ

グーグルって、史上最高のリサーチ・ツールだと思います。

以前は、リサーチと言えば、「定性調査」で、だいたいの方向性を決めて、「定量調査」で裏を取るというの定説でした。大抵はリサーチ会社にお願いして、詳細なレポートをいただくという感じでした。

しかし、やっぱりお値段が張るんですよね・・研究開発やマーケットに多額の資金を投じられる大企業であれば、それくらいの投資はなんのそのなんですが、現実はなかなか。アイデア勝負の小規模プロジェクトなどは、なかなかそこまでの予算がつかないのは現実でしょう。

会議室の役員全員が納得できるデータなど、はじめから存在しないわけですから、ある程度企画のアイデアが、「自分だけが考えていることではないですよ」と言えれば、予算は確保できる可能性はかなり高くなります。そういう意味で、グーグルは最高のツールです。なぜこのキーワードを入力したのか、その人の気持ちになってみるといろいろ見えてくることがあります。いままでは、リサーチ会社に調査費をお支払いしないとできなかったことが、今はタダですから、いい時代になりました。

ですが、

これ左脳的な論理付けな仕事のように見えますが、かなりの右脳の創造性が必要になります。この単なるデータからストーリーを考えていくことは、日ごろのアンテナの貼り方に影響されます。

脱線しましたが、本書は、おもしろおかしく検索結果からストーリーを紡ぎ出してくれます。なかなか微笑ましいものや、辛辣なものもあり、なかなか楽しめます。

しかし、「夫」の検索キーワードで「死んで欲しい」って、そりゃ、リサーチ会社からはでてこないトレンドですよね(笑)

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2012年01月28日

Posted by ブクログ

検索に本音が晒されているという発想がおもしろくも恐ろしかった・・・。「夫 死んでほしい」は有名だけど、いろいろと調べてあって世相が読み取れた。

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2010年03月24日

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