あらすじ
キャロル・ダンバースが新たなキャプテン・マーベルとして帰ってきた! 亡き先人の遺志を継ぎ、その名に恥じぬ活躍を見せるために――。だが、彼女はキャプテン・マーベルの称号を受け継ぐことに戸惑いを感じていた。そこには、初代キャプテン・マーベルとして知られる偉大なるクリー人戦士マー=ベルからその名を奪ってしまうという罪悪感、彼女の進路を決定づけた憧れの女性パイロット、ヘレン・コブが火災事故で亡くなってしまったことへの悲しみなど、さまざまな感情が渦巻いていた。そんなとき、時空を超え、過去の世界にやってきたキャロルは、歴史を改変しかねない波乱に巻き込まれ、若き日のヘレンと対面することになるが……? 新たな名前、新たな衣装、新たな使命。謎に包まれたミステリアスな女性ヒーローがついにベールを脱ぐ!
巻末では誕生からミズ・マーベルを経て現在に至る、キャロル・ダンバースの歴史も大紹介!
●収録作品●
『CAPTAIN MARVEL』#1-6
©2021 MARVEL
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
エマ・リオス描く女性が綺麗でいてタフ、すごくいい。K.S.デコニックによるタイムパラドックス・ストーリーも(急ぎ足で説明不足なきらいもあるが)凝っていて過去と現在が繋がる瞬間が感動的。
Posted by ブクログ
キャロル・ダンヴァースがキャプテン・マーベルの名を継承したタイミングの話を映画化を機に邦訳。オリジンではないものの、オリジンへ触れながらキャロルの人物像を描く形に仕上がっている。全くの初見で映画で知ったから読んでみる〜という人向けとは言えないが、久々のキャラクターのこれまでの歴史を全部書くレベルの紹介コーナーもあるのでそういう期待をしてもいい。
まず目を引くのは墨絵のような輪郭で力強く描かれる女性たち。表紙とは全く印象が違うので驚くと思うが、これがとても良い効果を生む。タイムトラベル展開によって、さまざまな女性キャラクターをキャロルの周囲に配置する。その交流の中で描かれるキャロルが自分を見つめなおしていく構成は見事。ただその分タイムトラベルがややこしいのが難点。