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Posted by ブクログ
多様性という観点を過去の衝撃的な事件や身近な話を例に説明されている書籍と感じました。
多様性と画一的な考えの使い所があることは言われてみれば当たり前のことのように感じましたが、意外と考えてないことに気付かされ、とても勉強になった。
また、
人類システムという大きな視線で見たときに、多様性が、人類の知識を拡大するのに一役買っているという考えも面白かった。
ただ、
私としては外交性の能力が他人に学ぶという人に備わった能力から、個人の能力を上げているだろうという理論は絶望を感じてしまった。
全く個人的な問題だが私自身は内向的であり、現在の知恵者たちと繋がることが少ない人生を選んできた…個人の成長を望むとなるとかなり不利な行動をしてきたのだと自覚した。
かといって、
外交性のある自分になる気はないので、知恵者がまとめた書籍を読みながら他人に学び、成長しておこうと思う。
会社のような組織で、個人の特性から輝けない人がいる。それは多様性を理解し、得意分野に割り当てていない(割り当てる余裕がない)ことも課題の一つなのだと感じた。
仕事でチームを作る際にも多様性を意識するべき課題か?多様性を意識するなら会社で評価が高いというだけで人を集めると画一的なチームになることは肝に銘じてチームっくりをしようと思う。
多様性という価値観を論理的な説明で理解できたので助かりました。
多様性を意識することで、他人に対する感情のコントロールもしやすくなりそうです。
Posted by ブクログ
なるほど…となる内容ばかりだったし、為になる内容だった。
実際の事例がたくさん入っているので、読みやすくてとても分かりやすかった。
•画一的な集団× 問題空間をカバーできない
•個人の優秀さ<多様性/集合知
•多様性があっても支配的ヒエラルキー環境だと多様性が発揮されない
→反逆者のアイデアを出しやすい、心理的安全性が重要
しかし、人間は無意識のうちにリーダーを決めてしまう性質
また、不確かな状況や自分でコントロールできない状況を嫌う性質がある
不確かな状況→支配的なリーダーを支持して秩序を取り戻そうとする
=自分の不安を他人の主導力で埋め合わせする「代償調整」
→指揮系統が明確な方がうまく機能するため、ヒエラルキーと多様性の両方のメリットをいかにして得るか
•イノベーションにはアイデアの融合が必要
→多様性とディスカッションの場は重要、偏見が邪魔をする
•エコーチェンバー現象
=同じ意見の者同士でコミュニケーションを繰り返し、特定の信念が強化される現象
数と多様性の逆説的結果
→世界が広がるほど自分と似た人を見つけやすいため、画一的なネットワークが生まれやすい
•フィルターバブル
情報にフィルターがかけられ、自分の意見と似通った意見しか見えない
→外部の意見にさらされると自分の信念を疑い始める
一方、エコーチェンバーは反対意見を聞くほど信念を強める
反対意見を攻撃し、反対派に人身攻撃を行いその人物の信憑性を貶めることで自分たちを正当化する
•平均値の落とし穴
標準化された形態は多様性を考慮し損ねている
平均値を元にすると、ほとんどの人が当てはまらないことがある
→単なる平均でなく個人で見る必要がある
=標準化から個人化への転換が必要
•日常に多様性を取り込む
①無意識のバイアスを取り除く
②影の理事会(上層部に意見を言える場)
③与える姿勢(giver)