あらすじ
視覚障害を理由に将来の可能性を否定され,傷つき悩んだ10代の頃.果たして彼女はどのように壁を乗り越えたのでしょうか.盲学校での生活,受験勉強,キャンパスライフ,フィリピン留学…,様々な経験を通して自らの可能性を広げていく姿をたどりながら,誰もが生きやすい共生社会のありかたを考えます.
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Posted by ブクログ
この本の著者である石田由香理さんの文章が好きです。
全盲という、普通に考えたら絶望的なハンディーを「単なる短所であり、普通の人も抱えているコンプレックスと同様」と言い切る彼女に勇気をもらいました。
それにしても石田さんのお母さんのなんて冷たいことか。
でも、そのために石田さんは強くなったのでしょう。
もしかしたら、そういう親心だったのでしょうか。
読んでよかったです。
Posted by ブクログ
ジュニア新書っぽい、まっすぐで、いい本。
読んでいて、著者のお母さんが冷たすぎてびっくりした。そのほかにも、いろんな逆風があったのにいまこうやって強く生きているのは、とても美しい。
誰かの役に立っている自分、というのを意識するのは、ほんのちょっとのことなのかもしれない、そんなふうに思うけど、ただ、そういう意識を持たないと生きづらい世の中というのは、やっぱり窮屈だという思いはずっと持っておきたい。
「周囲からいろいろと助けていただく代わりに、私にできることは誠実でいることだけです」。これは、ほんとうに至言。
Posted by ブクログ
周囲に助けてもらう代わりに、自分は何ができるかを問いとしてICUに入学。フィリピン留学で、壁を作っていたのは自分、自分のできることもあることに気付く。復学し、周りの人たちと自然に積極的に関われるようになる。
迷惑をかけることもかけられることもある、お互い様、という感覚から、迷惑をかけるのは悪、自分たちで何とかすべき、になってる。どの時点から?