【感想・ネタバレ】太れば世界が終わると思ったのレビュー

あらすじ

〈鏡のなかのわたしとの戦争。終わりなき戦争〉17年におよぶ摂食障害と向き合い自分の心を見つめ直した韓国人女性の記録</b>美しい体って、誰が決めるの?

【本書より】
もう一度鏡を見た。幼いころに映画で見た鏡のお化けはもういなかったけれど、代わりにほかのものがあった。わたしが決めた美の基準だ。それはわたしが鏡を見るたびにわたしの横に並んで立ち、わたしのことをせせら笑った。「でぶ」「その尻はなんなの」「二の腕の肉はどうするわけ?」「ぶさいく」基準はその時ごとに変わった。(中略)戦争がはじまった。鏡のなかのわたしとの戦争。終わりなき戦争。

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Posted by ブクログ

摂食障害の体験を包み隠さず話されていて、共感する人は多いのかなぁとも思った。
世間の摂食障害への見方や考えが変わればいいなと思う。
人と比べてしまう世の中で難しいけれど、出来るだけ多くの人がありのままの自分を愛せるようになればいいなと思った。
人を見た目で判断せず、細さにこだわらない世界になってほしい。

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2022年08月05日

Posted by ブクログ

とてもよかった。摂食障害の認知度は高いようでまだまだだと思う。ルッキズムやエイジズムにとらわれ、自己評価が低いままでは治らない病。何度も過食症になる場面ではフラッシュバックが起こりそうなほど読んでいて辛かった。

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2021年12月06日

Posted by ブクログ

摂食障害を患った韓国人女性の17年間に及ぶ記録。
「完璧主義は摂食障害の患者の代表的な性格だと言える。彼らは不足する5パーセントを埋めようとすることで摂食障害を発症してしまう」(P230)とあり、なんとなく納得しました。筆者も記していますが、メディアは摂食障害を美化しすぎるところがあると思う。なんというか、アクセサリーのような・・・。
この病気に限らずですが、多分、完治はないのだと思う。いかに操っていくかなのかな?単なる闘病記ではないところが良かった。読みやすかったです。

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2022年03月14日

Posted by ブクログ

摂食障害についてのエッセイ。
タイトルを見てハッと思って手に取った。「世界が終わる」は言い過ぎにせよ、自分もちょっと気にしすぎなところはあるから。
本を読んで、自分はそこまで食べるものを制限しているようなことはないし好きに食べることもあるから摂食障害とまではいかないまでも、でも共感してしまう感覚がところどころに書かれていてぞっとした。

韓国の人の「トッポッキ」や「チキン」にあたる日本の食べ物ってなんなんだろ?

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2025年04月27日

Posted by ブクログ

なにやらユーモラスなタイトルだが、中身は17年に及ぶ摂食障害と戦う1人の韓国人女性の赤裸々な告白だった。世間一般が認知する“美しさ”と自分のギャップに悩み、戸惑い、痩せるためにダイエットをする。だがリバウンドで太ってしまい、今度は過食症+過吐に……。さらにはうつ病を発症し、想像を絶する苦しみの日々が続く。元凶とされたのは、ここでもまた家族だった。日本と韓国では事情が異なる部分もあるが、共通することも多い。この病気で苦しむ人に、著者の思いが届くことを願う。

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2021年09月16日

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