あらすじ
出会った瞬間から少しずつ、日々確実に、発狂してきた――。有名カメラマン新崎の専属モデルを務める早希は、私生活でも密かに彼と同棲している。付き合って三年を過ぎ、セックスの時以外は体に触れてこない新崎。不均衡な関係に深い倦怠感を覚えるなか、ずっと早希のファンだったというバンドマンの松木と出会う。ひずみのない愛を求めては傷つく女性の心理に迫る、傑作恋愛小説。
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Posted by ブクログ
夢中で読み切ってしまった。
主人公の早希はきっと美人で独特な雰囲気がある異端な女性なのに、自信がなくて悲観に美徳を感じてしまうような不安定さがある。イケイケなバンドマンじゃなくて不完全な自分に肯定も否定もしないカメラマンを選ぶ...。1+1=2にならない感性。
バンドマンと結ばれて欲しかったけど分かり合えない溝があるんだろうな。
解説の瀬戸内寂聴さんの重みったらありゃしない。
「ハイドラ」ってなに?
Posted by ブクログ
もうこの人読むのやめよう、と
前回〃アッシュベイビー〃を読んで思ったのですが
買ったまま長らく放置していたことに気付き、読みました。
やっぱり、読んでいてキリキリしました。
ああ、知っている。うっかり「わかる」って言いたくなるくらい。
この思考、傾き方、歪み加減。最後の選択も。
噛み吐きは、鮮明な描写でぐったり。
Posted by ブクログ
一緒に暮らしてはいるけれども愛を感じられない新崎さんとは対照的な、明るくて積極的な松木さんの存在が眩しかったです。早希にとってもそうだっただろうと思うのですが、だからこそ最後に松木さんではなく新崎さんを選ぶ早希の心情が理解しがたかったです…。夢心地の自分ではなく、現実的な自分でいられる場所を選んだという早希の冷めた答えなのだろうか…。