【感想・ネタバレ】そして父にならないのレビュー

あらすじ

父親にはならない。けど、愛してる

小さい頃から父親からの心理的虐待を受けて育ち、そのせいで他者との距離感が取れないまま成長した著者。
果ては東北大震災でも被災をうけ、うつ病になってしまう。

「自分のような人間が、家族を持つべきではない」
その信条のもと、長い間恋人も作らず、1人山奥にこもって家づくりに励んできたが、ひょんなことからある女性と出会い、お付き合いすることに。
その女性は「もっち」という5歳の男の子を育てるシングルマザー。
実の父親から虐待を受けて育った男が、突然「父親」的な存在になってしまう。

しかし、初めて出会った日「もっち」をとても可愛く愛しく感じてしまい……。

父親のこと、自分のことを見つめ直しながら「もっち」と過ごす中で、著者が見つけた答えとは───。

【目次】
プロローグ
第1章 マダ見ヌ君トロクデナシ
第2章 未知トノ遭遇乱レル心
第3章 自分ノ気持チト子供ノ気持チ
第4章 君ノ力トボク等ノ立場
第5章 ブツカリ稽古ガ始マルヨ
第6章 男ト女ト親ト子ト
第7章 線ヲ繋ゲルヒトシズク
第8章 家族ト呼バズニ何ト呼ブ
第9章 環境激変孤独ノ戦イ
第10章 君ノ未来トボクノ未来
エピローグ

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

自分の経験と重なるところが大きかったです。
シングルマザーの私と結婚せずに、3年間娘を可愛がってくれた彼も同じように様々考えてくれていたのかな、と思いました。
私たちの関係は、彼が終わりにしたけれど、カトーコーキさんたち3人は、ずっと皆で仲良く幸せに家族を続けて欲しいなぁ、と部外者ながら思いました。

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2021年10月29日

Posted by ブクログ

NHK理想的本箱、から。毒親と認識している親から育った著者が、翻って自身がその存在になるにあたっての葛藤。著者は、過去の自分との対話を繰り返すことにより、苦悩しつつも、比較的最適に近い解を選び取っていく訳だけど、当然容易ではない。考えたり向き合ったりを放棄して、自身の経験を繰り返す方が楽だし、だからこそ、断ち切るのが難しい負の連鎖が存在する。本書は、そんなループから脱出するための、一つの答えになり得る。

0
2023年09月04日

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