あらすじ
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「女性なのに仕事ができるね」「男なんだから黙って働けよ」
「涙は女の武器だよな」「男だから多少厳しくしても大丈夫だろ」
「ママなのに育休取らないの ? 」「男なのに育休取るの ? 」
「就活は女性らしくスカートで」「良い奥さんになりそうだね」…
聞いた、言われた、言ってしまった。無意識の思い込み。
心を打つ「名言」があるように、心をくじく「駄言」(だげん)もあります。
駄言には無意識の思いこみ、特に、性別のステレオタイプによるものが多くみられます。
これは、そんな滅びるべき駄言を集めた辞典です。
駄言を言う人が思いとどまり、
駄言を言われた人が「それ駄言ですよ」と言える世の中にするために。
すべての人が自分らしく生きられる世の中にするために。
「絶版」を目指して、つくりました。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
駄言を読みたくて借りたものの、後半のインタビューが特に刺さった。
この人こんなふうに考えていたんだ、イメージと違ったわ。のオンパレード。
刺激うけまくり。
Posted by ブクログ
2024.06.16
この本を少なくとも「社会で」「女性とともに」「成功しようと思う」男性は読んでほしい。
この3つを考えることのない男性はある意味「シアワセ」です。そういう存在に心を乱さず、男も女も生きていくしかない。
だって、犬にほえるな。といっても、吠え方を変えなさいと力説してもしかたないでしよ。
私自身は職場の女性と話すときいつも相手が「妻」ならどう感じるか、「娘」ならどう感じるか、それを考えて言葉を選びながら慎重にしゃべっています。
とてもではないですが、無頓着にしゃべって女性を傷つけないでいる自信のない53サイのおっさんです。
Posted by ブクログ
パラパラ&サクっと読めます。
単純に面白いものから、「ハ?(怒)」というもの、「自分も気をつけよう」と思うもの、色々あり楽しめて勉強になりました。
国会がお爺さんばかり、法律が明治のまま、これじゃ駄言(偏見)はなくならない。
仕事と家事•育児の ”両立” について聞かれるのが母親ばかり、”良いパパ/イクメンですね〜”のママバージョンは? ”男のくせに泣くな” “スイーツ男子”etc.
後半のキーパーソン6人のインタビューが人選、内容ともに特に良かったです。
Posted by ブクログ
時代遅れの古い価値観から生まれる何気なく人を傷つける駄言。ツイッターを中心に駄言をまとめた集大成。
本書における定義、
駄言とは 「女はビジネスに向かない」のような思い込みによる発言。特に性別に基づくものが多い。相手の能力や個性を考えないステレオタイプな発言だが、言った当人には悪気がないことも多い。
男性から投げかけるだけでなく女性からの発言も多い。性別に関係なく能力で評価される時代に向けて、どんな言葉が駄言であるか、じっくりと見る価値はある。情報量の実に多い一冊。
Posted by ブクログ
思い込みから来る駄目な発言=駄言。
それにはどんなものがあり、どうすれば防げるのかを論じる本。
有名な例としては「女性がいると会議で時間がかかる」がある。
なぜ駄言(問題発言)をしてしまうのか。
それは、何が問題になるかは、社会の変化と共に変わっていくためだ。
駄言は、社会が変わろうとする時のひずみから生まれるである。
それを知らずに、自分の考え方だけに固執していると、時として誰かを傷つけることに繋がってしまう。
立場や状況によっては、たった一言で致命的な事態になることもある。
しかし世の中に完璧な人などいない。
きっと誰もが、どこかで気づかずに駄言を発しているだろう。
大事なのは、いかに学んでいくかである。
本書の後半には、様々な人のインタビューが載っている。
こういった問題に長く関わってきた人や、当事者である方の意見は、どれも深い視点を持っている。
読む価値のある、深く考えさせられるものばかりだ。
その中でも、
「相手のことなんて分かるはずがない。それでも、分かろうとする姿勢を持つべきだ」
という発言には、特に心を打たれた。
誰もが少しでもそう思う、そんな社会であってほしい。
Posted by ブクログ
こういう本で問題提起しなければならないほど、日本は遅れています。
数々の駄言は全世代が言った、言われたことがあるものだと思います。そしてこれから先も駄言はなくならないと私は思います。
男性性、女性性を優劣で分け、型にはめ、都合よく社会を回してきた長い時間があります。長い間、我慢するしかなかった人達がいます。
私の実体験ですが、
「正社員は男性〇〇万円、女性は〇〇万円です」
「なぜ同じ仕事内容で金額が違うんですか?」
「男性は背負っているものが違うからです」
開いた口が塞がらないとはこのことです。
こういうこと言われるのおかしい…と思っていても口に出せなかった時代はもう終わりにしたいです。女性もLGBTQ+の人達も。
10年、20年後、駄言で苦しだ人が90%いるとしたら、100年後駄言で苦しむ人を50%まで減らしたい。
未来の世代のために勉強し、不勉強な状況から抜け出し、苦しんでる今の状況が昔はそんなこと言ってたの?と言える未来になるように、全世代が勉強しなければなりません。
Posted by ブクログ
今どきこんなことを言う人がいるんだと思う発言から、会社で言われたり、聞いたことある発言だなーと思うものまで多岐に亘る駄言が掲載されていた
こう言う本だとジェンダー特に男女差別が取り上げられがちだが、男性側にもステレオタイプの押し付けがあったり、過去のビジネスモデルを引きづった、エンジニアへの待遇が掲載してあったりと、ジェンダーやフェミニストが苦手な人でも楽しめると思う
・駄言の言う人を責めるのではなく、なぜかを考え、必要あれば相手に伝えること
・駄言は個人の思考だけでなく、構造的な社会の問題であるということを認識し、どうしたら駄言がなくなるのか考えること
・人のフリ見て我がフリ直せ
・駄言が生じるのはミスコミュニケーション(必要以上の優しさなど)と不勉強
人間ほぼ全員がマイノリティにもマジョリティにもなるカテゴリーがあるはず。どの立場においても肝に銘じて、人と接したい
Posted by ブクログ
思い込みによる無駄な発言をまとめたもの。
読んでいて笑ってしまった。失礼極まりない内容が多く本当に不要な言葉だ。とは言え自分でも言ってしまったことがある言葉もあり、気を引き締めて発言しなければならないと改めて思った。
Posted by ブクログ
言ってしまっていること 結構あります
無意識に使ってしまっていますね
駄言が発生した際、その場でその件について語り合えるか?
まずはそこが大切だと思いました
Posted by ブクログ
駄言を、女性らしさ、キャリア・仕事能力、生活能力・家事、子育て、恋愛・結婚、男性らしさ、のジャンルに分けて紹介されている。もともとこの駄言、は、2020年11月に、日経新聞が紙面で
心を打つ「名言」があるように、心をくじく「駄言(だげん)」もある。「♯駄言辞典」を付けて、駄言にまつわるエピソードをつぶやいてください。まとめたものは、絶版を目指して出版します。
と呼びかけたことから始まっている。
無意識下で自分も言ってしまってること、もしくは、聞いてもスルーしちゃっていること、たくさんありました。立ち止まって課題として今後どう向き合っていくか、考えるきっかけになる本でした。
Posted by ブクログ
世の中の流れは信じられないほどの勢いで、男女だけでなくLGBTQを含めた全体の平等を重視する方向に流れており、またその一方で、その波に乗り切れず取り残された中高年が多くいることを改めて痛感した本作。
中高年でなくても、自分が成長する過程で目の前で見てきた考え方や価値観というものを急に変えることはそれなりに力を必要とする。
だからといって、世の中の変化に応じて、自分の考え方や価値観をアップデートすることから逃げてはいけない。
過去の成功体験縛られ、そうしたものをアップデートできないと本当に生き辛い世の中になっている。