【感想・ネタバレ】遺伝子で診断するのレビュー

あらすじ

がん、高血圧、糖尿病……これらの病気の発症は、生まれながらにもつ個人の遺伝子やDNAによって決められているのか。ヒトゲノム計画によって解析が進むわれわれの生命設計図。この設計図に書き込まれた遺伝情報を調べることによって、将来起こりうる病気を予知・予防しようとする試みが遺伝子診断である。病気や治療について、これまでの常識を大きく覆す遺伝子医療の世界を、がん遺伝子研究の権威である著者が平易に解説する。

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Posted by ブクログ

中村御大のエッセイ、じゃなかった、評論的な本なので、きっと科学行政などに対する文句ばかりなのだろうと思ったら、案の定第1章の最後のページあたりで出てきて苦笑い。しかし、本体は第2章以降。広く浅く、とくに専門のがんの辺りでは、全部覚えるのはなかなか難しいくらいの数のがんと対応する遺伝子について述べられており、さらにコミカルなそれぞれの図もあるので、講義のアンチョコにも使える便利な本。黒木登志夫先生の本とは違い、知識・豆知識よりも教科書的なお話がコンパクトにまとまっているといえよう。もちろん1996年という、ゲノムプロジェクト以前の話なので、今では間違った図や今とは違う言葉などもあるものの、予想していたよりは役に立ちそうな1冊である。大学3~修士2年以上向け。

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2013年12月01日

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