あらすじ
「はじめまして,だれかさん!」少年はある日,図書館でほこりをかぶる本の間にはさまれていた手紙を見つける.顔も名前も知らないまま文通を重ねるうちに,思いをつのらせるふたり.お互いの日常をつづるなか,ふたりが暮らす「研究所」の不穏な実体が暴かれていくが…….紙のようにもろく燃えやすい心を繊細にえがいた青春書簡小説.
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Posted by ブクログ
手紙のやり取りでできているこの物語、冒頭から掴まれました。
図書室の本に挟まれた秘密の手紙、それをたまたま見つけた少年。彼が返事を書いて本に挟んでおくと、差出人の少女からも返事が挟まっている。
図書室の本を使って文通を始めるユーナ(仮)とダン(仮)。他愛もない日常の話から、だんだんお互いの姿を想像して盛り上がったり、いい雰囲気になっていったり。
…と同時に、何か不穏なムードも漂います。
この2人ってどういう学校にいるの?なんかおかしくない?と。
そこはかとなく「わたしを離さないで」感も漂うのですが、とにかく続きが気になりすぎて、次の手紙!次の手紙!と一気に読んでしまいました。
なかなかな真相なのですが、普通の文章だったらどうだったかなぁ。読者に明かしたくないところを、手紙にすることでうまくやった感じ。面白かった!
Posted by ブクログ
本に手紙をはさんで文通ということで、以前に原書で読んだWords in Deep Blue(未訳)というYAを思いだしたけど、それよりもずっと、そういう形でしか手紙をやりとりできないという状況に真実味があってよかった。環境の異常さがちらちらと顔をのぞかせる前半は、文通のなかの「恋のかけひき」みたいな部分がわたしのテイストからすると少し過剰で、気持ちがそがれるところもあったが、さまざまなことが明らかになっていく後半は一気読み。
『わたしを離さないで』を思いだした人も多いようで、それも納得だけれど、比べてどうこうということではなく、これはこれとして面白かった。ネタは案外古風で、むしろ『カッコーの巣の上で』を想起させる? でもYAらしい明るい結末に救いがあってよかった。
それにしてもなあ……親……。こわい。
Posted by ブクログ
これはイタリア版の『約束のネバーランド』!
はじめの頃は、どこかの施設でクラス男女が手紙を通してやり取りをしながらお互いの心を通わせるお話かな?と思った。でも徐々に双方の手紙のやり取りから、どうも二人をはじめ、彼・彼女たちがいる施設が怪しい施設だとわかってくる…
少しずつ明らかになってくる彼・彼女たちを取り巻く大人たちの正体が二人の手紙のやり取りからわかって来る感じが、ゾクゾクしてたまらなかった。